2005年10月31日
危機感
僕は、経営のことなど何も知らないものだから、随分苦労した。したがって、思いついたことはやってみて、やり方が分からない場合は、ツールを研究して取り組んでみたり、専門的なものはそれぞれコンサルの力を借りて教えていただいたりしながら現在に及んでいる。それでも一つ言えることは、自分で「これがいい」と心底思うものでなければ振り向くことはあまりなかったような気がする。したがっていい意味でも悪い意味でもミツエーはそれなりにオリジナルな文化が形成されたように思うし、まだまだ足りないものが山のようにあるように思う。
2年ほど前、ある企業の文化を勉強したいと思い、一年間、その企業出身の方から勉強させて頂いた。人間の原理原則に基づいた企業作りに感動した。
先日、こともあろうにその企業の中枢機能を果たす部門の中堅幹部の方から「企業交流」したいとわざわざ遠方よりお越しいただいた。組織の仕組みの中で、プロジェクト型組織をどのように機能させているのかにご興味があったようだ。その他いろいろ意見交換させていただき、2時間の約束ではあったが、盛り上がってしまい3時間以上になっていた。
僕がその方とお会いし一番感動したのは、「危機感」の持ち方が尋常ではないということ。また、今や世界一と言われる日本を代表される企業でも、おごることなく、良いと思うことは事実を捉えるために「現地」に向かい、そこで確認して何かに活かそうとする謙虚な姿勢。
絶好調でも常に危機感を持ち、どんなに大きくても謙虚な姿勢を忘れることのない企業文化。この姿勢こそ、将来のおいても企業安泰の条件ではなかろうかと、大変勉強させていただいた。
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2005年10月30日
Podcasting
Podcastingをはじめた。一言でいえば「Blog+音声」ということになる。現状、内容的には申しわけ無い程度ではあるが、今後2ヶ月間で「新サービスにおける開発者のコメント」や「社内風景における従業員のコメント」等を追加して、都合3番組、月間10本を定期的に追加していく計画。また表示方法などもいくつかパターンをつくり最適化に向けて改造する必要がある。
ミツエーの場合、Podcastingサイトをラジオ番組的な独立したものと捉えないで、既存のWebサイトと融合させながら「補完的機能」として使用することを目的としたいと考えている。これが成功すると一般の企業様でも気軽にPodcastingを導入することが可能と考えるからだ。
「メディアの融合」というには些細過ぎるが、されどこれも「メディアの融合」には違いない。多少時間はかかるが職人技の領域まで持って行きたいものだ。
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2005年10月28日
英語サイト
「高橋さん。英語サイトをつくって何をするつもりですか?」。サイトをリニューアルしてから3年経過するが、当時はスタッフにこのように言われたものだ。そして今から1年半前から定期的な更新作業をはじめた。3000ページ近い母国語ページと同じペースというわけには行かないが現在200ページ程度はあると思う。
今年の夏ごろから海外からのお問い合わせが増え、月4-5件頂くようになっている。つい最近ではニューヨークから来社頂いた。リリースをかけたばかりのサービスのお客様になって頂けそうだ。また、インドの企業様とはパートナーとしてよい関係が出来そうな雰囲気。さらに直接現在の事業ドメインではないが、アジアからは日本進出のための提携依頼や、中にはWeb標準関連の質問をオーストラリアの音楽関連企業から頂くこともある。
Webの特性というか傾向というか、面白いのは、たとえリニューアルしてもすぐには大きな変化することは無いが、一定の期間、持続的に情報を追加して行く間に、何かがきっかけになり、突然変化する。また一度変化するとその傾向は継続的に続く。階段のステップをひとつひとつ上がるように成長してゆき、ビジネスに貢献するようになる。
定義したら、その定義に基づいて継続的に更新作業を行う。もし問題に遭遇したら、焦らないで一つ一つ改善していく。新しいアイデアが出たら定義に追加していく。その繰り返しを飽きることなく実行するなかに、機会・信頼・価値を増大する何らかのヒントが潜んでいるのかもしれない。
