2006年03月31日
おかげさまで、16期終了
おかげさまで、本日で16期終了。
振り返ればこんなに長い間、僕は何をやっていたんだろう? と思えるぐらいの歴史になってしまった。もたもたしていた思いもあるし、これでよかったんだという思いもある。
1999年の2月、売上げも利益も捨てる思いで、組織のプロセス改善のため、ISO9001(品質マネジメントシステム)の導入に走った。これがだめならもともと会社など存在しないものだと思って諦めてやる!とかたい決意でスタートした。それほど成果物の品質は情けないものだった。ITバブル絶頂の頃、我々は、外部へのアプローチを断って、社内システムの構築という業界とは正反対の方向に舵を切った。あれから、7年も過ぎて今がある。
今、7つのマネジメントシステムがスタッフ皆さんをサポートしているが・・・いろいろ勉強になった。
マネジメントとかシステムというものは、作っただけでは効果がなく、社内の合意を持ってスタートし、習慣化するまで辛抱づよくサポートし、社風(社風になればすでに管理は必要なくなる)になってはじめて効果やプラス側面が出てくることが分かったのは非常に大きな収穫だった。
ビジネスにマジックなどなく、ひたむきに努力する中に、大きな収穫のチャンスがあることも学んだ。何よりも多くのスタッフがそれを体感し理解していることが何よりもうれしい。
継続的改善にゴールはなく、今後も組織が存在している限り弊社の精神として続けて行かなければならないものだと思う。しかし、すでにこの分野は僕の手を離れてもしっかり機能する組織と人材が存在しているように思う。
僕は、まだトライしていないものが多い。来期はチャレンジしたい。
それを思い切ってやらせてくださいね。皆さん。
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2006年03月23日
WWW
WWW(World Wide Web)を直訳すると「世界中に広がった蜘蛛の巣」という意味で、誰もが知っていることだろう。最近この「世界」という意味が肌で感じられるようになってきた。
将来のためにと思って、2年ぐらい前から毎月2-3ページ英語サイトの情報を更新していただいている。現状更新しているだけで、直接的な効果を期待しているわけではない。
昨日、フランスのあるスタジオから日本語の音声録音の業務依頼があった。直接電話によるものだった。実はこのようなことは最近よくあることで、1ヶ月前には世界中にネットワークを持つドイツの翻訳関連企業から、音声関連の提携依頼があった。3ヶ月前には、ニューヨークに本拠地がある世界的な金融関連企業から音声サービスの受注をしており、毎月業務をさせていただいている。
Web関連ならまだ理解できるが、音声関連で世界各国から問い合わせが来るなどということは2年前までは想定できなかった。
Webを使って企業マーケティング活動を実行する場合、想定するターゲットユーザに向けて情報を発信することは非常に重要だが、より幅広く(水平展開)、より深く(垂直展開)チャレンジしてみるのも無意味なことではない。もしかすると真のユーザは我々が想定している範囲外に存在しているかもしれない。
また、1ページ作成しておけば削除しないかぎり、末永く可能性を持ち続けるというのもWebの魅力といえるわけだし。
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2006年03月22日
イチローから学ぶこと
WBC<国別対抗野球> での日本の活躍。
日頃野球は見ないタイプだが、ついつい見入ってしまった。それは、チームのすばらしいプレーもさることながら、イチローの刺激的な言葉の中に、「野球界を盛り上げなければ・・」という彼の思いが伝わってきたから。イチローはいろいろな意味ですばらしいなあ、と改めて感心した。
翻って、自分を省みると反省する部分がある。
クリエイティブやWeb技術の楽しさや素晴らしさ。奥の深さや広さ。それらを顧客要求により多様に連結させながら成果物を創造していく面白さ。
さらに企業のマーケティング戦略や経営戦略として活用可能なツールとしてのWebの潜在能力。これらすべてを身近に接することのできるWeb業界の魅力。
これらは闘志を燃やし表現していかなければ、いけないものだということをイチローから学んだ。
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2006年03月20日
すみません
「イントラVideocastのサンプルを作りますので、高橋さん、お願いします!」と言われたものの、僕にとっては、写真や映像は大の苦手で、4日間の座禅修行とどちらかを選びますかと言われれば、座禅修行を選択。
意を決してトライしたものの、カットカット・・だめだめボツボツの連発。最後には、「使えません!」と断言されてしまった。
僕がだめというよりも、スタッフの皆さん、役者揃いで上手すぎるだけだと思います。
ということで、すみません。
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2006年03月17日
