2005年02月28日
リスティング広告
リスティング広告を代理店に依頼するという方法もあるが、企業担当者が直接掲載を行うという方法もある。リスティング広告とは決まった検索キーワードを入力したときのみ表示され、ユーザがクリックした時にだけ課金される広告。オーバーチュアのスポンサードサーチやGoogleのアドワーズが有名。
リスティング広告はわざわざ代理店に任せなくても自社でやればいいのでは? といつも思っている。企業サイトの場合、8割近くが検索エンジン経由でサイトに訪れる。ユーザがどのようなキーワードによって自社サイトに訪れるかを知ることは、将来的なサイト設計や改善に極めて重要な意味を持つ。これらのノウハウをすべて代理店任せでは非常にもったいないと思うからである。
どんなにすばらしいサイトを作ってもユーザがサイトを訪れる「機会」を増やさなければ宝の持ち腐れになってしまう。SEO対策も大切だがユーザがどのようなキーワードを活用するのかを理解しないことには効果は期待できない。
効果的なWebサイトの運用という視点で考えると、リスティング広告の技術は切っても切れない関係性になり、そのノウハウを社内に持っているところがアクセス増大という意味で勝利することになるだろう。
リスティング広告に関するツールやノウハウを提供するプログラムとしてGoogle社が開始したGoogle Advertising Professionalsプログラムがある。企業担当者でもトライすることは可能だ。
ミツエーでは、上記のような考え方を元に顧客企業様に対して有効なサポートサービスを実施するために「Qualified Google Advertising Professional」の認定資格を国内はもとより世界でも最も早く獲得した企業のひとつになっている。
顧客企業様に有効利用していただくために、既存技術と組み合わせた独自のサービスを開発中。開発チームの最後の詰めに期待したい。
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2005年02月27日
日本的経営
株主資本主義の流れは変わらない、と豪語する論調が多い。基本的に「経営者はあくまで株主に雇われた存在」ということか。本当にそうだろうか? ややクビを傾げたくなる。
日本人は、何かと自己否定が多いというのだろうか、日本が遅れているといえば評論家が務まるという具合だ。システムはそれぞれの国の長い文化のなかで形成されるものだと思う。文化はさまざまな環境要因によって出来上がるものであり、一部分を取り出し遅い早いと簡単な解を求めようとすること自体、無理がある。
まず、「経営者はあくまで株主に雇われた存在」という考え方は90年代に入ってから言われるようになった。それは大切なステークホルダー(利害関係者)の一人である株主を軽視しすぎた弊害をコントロールするための反作用のようものだったのではないか。80年代のバブル時は、経営トップの暴走、総会屋事件、不良資産の後追い処理として表れ、これを戒めるように株主主権に変えようとする動きが強まってきたように思う。
コーポレイト・ガバナンス(企業統治)に関して熱く議論され始めたのもこのような背景があるように記憶している。もし「経営者はあくまで株主に雇われた存在」という考え方が行き過ぎると、明らかに株主の暴走が始まるだろう。それはそれで不幸な事態が起こるような気がする。
世界の最先端の考え方にCSRというものがある。そこには企業とステークホルダー(利害関係者)との関係性に関して触れている。その考え方からすれば、決して「企業は株主だけのもの」という考え方はない。株主をはじめ、顧客、従業員・・・その他もろもろ利害関係者への配慮活動を推し進めながら企業活動をすべきだというもの。
そもそも企業の不祥事は常に一部のステークホルダーの利益だけを推し進めた結果として現れたという歴史があるからだ。
「日本的経営」スタイルである、従業員の意欲やチームワークのよさ、顧客の厳しい要求にこたえるキメ細やかなサービス等は、むしろ21世紀型であると思っている。ただ、その強みと有効性を示す「指標」づくり、さらに国際的理解に努めてこなかったことが「企業価値」の概念をいまだに変えられない要因ではないか?
