ミツエーリンクス

創業者の独り言

2005年01月31日

インフルエンサーとブロガー

インフルエンサーを一言で言えば、「発言力が高く市場に対して拡声器のような役割」を演じる人といえようか。語彙は理解できるが他との関連性というんだろうか?全体のポジショニングというんだろうか?なかなかつかめない。

ところがインフルエンサーをイノベーター理論に追加するとポジショニングが明確になる。

通常、イノベーター理論は
1.イノベーター=革新的採用者(2.5%)
2.アーリー・アドプター(オピニオンリーダー)=初期少数採用者(13.5%)
3.アーリー・マジョリティ=初期多数採用者(34%)
4.レイト・マジョリティ=後期多数採用者(34%)
5.ラガード=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)
の5つのタイプに分類する。

この中でアーリー・アドプター(オピニオンリーダー)のカテゴリーに「インフルエンサー」を加えるという考え方がある。

一般的に「2.アーリー・アドプター」と「3.アーリー・マジョリティ」の間にはキャズムという超えがたい溝があることが知られている。この溝を越える強力な助っ人として、インフルエンサーは極めて重要な役割を演じると考えられる。

Webマーケティングにおいてブロガーがインフルエンサーの役割を負う可能性が高いと認識している。ブロガーにインフルエンサーとしての役割を託す場合、企業自らBlog機能をもった方が得策だ。トラックバックやコメント等の機能によってブロガーと企業が関連性を持つことができるからである。

企業のBlog活用は増殖中であるが、上記のようなミッションの持たせ方もある。

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2005年01月30日

目で見える管理

多くのスタッフの皆さんと一緒に仕事をやっていると、経営者として気付きや反省が多い。その中で最近感じることは、レビュー(見直し)がまだまだ弱いという自己反省。

業務というものは下記のような性格がある。
1.自然現象として、事実を目で確認できない段階になると、業務全体の品質が劣化してくる。
2.小さな問題を放置すると、大きな問題がやがてやってくる。

大小関わらず、問題が顕在化する前に、必ず「あれっ?」と思うことが必ずある。この「あれっ?」と感じたときこそ、レビューのタイミングなんだということ。

プロセスマネジメントで隙のない仕組みを構築しているつもりでも、繁忙期になると何かと問題が顕在化してくるものだ。スタッフの皆さんの協力のもと、もう少し全体のレベルを向上させたいものだ。

僕自身の課題として
1.「あれっ?」と思ったときは、潜在的問題点をキャッチしたセンサーであると認識すること。
2.「目で見える管理」を僕自身も、スタッフの皆さんも徹底すること。

「創造性を高める事による心地よさ」を全員で追求していくということは、それぞれが足元のひとつひとつの業務を目で確認して改善しつづけるという、本当に些細なことの繰り返しの延長にあるのだろう。

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2005年01月28日

飛ばないボール

日本球界は、低反発ボールいわゆる「飛ばないボール」導入に向けて前進しているようだ。飛ぶボールの方がホームランも多く試合が面白いのに・・・と思って記事を読んでいくと、世界の流れが根底にあるようだ。

昨秋の日米野球で全日本は8試合で1本塁打。メジャー使用球だったことが要因と。指揮をとった王監督は「日本選手は飛ばないボールで力み、普段の力が出せていなかった。これからアジアカップもワールドカップもある。(国際試合で)平常心で臨めるようになればいい」といっている(NIKKEI)。

なるほどね、と納得。
日本は世界水準より飛ぶボールを使用してきたが、国際試合になると通用しないから直そうという動きのようだ。

中でも面白いことは、問題はボールではなく普段と違うと平常心がなくなり力が出せないというコメント。これも納得。

世の中の景気がよくなってきていることもあり、我々の業界もかなり忙しい。忙しいからといって通常のプロセスを抜いたり、焦ることのないように平常心で臨んでほしい。

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2005年01月27日

マルチ・ステークホルダー・エコノミーのためのツール

「マルチ・ステークホルダー・エコノミー」のためのツール。目下、設計をおこなっているところ。

なんでこんなものを、と思うスタッフもいるが僕は非常に興味がある。理由は、ミツエーは常に「次世代」を追求しなければならないという内部事情もあるが、外部要因として・・・すでにマーケティングという定義は企業活動全体を意味する時代になり対象が顧客だけに収まらない。したがってCRM(Customer Relationship Management)という限られたステークホルダー(利害関係者)との関係性構築という考え方は時代にマッチしない。

これからは、より範囲の広いSRM(Stakeholder Relationship Management=ステークホルダー・リレーションシップ・マネジメント)という考え方がほしいところ。

ところがなかなかいいツールがない。設計も複雑だ。社会の潮流を見据えてここを何とかしようと思っている。さらに開発者や社会に簡単に理解していただけるようにメタファになる既存のツールが必要だと考えている。