遠いほど近く
オンサイトで出向しているスタッフの皆さんと夕食を共にする機会を、担当幹部が企画してくれた。1年以上お会いしていない方もいて、非常に懐かしかった。
担当幹部に言わせると、「出向が長く、また社歴の短いスタッフの皆さんが顧客企業様に常駐すると、ミツエーの文化が薄れてしまうのではないか?」という相談を受けたことがきっかけ。
2時間の予定が4時間・・・盛り上がってしまった。
海外にいる日本人ほど、日本文化を大切にする傾向がある、ということはどこかで聞いたことがあるが、皆さんとお話をしていて、「遠いほど近く」だなあ、と思った。
昔からあった、ミツエーの文化「社会には強く、組織は楽しく、個々にはやさしく」というスローガンは、今の本社以上だなあ、と感心した。
何も心配する必要はないと思った。また、企画してくださいね。
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2006年03月12日
SXSW
先週の金曜日、米国はオースチンという町で行われるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)参加のためにミツエーのスタッフが渡米。 「Web標準の”歩く教科書”」といわれるWaSPの全メンバーが集まり、セッションを開催する予定だという。
今回は、WaSPメンバーとしての参加だが、きっとホットなニュースを持ち帰ってくれるものと期待している。出版社からレポートを頼まれているようなので、雑誌でも報告してくれるものと思う。
「世界に通用する人材を創出する」というテーマは、ミツエーの戦略上の重要課題でもある。第二、第三のこうしたスタッフが出てきてほしいものだ。
また、来期より「海外へのビジネスインターン」を積極的に導入する予定であり、その環境整備を進めている。夏場よりスタートを切れるものと思う。
焦る必要はない。ひとつひとつ全スタッフと共に前進していくだけだ。
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2006年03月11日
イントラVideocasting
イントラVideocasting。昨日のエントリーでこの言葉を使ったからというわけではないが・・・「イントラVideocasting」は将来、盛んに活用されるだろうなあ、と思う。
Blogの市場形成もそうだったが、はじめは個人の情報発信ツールとして活用され、2004年の前半には(僕もコラムで触れるほど)Blogのビジネス活用に関して盛んに議論されるようになった。ミツエーが「企業活用のためのBlog構築サービス」というタイトルでビジネスBlogサービスをリリースしたのは、2004年の夏近く。非常に早かったと記憶している。
大手企業が積極的にBlogを活用しだしたのは、2005年に入ってからだが、活用方法は次第に広がりが出てきているとはいえ、多くは広報や部分的なマーケティング活用にとどまっている反面、今、活発に使用されているものとしてイントラBlogがある。社内の情報共有のツールとしてイントラBlogは非常に使い勝手がいいのだろう。
大手の場合、公開される情報のチェック機能が厳しいため、Blogの利便性に伴うリスクの増大に関して、いまだに明確な答えを見出していないのだろう。また、将来的な活用を考慮に入れながらその第一歩としてイントラBlogで実験しているのが現状だともいえるかもしれない。
VideocastingもBlogと非常に近い活用方法が可能だ。Videocastingのビジネス活用。同じ道を辿る可能性もある。
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2006年03月10日
『夢だって、大人になる。』
ミツエーご自慢の7名のプレイヤーがVideocasting最新版『夢だって、大人になる。』 というテーマにて出演。みんな忙しいので、いつも原稿無しのブッツケ本場スタイルを取っているが・・・構成・編集の水ノ江さん、玉川さんがうまくやっているんだろう。
社内では、「へえ~、彼の夢ってそうだったんだ・・」とみんな楽しそうに見ており盛り上がっていた。
「ミツエーリンクスVideocasting」は、Videocastサービスの啓蒙活動のひとつとして市場にサンプルを提供しようということで開始した企画だが、社内スタッフに受けがよく、イントラVideocastingのような形としても有効だということが分かった。
大人になった皆さんの「夢」を実現できるようにすることも僕の夢のひとつ。「環境と刺激」しか提供できませんが、それぞれ「ガツン」と行って下さい!
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2006年03月09日
のりしろ 【糊代】
経営層が、経営の立場でものを考えることなど誰もができる。だがそれだけでは企業の維持や発展はなかなか難しい。スタッフの立場で物事を考えてみる習慣が必要だと思う。
では、中間幹部はどうか?