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2005年02月25日
インターネットとテレビの融合
自分なりにコメントしてみた。
--->コラムへ
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2005年02月24日
出産
今年は出産する人が多い。弊社のスタッフやその奥さんの話。
むかし、男は結婚して子どもを持ってはじめて大人になるといわれたことがあるが、まんざらウソでもなさそうだ。僕の場合、子どもを持ってはじめて親の気持が理解できたし、子どもの様子を観察していると自分自身の鏡のように見え、喜怒哀楽が明快に言動にでる子どもをみながら、人間の本質を発見することもあった。
また、子どもから教えてもらったことを元に、どう生きていくかというテーマを考えると、いままでとはちょっと違った答えがでるのであった。
活かし活かされながらひとは生きている、ということを実感したとき、大人として新たな力が湧きあがる。
スタッフの家族の新たな生命がのびのびと育ち成長できるように、微力を捧げたい。
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2005年02月23日
ドロシー・ロー・ノルト
皇太子が誕生日の記者会見で、ドロシー・ロー・ノルトの詩「子ども」を紹介していた。
子ども
批判ばかりされた子どもは 非難することをおぼえる
殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる
笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることをおぼえる
皮肉にさらされた子どもは 鈍い良心のもちぬしとなる
しかし、激励をうけた子どもは 自信をおぼえる
寛容にであった子どもは 忍耐をおぼえる
賞賛をうけた子どもは 評価することをおぼえる
フェアプレーを経験した子どもは 公正をおぼえる
友情を知る子どもは 親切をおぼえる
安心を経験した子どもは 信頼をおぼえる
可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を 感じ取ることをおぼえる
ドロシー・ロー・ノルト
--
朗読している皇太子の姿をテレビで見ながら「ハッ」とした。
ビジネスの世界で生きていると、「競争や戦い」が前面に出てしまい、大切な「心の持ち方」をついつい忘れる。
この詩は、決して子どもに限定されたことではない。競争の激しいビジネスの世界でも忘れてはならないキーワードだと思った。
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2005年02月22日
よし
それぞれのグループが、独自のソリューション開発に着手しはじめたようだ。新サービス開発は難しいので僕自身がやらなければと思ってきたが、いつの間にか皆成長して僕を超えていく。すばらしい。人材の宝庫だ。
統合から分散、分散から統合。これらを繰り返しながら一人前の企業として成長していくのだろう。楽しみだ。
それにしてもお客様からのお問い合わせが絶えない。みんなが意欲的に前進する原動力がここにある。ありがたいものだ。
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2005年02月21日
MBO
MBO(目標管理制度)に関して弊社は随分勉強して来た。足掛け5年になる。元々は人事制度にMBOを導入したいと考えていたのがきっかけ。ところが社風にMBOの概念がないので学ぶ必要があった。いろいろ調べているとISO14001(環境マネジメントシステム)そのものにMBOのフレームワークがあることがわかった。そこでISO14001を導入すると共にMBOを学ぶことにした。それから人事制度に組み込んだ。
実は最近、経営システムにMBOを導入しようとしている。今までは、どちらかというとプロセス改善によってよりよい結果を作ろうという社内システムを構築して運用してきたが、これからは結果(ゴール)の設定を行いその結果を作るために前工程のプロセスを改善しようという考え方だ。
(工程が複雑なこの業界は、まず、「プロセス改善」という手法を十分に社内浸透する必要があったので時間がかかったということになる)
求める結果は同じだが、演繹法から帰納法への移行のようなものだ。社内への説明不足もまだあるなあと心配していたが、ある幹部からもらったメールを読むと実によく理解していると感心した。おまけに僕の補足の提案まである。
制作会社から、企業へと着々に準備が整いつつある。嬉しく思う。
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2005年02月20日
なんとも・・・
IT業界は、ひとつの事件(?)に目が釘付けになっていると言ってもいいかもしれない。なんとも・・・言いようのない事態だ。
先人達が努力して作ってきた社会を我々がうまく引き継ぎながら・・・よりよい社会を形成し・・・そして未来へと引き継いでいくという僕の考え方からすると・・・ややびっくりした。日本中がびっくりしているだろう。(決して今にはじまった手法ということではないが・・・)
IT社会へ現状の社会を近づけるという手法もあるが、IT社会を作り出す我々が現状の社会に近づきながら理解を深め、一緒に変革していくという手法もある。いずれにしても生身の人間で形成されている社会の変革には時間が必要だ。
インターネットも10年をむかえやっとここまで社会浸透して来た。多くの方々の努力の賜物だと思う。しかしまだまだこれからが本番という段階だ。僕がコメントすることでもないが、両者社会的な影響力も大きいので、しこりを残して欲しくない。また、双方とも株主のみならず従業員や顧客をはじめ多くのステークホルダーが存在していることもあり、一刻も早く円満な解決を願っている。
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2005年02月18日
囲い込みはPullの強化で
僕がいろいろ実験を繰り返している間に、気付いたこと。
囲い込みは、一見Push型を連想してしまう。潜在顧客データベースを作り、そこに情報を提供しながら将来顧客候補を囲い込んでいく。だれもが考えることだ。
最近思うことだが、これらの手法は容易にアクション可能だがこれだけでは効果は疑問だ。第一にメールによるスパムがここまで増加してくると、勝手なメールは本当に嫌気がさす。前提として受け入れられない土壌ができつつある。
もし、囲い込みを行おうとするのであれば、最低、「機会」「信頼」「価値」の増大を図り潜在顧客に理解をしていただく必要がる。メールはその中でも「機会」増大には効果が発揮すると考えられるが、現状、信頼の喪失につながる可能性が大だ。
囲い込みのゴールは、生涯顧客の創造と考えると、「信頼」と「価値」の土台形成を図りながら実行する必要を感じる。顧客自らの意思で情報を求めてくる仕掛けが無い限り「囲い込み」は失敗に終わるだろう。Pull型のWebマーケティングを駆使することによって信頼と価値を提供できるものと思われる。
要は、ドジョウしか掬えない荒い「ざる」では、生涯顧客の創造はほど遠いと考えるべきであり、メダカでも掬えるキメ細やかな「ざる」が必要ではないかということ。
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2005年02月17日
コツコツ
また、海外ポータルのトップに弊社クリエイティブ部門の制作物が紹介されていると橋本グループから連絡が入った。しかしどのような経緯でピックアップしていくのだろう?