どうも、SNSのもっている基本機能がメタファの候補になるというのが僕の考え方だ。社会が要求している次世代の「関係性構築ツール」をIT技術使用により世に送り出したいと考えている。

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2005年01月26日

スピード化と文化の継承

企業にとって「スピード化」とは、永遠に言われ続ける言葉のような気がする。僕自身起業して本年16年目を迎えるが、この間もずうっと言われ続けていたように思う。

昨日、ISO9001の維持審査を受けた。もう5年もやっているので板についたものだ。審査員との雑談のなかでためになる話を聞いた。改めて「スピード化」とは何かについて考えさせられた。

結論的にいうと、こうなる。
スピード化とは、新しい奇策を焦って出すことではない。スピード化とは企業のもっているDNAというか文化の「継承」を着実に実行すること。組織活動において「企業のやり方」は覚えてしまえばだれもができることが多く存在する。それをマニュアル化する。マニュアルは、知っている人のために作るのではなく、「知らない人(新人)が理解できるように作る」

言うは簡単だが、実行はなかなか難しい。
しかし、肝に銘じておかなければならないことは、企業活動における重要なことの多くは、「言うは簡単だが、実行はなかなか難しい」ことの中に存在している、という事実だ。

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2005年01月25日

マトリックス組織

多くの企業は、マトリックス組織に興味があるのだろうか?アクセスログを見ながらこのように思った。欧米の考え方からいうと「マトリックス組織」などトンでもないということになるらしい。つまり、ひとりの人材が2名の上司を持つことになるからだ。

実は、4年前からマトリックス組織という考え方に興味をもっていた。一般に良く使われるヒエラルキー組織は「守り」の組織形態だというのが僕の考え方。市場の状況が良くて勝手に業績が上がるときはこれでも機能する。ところが、ある程度権限を渡し、攻める形態を作り上げるには、ヒエラルキー組織ではどうも按配がわるい。アクションプランを実行する場合時間がかかりすぎるからだ。またひとりのスタッフがひとりの上司の基準だけで評価されてしまうと潜在的な才能を見逃すこともある。

案件の進め方に関してはマトリックス組織という、いわば機能を重視した考え方を2年以上前から導入していた。可能であれば全社規模でマトリックス組織にしたかったが、これがなかなか実行できなかった。理由は、概念をうまく説明したものがなかなか存在しておらず、スタッフに説明しきれないという状態が続いた。また横軸と縦軸の機能のあり方に「定義」しきれない一種の迷いがあったからだ。

ところが、この迷いの脱却を可能にしたある事が起こった。それは期待もしていないときに突然起こった。トヨタの考え方を学び始めてから約1年近くになる。まだ続いている。コンサルティングの方が、突然「トヨタはマトリックス組織だ」と言い始めた。また、考え方も僕が実践を通して感じていた考え方とほとんど同じであった。

「やっぱりか!」と感動にも似た、自信がこみ上げてきた。その席にはミツエーの主要幹部もいたので、僕から改めて説明は必要なかった。迷っていた横軸と縦軸の機能と権限の仕組みはトヨタの考え方で概ね納得した。それを自社組織用にアレンジした。

現在、ミツエーは表向きはヒエラルキーを使用しているが、内部は6ヶ月前から全社マトリックス組織になっている。なかなかいい。もっともこれらが本当の意味で社内に理解され根付き、最適化されるには時間がかかる。辛抱づよくことにあたらなければならないと覚悟している。

経営システムに置き換えて考えると現状下記のような縦横の関係になる。

・意思決定システム 横軸・縦軸に存在 (方針管理・・・・)
・人事システム   横軸 (人材の供給、教育、人事・・・)
・予算管理システム 縦軸 (売上、経費、利益・・・)

実践を踏まえながらまだまだ改造が必要だと認識している。

これからの時代は、「個」の時代だという。それは決して市場や顧客だけではない。組織に視線を移しても同じだと考える。内にも外にも「個」を生かすシステムを作る上げることがこれからの企業のあるべき姿だと認識している。そういう意味で「マトリックス組織」という考え方は世の中に広がるのではないかと思う。

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2005年01月24日

Web戦略スコープ・ソリューション

先日、スコープ(=コンテンツの内容設計)に関わる重要な新サービスをリリースした。イノベーター理論に関しては何度か、日記やコラム、さらにメソッドコーナーにおいて解説している。このサービスはイノベーター理論を中心に5つ以上の手法を組み合わせてWeb戦略に使用することを可能にしたもの。