昨日、約10年のキャリアのある中間幹部と話をした。「上司と○○○というような話題の話をしてみてはどうか?」というと、「分かっていますって、高橋さん」という返事が・・・。そうか、では「こういった視点で考えてみてはどうか?」というと、「分かっていますって、高橋さん」。
非常に理解力のある幹部で感心した。ところが1時間の間に「分かっていますって、高橋さん」という言葉を20回聞いた。
最後には「そうか。分かっているのであれば、行動してみては・・」というと、「分かっていますって、高橋さん。でも・・」
困ったものだ、と思った。
会社は学校と違って、実践の場なので、分かっているだけでは何も生まれないんだよな。分かっていると思うのであれば、実践してみる。分かっていると思っても実践できない場合は、そもそも分かっていないんだと思って、他人の話を謙虚に聞いてみる。そうした姿勢が大切なのではないだろうか?
中間幹部というものは気苦労の多い業務が多い。部門のスタッフの業務内容と立場を理解すると共に、経営層の視点も要求される。その2つがあってはじめて企業は機能する。まさに、のりしろ【糊代】 という大切な役目を担っているんだと思う。
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2006年03月07日
「ばらつき」と「安定」
「自由闊達な社風ですな」。昨日来社された金融関連の副支店長の笑いながらの第一声。先日のBlogに関してスタッフの突っ込みを読んでおられたようだ。どちらかというと社内向けのイントラBlogを一般公開しているような形式になっているが、皆さんお読みになっておられて・・・なんだか気恥ずかしい。
ところで、「ばらつき」という言葉は、6σ(シックスシグマ)でよく使われる。経営品質を向上させるために極めて重要なキーワードであることは弊社の幹部の皆さんならご存知だと思う。僕の立場では、組織環境における「ばらつきの削減」は会社を発展させる前提条件として極めて重要なテーマだと認識しているし、やってもやってもゴールのないマラソンのようなものだとも認識している。
僕が「安定」という言葉を使用したのは、この「ばらつき」が削減傾向にあるという意味に近い。
一般的に、SIPOCダイアグラムを使用すると、業務プロセスの流れを捉えることができる。これらのプロセス上で部分的に他を下回るプロセス品質があると、アウトプットされた成果物はその影響をもろに受け成果物として出せないという事態が発生する。またそのばらつきの根本原因も多様だ。一般的に5Mを使い原因を究明していくことが多いだろう。気の遠くなるような作業であってもこのような手法を取り入れながらコツコツを改善していくことが結果として最もスピード感のある組織に変貌していくと僕は信じている。
今回コメントいただいたものは、組織の人数と安定との関係だが、ばらつきの削減といってもいい。これは、長い時間軸の中でベターになったという意味で使用したつもりだが・・・これは僕の一人よがりな表現だったかもしれない・・・
それでもあえて例をあげれば、6年前は、離職率が25%以上であったが、現在は4-5%に削減している。6年前は、成果物の出戻り率が25-30%超えていたが、現在は2-4%程度だろう。同じく繁忙期の週末出勤率は当時は30%を超えていたが現在多くても3-5%以内におさまっている。風邪をひいた時は「這ってでも出勤しなさい」とわめいていた当時もあったが、繁忙期でも「ゆっくり休んでくださいね」といえる段階になった。社外のセミナーや海外研修を希望しても「NO」ということはほとんどない。
このようになれたのは、結果に関して検証し、改善活動ができるある程度の規模とそれを支えるシステムを保持したからであり、不測の事態があってもしばらくの間であれば「代役」が機能できる段階になったという意味もたぶんにあると思う。僕の場合、その規模が180名前後かなあ、と思ってやって来たということになる。
「不満足を削減する施策が土台としてしっかりなければ、あらゆる満足を高める施策は無意味に近い」というのは僕の基本的な考え方であり、上記にあげた「ばらつき」や「安定」いう言葉は、土台形成のひとつだとも考えている。
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2006年03月04日
明日のための組織を
5年前作成した組織設計で、180名前後の段階で最適化するように設計。イントラとか、組織編成の仕組みとか・・・