何か不思議なものだが、「俺だ!俺だ!」と騒ぎ立てなくても、日々コツコツと技術を高め、ひとつひとつ形にしていけば、しっかり評価をしてくれるものだ。
こういうことを若いスタッフが体感してくれることが経営者として非常にうれしい。とかく若い間は、技術を極めるよりも目立つことが先決と思い込みやすい。すると焦ってしまってついつい背伸びをしてしまう。背伸びをすれば足が浮くので、隙ができる。そのうち正体がばれ、たたかれる。
経営者として、ひとりひとり社会に出してあげることも大切な任務だと認識している。しかし、背伸びをしてまで有名になりたいと思うようなスタッフではダメだ。「実」にあった「名」だけが生き延びることができる。
コツコツと地道に技術を高めている人こそ、知らない間に社会は評価してくれるものだということを認識すれば、今何をすべきか、ということが理解できるようになる。
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2005年02月16日
企業価値
いろいろなニュースが社会を騒がせている。あるニュースが「企業価値」とは何なんだろう? と自問する良いきっかけになった。
僕の出した答えは心の中にしまっておくとして・・・・自問自答を繰り返している間に気付いたことがあった。ある方向からみて導き出した解は、他方からみるとまったくもって無価値にしか見えなかったりした・・・・いつまでたっても堂々巡りするのである。
企業価値は決してひとつの視点や論理では解を導き出すことはできないということがわかった。
では解は何なんだろう??・・・と思いながら・・・帰宅した。
帰宅すると幼い娘達が楽しそうにおやつを食べていた。その様子を見ながら普通の親として「この子供達が将来社会に出てひとり立ちしてからも、いつまでも今のような笑顔で生きていって欲しい」と思った瞬間、先ほどまで考えていた「企業価値とは何か?」のヒントになる突破口が目の前に突如現れた。
自分の考える「企業価値」は正しいかどうかはわからないが、自分流で、実践によって証明してみようと思った。
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2005年02月13日
ネットビジネス
ネットビジネスというだけで、人の心を引き付けるものがあるとすれば「魅力」という言葉がぴったり。しかし現状この魅力は「未力」に近く、いまだ無い力に社会が期待してくれているような気もする。そういう意味で社会は寛容でやさしい。
この10年間、ネットワーク、ハード、ソフト面それぞれの目覚しい変革によってやっとビジネスを行える段階にきたといってもいいのではないか?