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2005年10月27日
海外出張
「この機能があったら、よいと思うんですが・・・」と言われたのは一ヶ月前。「そうか、では交渉しておいで」ということで、昨日からサンフランシスコのある企業を訪問しているスタッフがいる。当初、一社の予定だと思ったら、いろいろ研究した模様で短い滞在期間に6社まわるようだ。
出発前日のスケジュール確認では、Web標準分野では世界的に有名なデザイナーであるStopdesignのDouglas Bowman氏が空港まで迎えに来てそのまま市内観光してくれるというおまけつきらしく・・・・どこでそんなネットワークを作っているの? と感心してしまう。
何れにしても、顧客企業様の為になり、かつ本人の為になり、かつ組織の為になることであれば、極力やりたいことをやらせてあげよういうのがミツエーの社風。
せっかくなのでいろいろ楽しんでいただきたいが、目的の企業との交渉はしっかりお願いしたいものだ。
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2005年10月25日
ユーザビリティエンジニアリング ―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
樽本徹也氏からメールを頂いた。ユーザビリティエンジニアのプロフェッショナルで、このたび、『ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック―』という著書を出版された。
4年前になるだろうか?ミツエーがユーザビリティの基礎研究としてISO13407を導入する時に、約1年間、コンサルティングをお願いした方でもあり、日本では数少ないユーザビリティ専門のコンサルティング会社に所属されている。
書籍の一部内容を無料サンプルとして樽本氏のブログで提供している。理論と実践を兼ね備えたプロの一冊、一度拝読させて頂こうと思う。楽しみだ。
興味のある方は、書店の店頭(IT専門書コーナーが中心)か、下記
・アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274201449/
・bk1
http://www.bk1.co.jp/product/2605469
・7andy
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31609863
からも購入できるという。
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2005年10月24日
経営、未来から現在を見る時代に
鈴木セブンアイ会長が、第7回日経フォーラム「世界経営者会議」で“経営、未来から現在を見る時代に”と講演した模様だ。毎日のことでいっぱいになっている僕には縁がないが若いスタッフの諸君には刺激的でよいメッセージだと思った。
現在から未来が直線的に伸びていると思うと、かえって未来は見え難いものだ。例えば、月は地球の周りを24時間に一回まわっており、地球は太陽系の太陽の周りを365日に一回まわっており、太陽は銀河系を2億年に一回まわっている。
人間社会も自然が織りなす一現象と思えば、未来は循環しながら連鎖しながら、留まることなく変化していく法則が見えてくる。そうした中で未来は?と自問すると、未来が見えてくるなどということもあるかもしれない。
いずれにしても、右往左往しているようではいけない。何でもいい。自分の目指す方向に向けてひたすら「今」に集中する中に、きっと未来が見えてくるのだろう。
また、そういう人材を育成していこうという姿勢も経営の大きな仕事かもしれない。
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2005年10月23日
関係性とエピソード
うわ~きれい。僕の部屋から富士山がくっきり。ということで今日、雲一つ無い秋晴れの中、さわやかな気持でテクテク歩いて会社まで。途中、若いカップルが楽しそうに歩いていた。また、会社のあるビルの隣のグランドでは幼稚園の運動会が行われていた。