だれもが知っていることだが、イノベーター理論とは、1962年、スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授が著書“Diffusion of Innovations”(邦題『イノベーション普及学』)で提唱した、イノベーションの普及に関する理論。ロジャースは消費者の商品購入に対する態度を、新しい商品に対する購入の早い順から、1.イノベーター=革新的採用者(2.5%)、2.オピニオンリーダー(アーリー・アドプター)=初期少数採用者(13.5%)、3.アーリー・マジョリティ=初期多数採用者(34%)、4.レイト・マジョリティ=後期多数採用者(34%)、5.ラガード=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)の5つのタイプに分類した。

自社のサイトのアクセスログを追い続けている担当者の方なら「ピン!」とくると思う。Webのアクセスが増えていく過程を追っていると、まさにイノベーター理論が非常によく当てはまる。このイノベーター理論を使用し、ユーザをセグメントし、それぞれの層にあった、かつ、成長度合いにあったスコープ(=コンテンツの内容設計)の組み立て方を行うことがUSER EXPERIENCEというテーマにおいて極めて重要だという考え方だ。

イノベーター理論は、Webサイトが今どこの段階にあるか把握するための支援をする。また、最適化したスコープ設計(=コンテンツの内容設計あるいは切り口)はその他いくつか指標を使うことによって方向性が見えてくる。

Web戦略上で最も初期段階に行うべき作業であるが、なかなか難しい課題でもある。そこを解決するために生まれたものが今回のサービスだと思っている。是非有効利用していただきたいものだ。

Web戦略スコープ・ソリューション

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2005年01月23日

決断

大概のものは、幹部が判断して行うので僕の出る幕がそれほどあるわけではない。そのように会社を作ってきたし、そのようにしないとミツエーのようなフラットで専門部隊が混在していてかつ連結型のネットワーク企業は、動きが悪くなる。

それでも自分で決断しないといけない、というものも存在する。そのような時は、2晩3晩と深夜一人で会社にいるときもあるし、帰宅して寝ても寝付きの悪い日もある。

最近、面白いことを発見した。このようなときは決まって同じ行動をし、同じプロセス(頭の解決回路)で結果を出そうとしている自分がいる。決断した経緯を振り返ると、過去において痛い目にあったことが微妙に影響していることも発見した。面白いものだ。

決断とは、うまくいく方法を考えるのではなく、「断ち切り方を決める」ということだと思う。果たしてひとは一生の間で何度、決断をして、生き方を決めていくのだろう。ちょっと興味をもった。

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2005年01月21日

Favourite Website Awards(FWA)

昨日、橋本グループから連絡を受けた。デザイナーのためのポータルサイト(英国)Favourite Website Awards(FWA)で、彼らがFCS(Flash Communication Server)を利用して制作したDESIOという作品が知らない間に紹介されているという。

このサイトはプロのデザイナーの間では世界的に知られているらしい。早速訪問してみると確かにあった。

口幅ったい表現は苦手なタイプだが、良いニュースだと思った。素直に「それは良かったね」と、スタッフに制作過程での苦労話を聞いた。

顧客企業様から喜んでいただくことが何よりも制作スタッフにとって励みになるが、こうして遠く海外のプロの目からも注目され評価されるということはさらにクリエータにとって喜びとなるだろう。

「クリエータは海外に行って肌で勉強してこい!」と最近檄を飛ばしていたところだったので、こうした思わぬプレゼントは彼らの活動に弾みがつくだろう。

スタッフ諸君の「プロとしてのクリエータ魂」に期待したい。

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2005年01月20日

Blogとコンプライアンス

一年前、「Blogの可能性」に関してコラムを書いた。当時は、「ブログって何?」という方が87.1%もあり、一般的に知名度はまだまだだったが、最近、Blogを知らないひとはいないほどBlogの社会浸透は進んだ。

今後ますます企業・個人に関わらず、Blogの活用が盛んになってくるだろう。何事もそうだが、メリットが増大する裏にはデメリットも増大する。社会浸透の過程ではメリットの情報を提供しなければならない立場にあるが、ここまで知名度があがると「Blogがすべてを解決する!」というような無防備で偏った風潮も出てくるものであり、Blogに関する注意すべき点も顧客企業様に提供していかなければならないかなと思っている。

Blogの社会浸透による企業の注意点として挙げなければならないことに「コンプライアンス(倫理法令)」の問題がある。

最近米国で「Blogで会社をクビになりました」というニュースがあった。某航空会社のアテンダントが機内で撮影した写真を個人Blogに掲載したことが発端で、それが会社のブランドを傷つけたということらしい。会社員は、悪意を持って掲載したものではまったくない。このように、個人にとってはどうでもないことが企業にとっては重要なことだったりすることが多分にある。