しかし行っているものといえばほとんど、既存ビジネスのネット変換作業に過ぎなく、ビジネスという意味では初期段階に過ぎない。創意工夫という意味ではまだまだこれからだろう。この程度で満足しては我々も情けないし社会も納得しない。
寛容でやさしい社会に期待していただいている間に、「未力」から「実力」への証をつけなければならないと思う。微力ながら業界の一端を担うものとして、独自の工夫を積み重ね、顧客企業様の成功を通してネットビジネスの「未力(いまだ無い力)」を「実力(実りある力)」に変換できるよう地道な努力を惜しんではならない。そして必ず社会の期待にこたえなければならない。
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2005年02月10日
ニューヨークからのメール
先日、ニューヨークからメールをいただいた。ニューヨークで行われるあるデザインアワードに参加しないかという主催者側からの要望だった。我々は縁の下の力持ち企業なのであまり派手に表にでることはしないスタンスだが、海外から徐々に評価されるということはスタッフにとって大きなモチベーションになる。
忙しいなかでの参加になるが、「やってみよう!」ということになり、盛り上がっている社内を見てうれしくなった。
参加するからには頑張っていただきたい。
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2005年02月08日
CSRの構築
昨日ISO14001(環境マネジメントシステム)の維持審査があった。昼食の時間に審査員とEMS(Environmental Management System)の今の流れについて意見を交わした。やはりCSR(Corporate Social Responsibility)へと流れているのが主流だとおっしゃっておられた。先日幹部の山下にCSRの現状を質問したときも、現状のCSRは「環境とコンプライアンス」が中心だと言っていた。CSRもまだまだ混沌としているなあ、というのが僕の感想。アプローチが悪いと言っているわけではないが、難しく考え過ぎて・・逆に容易なアクションプランで収めようとしている意図が見え見えだ。
企業においてEMSを管理している方々を別名「環境族」というが、この環境族に「環境」を基点にしてCSRを想像させてもなかなかイメージがつかないのではないかと思う。CSR的に言えば、EMSはあまりにも範囲が狭い。
では、何があれば解決するかと言えば、「環境」とCSRのブリッジになる共通の「キーワード」があればいい。そのキーワードとは何かと言えば、ステークホルダー(Stakeholder=顧客、株主、従業員、取引先、地域住民、求職者、投資家、金融機関、政府・・・等))ということになる。
企業がCSRに取り組む前提として、まずステークホルダーは誰かを定義する。企業とステークホルダーの本来あるべき姿(どのような関係性を構築することがお互いハッピーといえるか)を定義する。企業の現状を捉えながらスコアリングによって重み付けを行う。
このようなプロセスによってはじめて「どの分野で何をすべきか?」が見えてくる。決して「環境とコンプライアンス」だけではないということが自ずと理解できるようになる。
一言でいえば、CSRを「環境」あるいは「社会的責任」というアプローチでスタートするとわけがわからなくなるが、「ステークホルダーとの関係性」というアプローチでスタートすると誰でも設計可能になる。しかも結果は同じように導き出せる。
そしてCSRの具体的な構築なり運用はどうすればいいかと言えば、環境族が使用しているISOのフレームワークを使えばいいということになる。決して難しいことではない。
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2005年02月06日
旬をとらえる
マーケティング用語に、「モチベーション計画」という言葉がある。たとえば、夏休み企画、クリスマス企画、バレンタイン企画・・・・商品とその時々の旬のテーマをつかって市場や顧客に訴求する。業績アップはもちろん大切だが、会社や商品を忘れさせないためにも非常に大切な企業活動となる。別名「旬企画」とも言えるかもしれない。
pull型のwebを使用してマーケティング活動を行う場合、「旬」を念頭に置くことは非常に重要でありかつ効果的であることを認識しなければならない。
たとえば、検索エンジンにおける季節ごとの検索キーワードの上位をのぞいてみると、決まって現在社会で話題になっている「旬」のものが上位にくる。
そのキーワードと商品や会社の関連性を検討し、企画し、ページやコーナーを増設する。もちろん、SEOやアーキテクト面での施策も必要であることは言うまでもない。これらによってアクセス数は増え、潜在顧客との機会の増大を図るわけだが、効果はそれだけではない。実は下記のような事実が存在している。
BlogやCMSの発達もあり更新作業が楽になった理由もあるが、「旬」のテーマはネットワーク上の関連性を強化することにつながる。つまり「リンク」が連鎖的に張られる傾向にある。
Pull型のWebマーケティングを実行する場合、いかに自社サイトへの入り口を自然発生的に増やすかということが潜在顧客との機会増大という側面において重要であり、「旬をとらえる」という考え方は常に念頭に置く必要があると考える。
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2005年02月05日
自己増殖型組織
久しぶりにコラムに登場した橋本さんのメッセージを読む。気持が肌に伝わる文章で気持がいい。このコラムは人気があり月間4万名の閲覧者がいる。ちょっと数えたら2年間で150本近くになっていてびっくり。いろいろなスタッフが登場するがみんな個性的で楽しい。ミツエーは「10%のプロセス、90%の自由」をそのまま実行している。この言葉はいろいろな視点で言い換えることが可能だが、個々の視点で考えると「10%の協調、90%の個性」とも言える。