カップルの何気ないしぐさを見ていると何となく、お二人の関係性の度合いが分かるものだ。運動会の様子を見ていても、些細なしぐさから、園児、先生、親の関係性が覗き見ることができる。
ところで、
最近、個々の「エピソード(出来事)」の総和が「関係性」だというコラム(関係性マーケティングにおける売り手と買い手の関係)を拝読し非常に感銘を受けた。
コラム中で実例として紹介されている自動車部品メーカーと自動車メーカーの関係性構築について、詳しく知りたいと思い、対象の自動車メーカー関連についてコンサルティングが可能な方にわざわざ名古屋からお越し頂き、ご教示いただいた。
まさしく、その通りであった。
Web制作という領域においても、関係性を如何に表現するかというテーマは重要だ。関係性は「信頼」の元になり、信頼は、継続的なビジネスを行うための重要な要素となる。ところが関係性の表現は非常に難しい。優良企業との取引を開示したり、2次加工された対談の様子を長々と文章にまとめたものとか・・・・いずれにせよ、研究不足と言えるだろう。
ところが、個々の「エピソード」の総和が「関係性」という風に捉えると、実に面白いコンテンツの開発が可能だ。エピソードは事実の断片を極力をそのまま表現し、「総和」には「量と時間」をうまく組み合わせる。これらのエピソードを表現するコンテンツは、文章でも可能だが、音声や動画の組み合わせにより一層の効果が期待できる。
最近話題のメディアの融合も面白そうで、TV番組の2次使用としてインターネット配信等は当たり前の時代が来そうだ。しかしそれは全体の中の一部だろう。
一般企業においても文字、画像、音声、動画等の「コンテンツの融合」を行い、より斬新なコンテンツ開発は出来ないか? 個々の「エピソード(出来事)」の総和が「関係性」であれば、「エピソード」という切り口からスタートしてみてはどうか。音声、動画を比較的手軽に活用できるだろう。
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2005年10月22日
ダイバシティ・マネジメント
お笑いネタになるが、あるクイズでこんなものがある。「沈没しそうな豪華船で、お客様に海に飛び込むようにお願いする時、英国人には“紳士の名において”と呼びかけ、ドイツ人には“上官の命令だ”と、米国人には“保険に入っています”と、イタリア人には“飛び降りるなっ”と、では日本人には?」。答えは、“みんなが飛び降りています”らしい。国民性というものは実に多様で面白い。
最近、ダイバシティ・マネジメントという言葉があることを知った。意味は、多様性(ダイバシティ)のマネジメントで、目指すものは、様々な切り口から個人の良さを再発見し、その多様性を組織のパフォーマンス向上へ活かしていくことらしい。初期段階としては女性や外国人の登用も含まれるという。
グローバル化により、異なった文化出身の方々が同じ企業文化で働く多国籍企業がまず着手したのではないかと推測するが、今後、一般企業においてもダイバシティ・マネジメントは避けて通れないのではないかと思う。
ダイバシティ・マネジメントと聞いて、6年前に「10%のプロセス、90%の自由」というスローガンを掲げてISO9001の取得を目指した時のことを思い出してしまった。スローガンはプロセスマネジメントの手法を社内に如何にしても導入しようとする僕の信念が形になったものであるが、その当時、将来、外国人も多く入社し皆と一緒に仕事をする時代が必ずやってくると思っていた。それぞれの文化の多様性を受け入れながら個々がハツラツと業務を行い、さらに組織がひとつにまとまる為には、「10%のプロセス、90%の自由」の精神が必要だと、直感的に思ったものだ。ダイバシティ・マネジメントという言葉をはじめて知ったにも関わらず、何か懐かしい言葉に思えてしまった。
ダイバシティ・マネジメント。僕に取ってはまだまだ遠い道のりだ。
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2005年10月20日
分類法