今後、半年から1年の間に個人Blogが増殖すると同時に、Blogが起因する事故が増えるものと思われる。個人が悪意なく発した情報が、会社組織や顧客、さらに社会にマイナスインパクトを与えてしまうという事態だ。また、問題が表面化したあとには、個人の権利と義務の問題、さらに社会生活を行う上での倫理観を問われることになるだろう。

このような事態を避けるために、企業と構成員の間でなんらかの約束ごとを取り付け、相互が合意しあうという動きも出てくるかもしれない。

個人も企業も「こんなはずでは・・・」ということがないように。健全なBlogの成長に期待したい。

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2005年01月19日

「島の知恵」に学ぶ

こんなニュースが飛び込んできた。

「スマトラ沖大地震の震源地に極めて近いインドネシアのシムル島では、甚大な津波被害にもかかわらず、7万8000の住民のうち、死者は7人にとどまった。97年前(1907)の大津波の経験から、『地震後に海の水が引いたら、山に逃げろ』という言い伝えがあり、海岸沿いの住民がこぞって高台に逃げたからだ。『村の教え』を他に伝える試みも始まろうとしている。」(asashi.com

少し違った切り口で凄い!と思った。これこそプロセスマネジメントの最適化された状態だからだ。

1.97年前の過去の事故(失敗)の事実を捉え、「古い言い伝え」という形でしっかりと記録に残している。
2.過去において甚大な被害(結果)を引き起こした要因を97年前にプロセス分解している。
3.甚大な被害(結果)を引き起こす前提(CTQ=最大の要因)に、海の「水が引く」という状態が起こるということを特定している。
4.「水が引く=高台に逃げる」というアクションプランが出来上がっている。
5.「島の言い伝え」は守るという合意システムと、情報伝達システムが100年近く機能し続けている。

とにかくすばらしい。島の知恵というんだろうか、人間の生きる知恵というんだろうか?

プロセスマネジメントとかシックスシグマというと、なんだか難しそうに思えるが、なんということはない、こういうことなんだよね。と、実に感動した。

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2005年01月18日

一燈照隅

「一燈照隅」たれ! とスタッフにいうことがある。僕の好きな言葉のひとつだ。

どのような気持が込められているかというと・・・
「もし自分が本当にそう信じるのであれば、それを突き進もう。だれも振り向かなくてもいい。自ら「一燈(アンドンひとつ持つこと)」となり、「照隅(社会の一隅を照らしつづけること)」となってやろう。そしてそれがもし真実であるならば、いつかアンドンの灯火が次第に増えて、社会を埋め尽くすであろう。」

情報社会は、あらゆる情報の入手が手軽にできるがすべてが真実というわけではない。中には計画的で、毒が交じり合っている刺激物さえ多く存在している。文明のもつ病的傾向や人間の疎外というんだろうか、意識的・無意識的に後ろ向きになりやすい傾向にある。「明快で、耳あたりの良い言葉」に動かされやすい時代といえる。こういう時代だからこそ、一人でも多くが一燈となって一隅を照らしてゆく精神が必要だと思う。

ミツエーのスタッフは、イノベータが多い。新しいことを自ら開拓していこうという精神の持ち主といえる。それが如何にすばらしいことであっても焦ってはいけない。社会が振り向かないことに嘆いてはいけない。「一燈照隅」の精神で前進すべきなのだ。

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2005年01月17日

関係性のデザイン(設計)

SRM(Stakeholder relationship management)と言ってはみたものの、この程度では当て逃げと言われそうだ。最も重要なキーワードとなる「関係性」について僕なりにもう少し考察してみようと思う。

○関係性の重要性
たとえば、「関係性」をブランド的に言えばこの用語集の定義を活用できるだろうか。この文脈を活用してマーケティング分野におけるSRMの関係性(relationship)の重要性を定義するならば、下記のようになる。

「SRMにおける関係性の重要性とは、いったん構築され、あるステークホルダーに認められた『関係性』を他のステークホルダーに展開することによって、ステークホルダー間の関係性を紐付けることができます。多くのステークホルダーは、企業が有する既存のステークホルダーとの関係性を通じて、自分との将来的な関係性を理解することができます。」

このようにSRMでは、企業とあるステークホルダーの一対一の関係性をそれぞれ構築するのではなく、既存の関係性を使い、新たなステークホルダーに対してすばやく関係性をつくるというプロモーション要素が必要とされるだろう。

○関係性のデザイン(設計)
恋愛ではよく「赤い糸」という表現が使用されるが、企業と多くのステークホルダーとの関係性もこの言葉を使用できるのではないかと思う。関係性をデザイン(設計)するということは、企業と各ステークホルダーとの間の紐付け方(色と太さ)を定義することではないだろうか?