経験上というか感覚的というか・・・当時とにかく180名に設定したわけだが、理屈は非常に簡単。一人の幹部が自分が管轄する組織を管理できる最大値は、30名(この業界の特性なのか、弊社の特性なのかは不明)。これ以上になると直接部門内にさらに間接部門を新たに作ったり、中間幹部がしっかり育成されていないとコミュニケーションや情報伝達における歩留まり低下が顕著に現れる。つまり、面倒なことを考えたり仕組みを作らなくてもやっていける最大の組織編成が30名前後。非常に経営効率がいい人数ともいえる。僕に言わせるとこれは個々の能力の問題というよりも、限られた時間の中で人がコミュニケーションの品質を維持できる限界値かなあ、と。
その30名の組織を▲(三角形)に見立てて、6個作ると180名になる。この6個の▲(三角形)をあわせると6角形。蜂の巣や雪の結晶は6角形だが、非常に安定した形状として知られている。それと同じくなるという按配。
科学的かどうか知らないが、これがミツエーの組織編成の仕組み。組織編成と情報伝達の仕組みは常にデリケートに反応しなければならないといつも思っている。
その180名に近づいて来たが、仮説が当たったのか安定している。
今後、5年間の設計を行う必要を感じる。基本的には今までの考え方をそれぞれが細胞分裂を繰り返すごとく作っていくことになると思うが、大きくなると動きが鈍くなる傾向にあるので、いくつかは新しい機能を追加してマイナス側面を最小限に食い止めたい。
5年後、組織が拡大しているかそれとも縮小しているか? それはスタッフの皆さん次第だろう。いざというときに準備ができていないようでは組織もビジネスも成り立たない。明日のために日ごろから少しずつ準備を進めていきたい。
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2006年03月03日
疑わしきは、使用しない
僕がスタッフ皆さんを信頼しつつも、常に心配していること、それは著作権関連。画像、写真、映像、音源、あらゆるものに著作権というものが存在している。
インターネットの普及に伴い、ネット上で簡単に入手可能な状態であることは確かであり、さらに、フリー素材も無数に存在している。手順や勘違い等で出所が不明なものがイントラ内のデータベースに万が一でも混在してしまうと・・・非常に厄介なことになるし、取り返しのつかないことになる可能性さえある。
管理部門がどんなに頑張ったところで、最後はひとりひとりのルールの徹底とモラルに関わる。
個々に関しては、「疑わしきは、使用しない」
少しでも不安があったら、すぐ「法務に確認する」
また、管理部門はECS2000の手順に基づき、意識付けおよび使用手順の勉強会を定期的に実施して頂きたい。
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2006年03月02日
能力の使い方
縁があり、栗山秀樹(元ヤクルトスワローズ)さんの講演を拝聴した。
野村さんと長嶋さんのタイプの違いなど・・・経営に役立つ内容が多かった。1時間半ほどの講演だったが、最後にお話をされていた部分が非常に印象に残っている。
「成功する人は、自分の能力の使い方がわかる人
成功していない人は、自分の能力の使い方を、まだ、知らない人」
野球の話ではあるが・・・なるほどなあ、と感心した。
僕などは、一般にいう「成功」などという言葉には興味がないタイプだが、反面、人材を育てなければならないという立場に立つと、上記の言葉は非常に「使える」と思った。
人材を育成できる上司は、部下の能力の引き出し方を知っている人
人材を育成できない上司は、部下の能力の引き出し方を、まだ、知らない人
反省も含めて、日々勉強だなあ。
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2006年03月01日
Webサイトの E=mc²
自分の部屋でタバコを吸うことができないので、共有スペースでスタッフの皆さんとご一緒する。ついつい雑談になる。新人ディレクターのある質問に、
「それは、E=mc² だろうなあ!」と回答して苦笑をされた。
質問とは、人の心を動かす力のあるWebサイトを作るその要素とは? というもの。
近くにいたマーケティング担当もあまりのとっぴな回答にゲラゲラ笑っていた。
E=mc²とは、エネルギーと質量の関係式=アインシュタインの公式とも呼ぶ。世界一有名な方程式なので内容はともかく、式に関しては一度は聞いたことがあるだろう。
E=(エネルギー)、m=(質量)、c²(光速)の二乗
Webサイトに置き換えれば、
E=(力のあるWebサイト)
m=(コンテンツの「質」x「量」)
c²=(「速さ」x「早さ」)
「何を言っている!コノ親父!」といわれそうだが、経験を土台にすると案外当たっている。迷ったら、「Webサイトの E=mc² 」に立ち戻ってみては? きっと不足部分の発見や新しいアイデアを創造するきっかけを与えてくれるだろう。