茄子の漬物の味を引き立てるものとして味の素がある。素材の良い茄子とおいしい漬け方が前提にあり、その上で食べる直前に調味料を加えることではじめて味を引き立てることが可能になる。出来の悪い漬物の味をごまかす手段として調味料を活用し続ければいつか飽きられる。
Webサイトの構築においても見栄えとテクニックだけでユーザの流入を増やそうとしても限界がある。はやり素材とよい構築方法が必要だと思う。
原点に戻り、もう一度「情報の組織化」に注目して、その部分は気を使おうという意味で最近のエントリーに「情報の組織化」について触れているつもり。
「情報の組織化」を一言でいえば、情報を分類してグループを作り、それを関連付けていくこと。ではどのように分類するのか。
答えがあるわけではなくそれぞれ自分のスタイルでよいと思う。それでも新人は迷うひともいるかも知れないので、ふたつの手法を紹介してみようと思う。
ひとつは、図書館分類法を参考にするといい。情報の組織化という意味では歴史的に最も研究されている。代表的なものに、日本十進分類法、デューイ十進分類法がある。
要は、分類項目をはじめに定義しておき、個別の要素を振り分けていく。
もうひとつは、カードを使う。要素ひとつひとつをカードに書き込み、関連するものをまとめていく。非常に簡単だが効果は絶大。ミツエーサイトは、カードを使い「あーでもない、こうでもない」と協議しながらまとめていった。
僕は、カード型をお薦めしたい。なぜかというと、カードを使う方法は、情報の組織化のための分類のみならず、「発想法」そのものだということを最近気付いたからだ。一言でいえば、作業プロセスが発想法で有名なKJ法に近い。
存在する要素郡を分類してまとめていくと、不足している要素が見えてくるし、Web構築の次にテーマになる「ラベリング」が非常に楽になる。斬新なアイデアが出る場合もある。さらに顧客企業様がこの作業に参加していただければ、一層の効果が期待できるだろう。共有化と認識の一致が何よりも大切だから。
この分野はいくら研究しても損にはならない。各自自分なりに研究してみては。
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2005年10月17日
企業価値
僕がいうのもなんだが・・・・「企業価値を最大限に高める・・・」という言葉をよく聞く。大変すばらしいことであるが、誰のための企業価値なのか? すこし偏り過ぎのような気がするのは僕だけか?
株主にとっては、株価を上げてくれることが企業価値になるだろうし、従業員にとっては福利厚生が充実していて給与もよく、安定して就業できるところが企業価値があるということになるだろうし、社会にとっては社会の共有物である環境を荒らすことなくルール(法令等)を守って社会発展にとって有益なサービスをしてくれるところが企業価値があるということになるだろう。
このように企業の「価値」と言っても立場によって価値の定義が違ってくる。あまり偏り過ぎるとバランスを失う。
Webサイトの構築でも同じことが言える。閲覧するユーザと言ってもひと括りにはできない。それぞれがそれぞれの目的を持ってサイトを訪れる。昨日「情報の組織化」について触れた。情報の組織化は困難が伴う作業だが、現状あるリソースの分類と共に、対象とするユーザの分類、対象者の価値観を捉えることを試みなければならない。
このようなクリティカルな課題を解決するためには、前提として、顧客企業様の協力と信頼を獲得しないことには作業ははかどることはないし、優れたWebサイトは構築できない。
その辺を胆に命じれば、日頃の顧客企業様との関係性がいかに大切なものかが理解できると思う。
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2005年10月16日
情報の組織化
「理解は、分類することからはじまる(ハイドン・ホワイト)」という言葉があるが、一言でいえば、情報を分類してグループを作り、それを関連付けていくことが「情報の組織化」の意味になる。関連する言葉としてラベリングがある。ラベリングは、分類されたそれぞれの情報のかたまりに「名前(ラベル)を付ける」こと。
Web構築の設計初期段階において重要でかつ負荷の高い作業といえるだろう。