SRMは、多くのステークホルダーを相手にするわけだが、それぞれ個別に対応するのではマーケティング的に割が合わない。そこで、全ステークホルダーを意識しつつも重み付けを行い、スコアリングの高いステークホルダーの関係性を通じて、他のステークホルダーとの関係性を育てるという方法論をとることが現実的といえよう。

○これらを実行段階に移すにはどうすればいいのだろうか?
米国マーケティング協会(AMA)は、組織的な機能(function)・プロセス(processes)という言葉を使用しているが、要はこの言葉の延長線には、プロセスマネジメントだよ!と言っているように聞こえる。つまりこんな具合に構築していく。

1.自社のステークホルダーは誰かを定義する。
2.現状の事実と本来あるべき姿のギャップをとらえる。
3.自社の影響度と、ステークホルダーの影響度をはかり、各ステークホルダーとどのように関わる(糸の色と太さ)かを決める。
4.実行プランを立てる。
5.組織を動かす仕組みに関しては、プロセスマネジメントのフレームワークを使用してコントロール可能な状況を構築する。
6.定性的なデータをもとに、継続的な改善を図る。

このようになるのではないだろうか。具体的には、シックスシグマのブレークスルーやISOのフレームワーク、バランススコアカードを使用しながら構築する必要がある。また、QFDなどのツールを多用しながら重み付けを特定していくことになるだろう。

一見複雑に見えるが、構築できてしまえばパッケージソフトへと展開でき、運用が容易になっていくことが予測できる。

SRMの到来は、今までのように単純な仕掛けというわけにはいかないが、各専門分野が集まり研究を進めることによって、我々でも容易く活用できるツールがきっとできることだろう。
期待したい。

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2005年01月16日

SRM (Stakeholder relationship management)

SRM(stakeholder relationship management=ステークホルダー・リレーションシップ・マネジメント)。

この言葉はもうしばらくすると社会に浸透し始めるかもしれない。

先日トラックバック頂いたマーケティングコンサルタントの徳田氏によれば、「CRMが『当然のものとしてすでにあった』私たちの世代からすれば、定義がようやく追いついた、という感すらあります。」とコメントされている。 なるほど、と思った。
マーケティング分野においてCRM(customer relationship management=顧客関係性管理)は、企業活動において重要な要素だと言われて長い年月が経過している。ツールが先行し、何か新しい考え方のようにもてはやされたが、実態はなかなか前に進んでいる感覚がしない。
その理由は、CRMが昔から存在していた企業活動の中心的活動であるということを認識しないまま、言葉だけが先行し、海外から渡ってきたよそ者のように捉えたことも要因している。米国マーケティング協会(AMA)の新定義を受けて、企業活動の末端までCRMが浸透していくことを期待したい。

ところで、CRMをもう少し噛み砕けば、企業活動における最も重要なステークホルダー(利害関係者)である顧客との関係性管理ということになるが、「マルチ・ステークホルダー・エコノミー」と呼ばれる新しい時代の到来によってそのステークホルダーの範囲が広がった。つまり、ステークホルダーは(顧客、株主、従業員、取引先、地域住民、求職者、投資家、金融機関、政府・・・等)になる。

時代の流れからいって、CRM-->SRMという考え方はマーケティング分野においても避けて通れないだろう。
このように対象範囲が広がると、簡単なツールで達成できるものとは思えない。各社ステークホルダーの定義、それぞれの重み付け、組織全体への浸透や、実行-->レビューという流れを考えると、プロセスマネジメントの手法も念頭に置く必要があるかもしれない。

ハードルは決して低くないが、このような考え方をいち早く導入し、時間をかけて育てていく企業が、真っ先に社会から歓迎され次世代の勝利者となることだろう。SRM(stakeholder relationship management)という考え方は、マーケティング分野だけでなくCSRにも関係することであり、その視点からも期待したい。

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2005年01月13日

基礎的な二重性

時として当たり前のことを置き去りにしてしまうことがある。

たとえば、教育に関してこんなことがある。全社的に十分教育をしてからサービスを開始すべきなのか? 実践を通じて一人一人スターを作って社内に浸透すべきなのか? 新しい技術の場合、2者選択を迫られるとなかなか答えが出てこないものだ。僕の場合「両者同時に行うことが正しい」と言い切る。理屈をこねればいろいろあっても現実の世界というものはこうでないとうまくいかない。このように2者選択を迫られたときに片方だけを選択できない「基礎的な二重性」を感じる場合がある。

Webサイトに関しても同じである。Strategy(戦略)は、サイトの方向性を示すことになり、初期段階としては極めて重要なステップだ。方向性には視点を持つので、視点をどのように持つかということも同時に重要だ。たとえばサイトは
1.企業目的を達成するためなのか?
2.ユーザニーズを達成するためなのか?
さてどちらだろう? 答えられそうで答えられない複雑な関係性を感じることだろう。これはまさに「基礎的な二重性」なのだ。つまり企業サイト戦略の第一ステップは、「企業目的」と「ユーザニーズ」の2つの視点から同時にアプローチをかけ、両者のギャップから関係性を探り、有機的に結びつけようとするプロセスなのだ。