コレデモカア!というぐらいまとまりのない個性の集まりだが、非常に仲がいい組織だと思っている。自他の違いを容認するというスタンスができればどこも同じ組織ができるのであろうが、こんな組織にするまでに15年もかかってしまった(^-^;
なぜ、こうした組織にしてきたかというと、僕は基本的に「自己増殖型組織」を目指している。世の中M&Aが花盛りで、外のものを内に取り組む仕掛けが一般的だが、ミツエーは逆攻めというんだろうか、内で育てて、関連性を持ちながら外へ外へという志向性をもった組織。
一見時間がかかりそうだが、一定の土台をつくればこちらの方が実は早いのではないかと仮説を立てている。また、クリエーターが多い業界の特性もあり組織として、「個々」を表舞台に出してあげる必要もある。これらのやり方が正しいか否かは、4-5年先に証明されるだろう。
何事も焦る必要はない。思ったことは信念をもって、可能なところから実行するのみだ。
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2005年02月04日
自働化
欧州連合(EU)の欧州委員会は3日、同日行われた工業界や加盟国などとの協議で、2009年ごろまでに、交通事故の際に自動的に緊急電話をかけ、事故発生地点を正確に伝えるシステムを域内で発売されるすべての新車に導入することで合意したと発表した。
システムはイーコール(eCALL)と呼ばれ、衝突事故に遭った場合、車内に取り付けた発信装置が作動、運転者が意識を失ったり、動けなくても、日本の119に当たる緊急電話番号に電話をかけるという。(NIKKEI)
このニュースを聞いたとき、トヨタのニンベンのついた「自働化」を思い出した。この精神は豊田佐吉翁が発明した自働織機に由来しており、この機械は経糸が一本でも切れたり、横糸がなくなったりした場合、機械が止まる仕組みになっている。つまり自働化とは「機械に良し悪しを判断させる装置」をビルド・インしている、「自動停止装置付き機械」を意味する。
情報技術が進むとどんどん効率化することは可能だが、どこかに間違いがあれば、その間違いがさらに大きな間違いをつくり出し続けるという負のスパイラルが発生する。問題が生じたときその問題をキャッチする仕組みは、一見、表に出難いので無視されやすい。しかしこういうところが一番大切だと思う。
我々の業務においても取り入れるべき箇所は大いにある。勉強していきたい。
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2005年02月03日
競争
競争というものは、いいものだと思う。あくまでも独自路線でいくぞ!といったところで経営者ともなれば同業他社のことが気になるものだ。そうしたなかで切磋琢磨し、お互いが伸びていくということが同業との競争のいいところではないだろうか?
最近この業界の大手のひとつ、I社が関連会社に吸収され消滅するというニュースを聞いた。良い会社だなあと思っていたし、ブランドといい、方針の打ち出し方といい、いろいろ勉強になった会社でもあった。はっきりいってもったいないと思ったが・・・いろいろ事情があるのだろう。
ミツエーは1994年からWeb関連のビジネスを始めたのでこの業界では老舗のひとつかもしれない。もたもたしていると思われるかもしれないが、この業界はベストプラクティスがなく、手探りの中でひとつひとつ確認しながら前進しなければならないと思っている。Web制作会社が特殊であってはいけないわけであり、社会に認められる業界になっていかなければならないと考えると、まだまだ土台づくりをしっかりやらなければならない。
この業界のなかでI社が残した功績は大きかったと思う。勉強させていただいたことはしっかり吸収し、やり残されたことは我々が代わって達成していかなければならないと思う。
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2005年02月01日
テストマーケティング
世に言う、マーケティングの法則は、決してマーケティングのために生まれたものではないことが多い。
たとえば、パレートの法則は、イタリアの経済学者パレートが発見した所得分布の経験則。ランチェスターの法則は、英国人ランチェスターが第一次大戦における飛行機の損害状況を調べて得た法則。ハインリッヒの法則は、米国のハインリッヒ氏が労働災害の発生確率を分析したもの・・・・・・
こんな具合だ。
ところが、企業活動に転化してもよく当てはまるということでマーケティングの法則として活用される。一言で言えば、マーケティングの法則の多くは、人間の法則として置き換えることが可能なほど汎用的なのだ。
先人が一生かけて発見したこれらの法則は、もっと有効活用されるべきだと思う。はっきり言ってもったいない。ずばり申し上げてWeb戦略でも有効だということを実証済み。
ただ、どのように活用するかとなった場合、一点考慮すべきことがある。それは従来のマーケティング手法の多くは、マス型というんだろうか、Pushが中心であるが、Webの場合Pull型である点だ。
法則XPull型=新しいマーケティングの法則 が生まれる。多くの企業はいまのところ氷山の一角をためているに過ぎない。その氷の下には増大な宝が眠っている。また多くの企業は宝の存在を予測できても、掘り当て方も知らない。
その解は「テストマーケティング」。またその速度を上げるためにはDOE(実験計画法)なるものを活用してもいい。
Webマーケティングは、やってみなければわからないがやってみればわかる点に注目すれば、何をすべきが自ずと見えてくる。