一方、ユーザビリティとは、国際規格のISO 9241-11では「特定の利用状況において、特定の利用者によって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、利用者の満足度の度合い」と定義している。Webサイトでは「使いやすさ」と思えばいいと思う。
最近感じることは「情報の組織化」とユーザビリティは一見同じように思えるが、順番を間違えるとよい結果がでない場合があるということ。
サイト設計においてユーザビリティの視点を最初に持ってくると、サイト全体のバランスが悪くなる傾向が強い。ユーザビリティはあくまで設計されたものをユーザの視点で見直し、より使い勝手を良くするということが正しいように思う。
砥石でも荒研・中研・仕上研を順番に使用することにより、切れ味のよい刃物になるが、Web構築の設計でも、順番を間違えてはいけない。
また、新人スタッフが増えているので、先輩は、ミツエーの「情報の組織化」「ラベリング」手法や定義・位置づけ、作業の内容を十分指導して頂きたい。
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2005年10月15日
米アップル、動画を再生できるiPod
「13日まで待ちましょう。米アップル社が多分発表しますので・・」という社内スタッフの意見が多く、とりあえず待つ姿勢でいた。米アップルは13日(日本時間)、動画を再生できるiPodを発表すると共に、同日より直販サイトで販売開始した模様。
ブロードバンドの時代と言われて久しいが、インフラや技術が整ってもこのようなインパクトのあるサービスが出現しないとなかなか市場に広がらないものだ。これを契機にインターネットを使用した動画配信サービスはあらゆる形で一気の市場に広がることだろう。
ミツエーも92年にはビデオ制作、94年にはパソコン通信における動画配信、97年にはストリーム関連・・と歴史のなかで動画関連サービスの実績はあるが、「今、まさにキタ!」という感じがする。
ミツエーの場合、事業領域の関係もあり、一般の企業様がどのように活用することができるかがテーマになる。関連部門の動きに期待したい。
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2005年10月13日
うぬぼれ
うぬぼれとは(実際以上に)自分をすぐれていると思って得意になること。 残念ながらうぬぼれた人間に成長はない。さらに残念なことは、うぬぼれた人間は自分自身がそれに気付くことができない。
マリー・アントワネットは「人は不幸になってはじめて自分が何者かを知ることができる」というようなことを言ったようだが、スタッフの皆さんが「大失敗してはじめて自分が何者かを知る」というようなことがあっては顧客企業様が困るし、皆さんも切ないだろう。
成果物がよく出来上がっても、顧客企業様が満足していないという局面はないか? 顧客企業様に対して「支援してやっている」とか「手伝ってやっている」と心の中で思ったことはないか? 顧客企業様の「声」を適当に聞き流していることはないか?
顧客満足を達成するためには、顧客の要求を達成しなければならない。
顧客の要求には、「アウトプット要求」と「サービス要求」がある。アウトプット要求は成果物そのもの。サービス要求とは成果物をつくり上げるまでのプロセス(作業過程)そのものを実行している間、顧客をどのように扱い、どのように対応するかということ。アウトプット要求に比べるとはるかに主観的でその場の状況の影響を受けやすい。
どのような資質があろうが、うぬぼれた人間は顧客企業様の「サービス要求」を達成することはできない。サービス要求を達成する前提条件は「姿勢」であり、「配慮」しようとする心が必要なのだ。各自、それぞれ胸に手をあて自分の言動を振り返ってほしい。そして、「しまった」と思ったら、今から改善すればいい。
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2005年10月10日
社員の不満見つけます・東京海上日動が新サービス
というニュースが日経ネットに。面白いと思った。が、貴重なデータであることは間違いなくても多くの経営者にとって、避けて通りたいところではないだろうか?