よく考えれば当たり前のことだが、案外見失いがちなことでもある。十分注意してほしい。

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2005年01月12日

マーケティング新定義の実践

マーケティングとは何か?について、米国マーケティング協会が発表した新定義の分析を受けて、いろいろ考えている。この21世紀の環境が生んだといえる新定義は、今までのマーケターと呼ばれる方々が実践してこられたスコープとはやや色合いが異なる部分があるように感じる。また我々が関係するインターネット関連の普及によりコミュニケーション方法が変わってきたことも影響しているとも思う。

幸運なことに、知らずして実践してきたCSR関連の活動がマーケティング新定義に織り込まれているという判断だ。「顧客への提案は、まず自社にて実践!」というのがミツエーの考え方でもあり、少し組織を変更した。21世紀のマーケティングとは何か?を追い求めてみたい。

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2005年01月10日

MSN

MSNの検索結果の方法が新しくなったようだ。昨年秋からbeta版は発表されているが、現在MSNホームから検索してもbeta版が表示される。おそらく本番稼動させながら改善させようという計画なのかもしれない。

旧エンジンは、いったいどういうアルゴリズムなのか予測不可能であったことは確かだ。新しいエンジンは、ある法則に則り表示していることがだれもが理解できるようになった。僕としては非常によく出来たエンジンだと認識している。

あくまでも僕の分析だが、クローラーの巡回がGo○○leと比較して少ないためか、最新の情報に関してはダイレクトに目標ページに誘導できなく、その上のディレクトリーを表示したりする(想像の範囲だが、ページ自体に重み付けがされている可能性もある)。また、タイトルもさることながら、本文も重要視しているように思う。

今年になって急にアクセス増減があるサイトはなんらかの形で影響しているものと思われる。

検索エンジンを企業のマーケティング活動に活用しようという動きはいまや常識だが、MSNの努力の結晶ともいえる新エンジンは我々にとっても、顧客企業様にとっても有益な結果をもたらすものと予測している。

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2005年01月08日

新しいマーケティング定義の解釈に関して

米国マーケティング協会(AMA)は昨年の秋ごろ、マーケティングの「定義」を改訂したという事実を、友達を通して聞いた。internet.comにて解説を発見。それによると、
「マーケティングとは、組織とステークホルダー(関与者)両者にとって有益となるよう、顧客に向けて「価値」を創造・伝達・提供したり、顧客との関係性を構築したりするための、組織的な働きとその一連の過程である。(翻訳:鶴本氏)」
元の情報はAMAが提供しているmarketingpower.com内にあった。
「Marketing is an organizational function and a set of processes for creating, communicating and delivering value to customers and for managing customer relationships in ways that benefit the organization and its stakeholders.」

ところで、19年振りの改訂といわれるが、どこがどのように変わったのだろうか? と思い、以前の定義を探すと1985年度版を発見。
http://www.lboro.ac.uk/departments/bs/research/2000-4.pdf
それによると、
“Marketing is the process of planning and executing the conception, pricing, promotion and distribution of ideas, goods and services to create exchanges that satisfy individual and organizational objectives.”
マーケティングとは、個人と組織の目的を満足させる交換を創造するために、アイデア・商品・サービスについての、概念形成・価格設定・プロモーション・流通を、計画し実施する過程である。


場違いではあるが、自分なりに納得してみようと思い分析してみた。すると意外なことを発見した。

1985年度版
目的   : 組織(企業)と個人(顧客)相互の満足の創造
スコープ : アイデア・商品・サービス
アクション: 4P(製品・価格・プロモーション・流通=「マーケティング・ミックス」)の最適化

2004年度版
目的   : 組織とステークホルダーの利益
スコープ : 組織的な機能(function)・プロセス(processes)
アクション: 顧客価値の創造・コミュニケーション・顧客関係性管理(CRM)

大胆だが、僕が分析するとこのようになってしまう。

確かに、マス中心のマーケティングから、「個」中心のマーケティングの流れはみえてくるものの、もうひとつ大きな違いがあるように思う。
それは、マーケティングの範囲とミッションの広がりである。
1. 組織(企業)と個人(顧客)という2者間の関係性が、新定義では、企業に取巻くstakeholders(ステークホルダー=顧客、株主、従業員、取引先、地域住民、求職者、投資家、金融機関、政府・・・等)と非常に広い範囲を指している。
2.組織が作り出す商品やサービス等企業活動の一部を指していたが、新定義では、組織の機能・プロセス等企業活動一連の活動を指しているということ。
3.4Pという売り方の最適化であったものが、新定義は、売ったあとの顧客満足(価値)や顧客関係性管理(CRM)等、持続可能な関係性を指していること。

