2007年02月02日
コミュニケーションルール
コミュニケーションルールというと、遠い昔から重要視されてきた。たとえば、孫子の兵法おいて「兵勢編」では、「闘衆如闘寡、形名是也。(衆を闘わしむること、寡を闘わしむるがごとくなるは、形名 これなり。)」という一節がある。現代語訳は「多人数の兵士を小人数の兵士のように一体となって戦わせるには、指揮系統(指示・報告・連絡の仕方)を確立すること」だ。
今日においても、プロジェクトマネジメントやISO関連等、組織を円滑に動かす要素としてコミュニケーションルールの設定は極めて重要なものとして扱われる。
最近、イントラシステム、あるいはWikiを使い社内の情報共有が盛んになってきている。情報の共有や学習には高い効果を発揮するが、だれもが閲覧できたり、書き込みができたりするものは、それなりに誤解というリスクが存在する。つまり、言わんとしていることと、実際伝わっていることが異なるのだ。
知識の誤解も問題であるが、人間関係においても誤解が生じやすくなる。ツールを使うことは賛成だが、必ず、コミュニケーションルールを明確にし、そのルールに基づいた活用を徹底していただきたい。