同じようなことで、ビビッタことがある。ミツエーは、OHSAS18001というマネジメントシステムを導入しており、基本方針に基づいて活動しているため、僕が途中でイヤだといってもそれはそれで問題になる。
というのも、「心と健康アンケート」を毎月全社員対象に実施したいということになり、その質問項目を見た時、恥ずかしい話だが「ちょっと待ってくれ(^-^;;)」と思った。
質問項目は、
●仕事のストレス因子として
1.仕事の負担度
2.仕事のコントロール度
3.対人関係
4.仕事適合性
5.心理的ストレス
6.身体的ストレス
7.職場内支援(同僚および上司)
8.家庭内支援
また、
●職場の作業環境として
1.作業環境
2.仕事の満足度
3.家庭満足度
(質問から集計までプログラムを使用し、結果は自動生成される)
結局、根負けしてOKを出した。ちなみにこのアンケート結果は、グラフ化され社内のイントラで公開される。また、時系列になっていて傾向まで一目で分かる。
その当時はビビッタものだが、すでに一年経過している。やって良かったと今では思っている。結果として、こうした活動をやっていること自体がスタッフのストレス因子を削減するようだし、また、スタッフ各自の自己チェックとしても機能するようだ。
社員の不満とは経営者が避ければ避けるほど増大する、不思議なものかもしれない。
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2005年10月09日
議事録
打ち合わせ後は、必ず「議事録を顧客に提出しよう!」と言い出してから、5年以上の歳月が経過した。
我々がどのような努力したところで、顧客企業様のビジネス全体を把握することは難しい。さらに、顧客企業様のニーズを理解しようとしたところで、言葉で表現できる顕在ニーズはわずかなもので、言葉に表現されていない潜在ニーズ(本来のニーズと言ってよいかもしれない)が非常に多い。
失敗するプロジェクトの多くは、顧客企業様とのコミュニケーション不足から来る「認識の不一致」や「合意なきプロジェクト進行」であったりする。
議事録はこうした根本的な問題を削減するための大切な姿勢であるし、行動であると思っている。
5年間、スタッフの議事録提出達成度を個別および全体の集計を行い続けて来たが、先月はじめて全社で96%を達成した。(95%以上を3ヶ月以上継続できたら測定はやめることになっている)。
「つまらないことに時間と経費をかけて測定しているなあ」と思われるかもしれないが、こういう些細なこともしっかりできないようでは、何事もうまくいかない。組織とはそういうものだと思う。顧客企業様だけでなく社内ミーティングも同様だ。習慣化するまでに最も時間のかかった社内プロジェクトではあったが、もう少し。
習慣化の心得とは「どんな難しいことでも慣れてしまえば、朝、無意識のあいだに顔を洗って歯を磨くごとし」
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2005年10月08日
音声部隊、移転開始
スタジオの移転、本日実施。
本社機能は二ヶ月前に西新宿に移転完了。新スタジオは本社の隣のビルに入居することにした。スタジオを移転する場合、機材の調整が大変。さらに成果物が音であるため、環境が変わると微妙に変化する可能性があり、慎重に計画を立て本日に至った。
今回、音声だけでなく、ビデオ編集のための機能を追加しているので楽しみが一つ増えた。来週より、スムーズに業務ができる段階にして頂きたい。
新サービスである、Podcastサービスの問い合わせが多い。自社サイトでもサンプルを作る必要があると思う。関連部門の協力をお願いしたい。
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2005年10月07日
ソニー、調達先選びに「社会的責任」基準
と、いうニュースを発見。
ソニーは調達先に「企業の社会的責任」(CSR)を求める基準を米IBMなどと共通化するという。
CSRは日本社会において、まだまだ試行錯誤の段階にある。しかしながら、環境対策によって取引先を選別する「グリーン調達」が定着したように、CSRにおいても大手がこのような取り組みを強化することによって次第に社会浸透していくだろう。
CSRは、ゴールのないマラソンのような取り組みであり、さらに着手するまでにも非常に時間がかかる。だからこそ、できるところから1歩1歩進めなければならない。
ミツエーのCSRサイトは、環境サイトの時代まで遡れば4年以上になるが、一層充実したものにして行かなければならないと思った。
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2005年10月06日
イグ・ノーベル
イグ・ノーベルとは、「イグノーブル(Ignoble。品がない、あさましいの意)」と、「ノーベル(nobel)賞」を掛け合わせた名称。このほど、ドクター中松氏が、イグ・ノーベル栄養賞を受賞したというニース。
イグ・ノーベル賞は、人をまず笑わせ、そして考えさせる研究、絶対に真似できない・真似すべきでない業績を対象に、本物のノーベル賞受賞者や各分野の専門家・・等が選考するという。非常にユニークな賞だが、このニュースで一つ感心したことがある。
ドクター・中松氏は、食べ物と体の調子の関係を探ろうと、35年間もの間、毎日自分が食べる食事を写真に収めていたという。本当に?と思ってしまうが、これが事実だとするとすばらしい!