このように米国マーケティング協会(AMA)の新定義は、国連のグローバルコンパクトやISO(国際標準化機構)が推進する、「持続可能性社会の実現」や「企業の社会的責任(CSR)」等の世界的な動きに呼応する形で改訂されたのではないかという見方だ。

ベテランのマーケティング担当にしてみれば、「売り方」でいいじゃないか!と嘆きの声が聞こえてきそうだが、米国マーケティング協会(AMA)は国際的にも影響力が強い。これが世界の動きだと受け入れて新たな一歩を踏み出すことになるだろう。

明らかに、世界はひとつ共通の価値観をもって新たなルールつくりをしようとしている。少なくても僕はその鼓動を感じないわけにはいかない。このように感じるのは僕だけだろうか?

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2005年01月07日

心は形を求める

日本語にはいい言葉がたくさんあるなあ、って思う。他人様からみれば悩むほどの会社規模を運営しているわけではないが、それでもそれなりに悩みというものは付いてまわる。そうした日常生活の悩みの中で解決を求めた末、たどり着く「言葉(キーワード)」は昔からよく使われているありふれた言葉だったりする。

「言葉」は情報を伝える手段だけではなく、長い歴史の中で今日まで生き延びてきた「意味」が存在しており、ひとが明日に向かって生き延びるための「役割」が存在しているのかもしれないと思うことがある。そういう意味では日頃使っている言葉ひとつひとつが長い人間社会の英知の結晶であり、ある意味、ひとは先人から引き継いだ「言葉」に救われながら明日の希望に向かって歩もうとしている。

「心は形を求め、形は心をすすめる」。いい言葉だ。ミツエーリンクスはCSR活動の精神として活用している。

スマトラ島沖地震は世界を震撼させた。地震国に住む日本人として他人事とはとても思えない。社としては社内ルールにのっとり12月28日には救援金をお送りしたが、日々被害が拡大している情報を受け、「心を形にしよう!」というフレーズを使い全スタッフから義援金を募った。初めての試みだったが、ひとの心を結集して形にすると凄いことになるものだと改めて感じた。昨日、集まった100,481円をミツエー社員一同として日本赤十字社を通じて送金した。

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2005年01月06日

CSRとマーケティング

CSRとマーケティング。こんな言葉がにわかに言われ始めている。しばらくすると「CSRマーケティング」という言葉が市場にあふれ出すことだろう。

「CSR(Corporate Social Responsibility)=企業の社会的責任」という言葉は、僕の知る限り2001年ISO(国際標準化機構)のCOPOLCO(消費者政策委員会)あたりで言われ始めており、決してつい最近のキーワードというわけではない。日本においても経済産業省を筆頭に組織、個人を含めて多くの方が、どのように社会に浸透していくべきかに関して試行錯誤してきたといっても過言ではない。

環境保全活動の延長線としてのアプローチ、SRI(社会的責任投資)からのアプローチ、いろいろあった。重要であることはだれもが理解できても、企業がなかなか振り向いてくれなかった。企業目的(利益を生み出す)との関連性がなかなか見えてこなかったことがその大きな要因といえるのではないだろうか?

そのような意味でも、CSRとマーケティングを結びつける試みは有意義だと思う。うまく関連性を結びつけることに成功すれば一気にCSRは社会に浸透していくだろう。

社会背景も後押ししている。一言で言えば「企業活動においてリスクの多い時代」ということだろう。

2005年、CSR分野はホットな課題として大きく動き始めるだろう。今まで地道に活動されてきた方の努力が報われる年であってほしい。

CSR活動にはWebは欠かせないというのが僕の考え方。それはCSRの特性からいって「社会とのコミュニケーション」が不可欠だからだ。たまたまであるが先行企業として、微力を尽くしたい。

ミツエーリンクスのCSRサイト

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2005年01月05日

仕事はじめ

今日は、仕事はじめ。

年頭に心に念じておきたい。ミツエーに勝ち組負け組という概念はない。そもそも「組」しないからだ。あくまでも独自路線を突き進む。独自路線というのは、ルールはご一緒に!やり方が違うということ。やり方が違うということは考え方が違うということ。考え方が違うということは価値観が違うということ。

ひたすら社会発展や顧客のために微力を尽くす。それを達成するために自分達の技術を絶え間なく向上させるということ。

我々の分野はまだ未成熟で可能性は膨大だ。やりたいこと、やらなければならないこと、出来ることが盛りだくさん。・・・したがってパイを取るという考え方は末期症状に近い。パイを育てて広げるという創造力あふれる考え方が正しい。