大きな発見は、継続的で地道な活動の中に存在すると日頃思っている。また、また記録し続けることは、大発見を支援する貴重な素材になる。しかし、やればできることを継続的に行うことは非常にむずかしい。
自分の仕事のやり方をレビュー(見直し)するいい機会になった。
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2005年10月05日
椅子
2ヶ月前の本社移転時、スタッフに気を使っていただき海外からわざわざ輸入した立派な「椅子」を購入して頂いた。
大変うれしく思ったが、どうも僕には合わないようで、一ヶ月もすると肩こり、目の疲れ、頭痛がひどくなってしまった。そこで、今まで使用していた椅子に戻すことにした。
幸い、スタジオのメンバーに預かって頂いたので残っている。土曜日スタジオの移転にあわせて前の椅子が戻ってくる。
何事もあまり欲張らずに、自分のサイズに合わせたものが一番良いということか。勉強になった。
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2005年10月03日
本日より、Yahoo検索はウェブサーチへ
本日(たぶん)より、ヤフーの検索結果がウェブサーチに切り替えられた。いろいろな情報が飛び交ったが、ヤフーの井上氏のブログによれば、
●デフォルトのサーチを「ダイジェスト」から「ウェブ」に変更する
●登録サイトの検索は引き続き可能(タブで切り替える)
●サイトの登録はこれまで通り行なう
ということらしい。
いずれにしても検索結果が大きく変化することは間違いない。一気にアクセス数が増えるサイト。また半減するサイト。いろいろ出てきそうだが、僕としては予測可能なアルゴリズムだと思っており、GoogleのSEO対策を行ってきた企業様に取っては取っ付きやすいのではと思っている。しばらく成り行きを静観したい。
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2005年10月02日
Web Essentials 05
we05(Web Essentials 05)という国際的なカンファレンス参加の為に、水曜日から、オーストラリアにスタッフを派遣している。Web標準関連は勿論のこと、本年はユーザー体験やワークフローとWeb戦略といったテーマを加え、総計22のセッションが予定されていると聞いている。もうすぐ帰国なので、コラム等で報告があると思う。楽しみ。
ちなみに先ほどwe05(Web Essentials 05)のサイトを訪れてみると、あらあらトップページにスタッフの写真が・・・
リンク先を覗くと、さらにでかい顔が・・・
社内の方は皆知っている。本来、彼はもっと穏やかな目つきであることを・・・
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2005年10月01日
論拠なき直感
本社ビルの敷地内にアイタウンという飲食店が入居している一角がある。そこに白龍館という自称オリジナル料理屋がある。中国料理に近く、どれもおいしい。ホールスタッフの多くは声楽家の卵。それもそのはず、プロが公演用に使用する長さ3mほどの大型グランドピアノが設置されており、お店が暇な時は練習することができるからだ。その練習風景がまた楽しみで時間のある時にはよくおじゃまする。
そのお店のおやじさんがまたピアノがうまく、感心する。彼のイタリア音楽を聞きながら、「この曲、日本の●●●に似ているなあ」と感想をもらすと・・「どうして?」と。
「根拠はありません」と答えると、「すばらしい、まさに、『論拠なき直感』!」と、褒められたのかorけなされたのか??・・複雑な言葉が返ってきた。
前置きが長くなってしまったが、その後のおやじさんの言葉が非常に印象に残った。
「論拠を突き詰めても、直感を頼りにしても、突き詰めると答えが一緒の場合がある。むしろ、直感は、論拠を追うよりも遥かに早く答えを導きだすことができる」
なぜ、非常に印象に残ったのか説明できないが、「ピン」と来るものがあった、という出来事だった。