自ら己の殻を破り、今年も刺激的で明日の夢につながる業務をみんなで創造して行こう。

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2005年01月04日

SNS

年末年始は、個人のネットワークの広がりとその可能性、さらにその力というものを再確認することができた。その中でインターネット技術が果たす役割の大きさについても十分刺激的な情報を得ることができた。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)をはじめなければと思っていたが、なかなか手がつけられなかった。2ヶ月間放置状態だったが年末年始ついにはじめた。

まず、友達の和の世界でもあり「安心感」が先に来る。不特定多数ではないという先入観が先に来てしまい、開始するにあたってブログよりも心理的な障壁が少ないと思った。

それにしても僕が想像するものとは違った宇宙空間をもっていた。現状僕が感じる宇宙空間の延長線にあるものかそれに含まれているものだと考えていたが、まるで別次元の宇宙空間を感じた。たとえば日記を書いていても心が開放されているというか、とにかく気楽に書ける。こうしてBLOGを書いているわけだが、その自分とは明らかに違う自分をSNSの中に感じた。

色でいうと「黄色」の世界。ちょっと解説が難しい。安心出来る空間ではあるが一定の刺激と出会いを期待している・・・中学生の初恋の香りもする。なんともいえない世界だ。

もっとも大きな気付きは、「オープンされる情報(不特定多数への情報)はクローズ(心のどこかで防御線を張る)する傾向にあり、クローズされた情報(特定された少数への情報)は、オープン(心が開放的でより多くの出会いを期待する)する傾向にある、ということ。

SNSにどんどん人が集まれば、ほとんど不特定多数に等しくなる。それでも最初の先入観(=友達の和の世界であり安心)が新たな「知」と「情」の広大なネットワークを創造していくように思う。

期待したい。

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2005年01月03日

個人と企業のハザマに

情報を取得しようとすると、少なからず海外サイトを参考にせざるを得ない。外国語のサイトは苦労する。ところがそうした貴重なサイトを個人ベースで翻訳活動を行っている方々が結構存在するということに気づく。すばらしい活動だと思う。

興味を持ってさらに調べていくと、ミツエーのスタッフとなんらかの接点がある場合もある。多次元の宇宙空間が存在するということをまざまざと思い知らされた。

僕などは、企業の視点でしか物事を考えない習慣がある。このような宇宙空間とは別に個人ベースの広大なネットワーク空間が存在しており、彼らが交わすコミュニケーションの中に真のノウハウが存在している場合もあることに驚きと尊敬の念を抱く。

これらの事実を目の当たりにすると「新-ホロン経営」時代の到来を感じる。個と企業の有機的関係性の構築ということになる。これは決して我々の業界だけではない。個人活動と企業活動のハザマに凄いエネルギーを感じる。2つの宇宙空間は一定の距離感と相互満足を維持しなければならない。その上でうまく活用できる企業が最も早く新たな価値を社会に提供することになるだろう。

僕にとってみれば、年始そうそう新たな課題が増えたことになる。

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2005年01月02日

正直ベースで

20代だったかな、50代の先輩に「その人知っています!」と話の流れで言ってしまった。実は知ってはいても知人ではなかった。一瞬で読み取られた。「君が何を知っているかなど問題ではない。何が出来るかが問題なのだ」。・・・恥ずかしかった。

背伸びをしたところで、世の中ごまかしがきかないものだ、ということを学んだ。

40も過ぎると逆の立場で見えてくるから不思議なものだ。言葉よりも、言葉の意味(何を考えているか)を捉えようとするようになる。僕だけでなく、みんなそんなものだと思う。

ミツエーは改善型の企業スタイルなので、はじめからスピードアップするというわけにはいかない。しかし、同じ失敗は2度繰り返さないので、体感速度が同じでもどんどん加速度が上がっていく。しかも止まる事を知らないのでどこまでもスピードアップする。これがミツエー独特の手法だ。

ただし、ごまかしがあると改善はできない。失敗は恥ずかしいことではない。失敗しても叱らないのは会社全体で改善のネタにするためであって目をツムルという事ではない。「会社として」絶対に同じ失敗は繰り返すことが出来ない。ここだけが重要なのだ。

闇雲にスピード化を推進すると、「大切」なことを見落として前進するということを意味する。従って同じ失敗を繰り返す。気持だけ焦って実態は「前へ前へバックしているようなものだ」。こんなムダなことは出来ない。

ミツエーの社内では皆、「正直ベース」で業務遂行をおこなう必要があるというのはこういうことだ。

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2005年01月01日

よし!

2005年が始まった。気合が入る一瞬だ。

まずペースを崩すことなく、そして等加速度に設定して、かつバランスをとって!

よし、みんな、行くぞ!

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