ミツエーリンクス

創業者の独り言

2005年06月29日

法と実態 --子どもは誰のものか?

現在、株式会社の特質を機能的にみると、1.出資者による所有、2.法人格の具備、3.出資者の有限責任、4.出資者と業務執行者の分離、5.出資持分の譲渡性、となる(会社法-弘文堂、神田秀樹著)。

日本の会社法は、ドイツのヘルマン・レースラーが起草した案をもとに旧商法(明治23年)にはじめて設けられた。その後数回改正を重ねたが、戦後には、アメリカの制度を大幅に受け入れる形になる。昭和25年の改正の取締役会制度導入、株主権の強化・・・等からはじまり現在まで15回前後改正されている。ドイツ法系の立法として出発した日本の会社法は、戦後アメリカの影響を受け変容し、日本独自の色彩が加味された形なのだ。

最近の動きを見ると、監査制度の強化が目立つとともに、経済の活性化のためか、出資を促すよう手続きの簡素化、制度の多様化が目立つ。

法的には会社は出資者による所有といわれるが、株主は、主に利益配当請求権、残余財産分配請求権、株主総会の議決権があるが、案外権利項目が少ない。また、株主の義務は引受価格を限度とする出資義務以外に何も存在しない。

一方、業務を執行する取締役は強大な権限を持つが、同時に義務や責任が重く、善管注意義務や忠実義務を負い、取締役の会社に対する弁済責任、損害賠償責任についての規定が設けられていてなかなか厳しい内容。

改正の流れをみると、経済や社会のバランスを調整するかのように、足りない部分を補完し、行き過ぎた部分を是正しているように思う。これからも会社法は社会のバランス維持のために改正されつづけるだろう。

会社は誰のものか? いろいろ語られているが、すべての人を納得させる回答を導きだすことができないようだ。少しサイズを落とし、自分の家族に置き換えてみると実態が見えてきて面白い。「子どもは誰のものか?」あるいは、「家庭は誰のものか?」を考えるなかに、難解を紐解くヒントが存在するのではなかろうか?

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2005年06月28日

ケイレツ

90年代後半にはケイレツ崩壊か、と思いきや、ケイレツ回帰というニュースが・・・(詳しくはasahi.com)

ケイレツ(系列)は日本型システムの強さだと言われて来た半面、閉鎖的慣行だと批判の的にもなった経緯がある。ケイレツから創り出される「阿吽の呼吸」や「暗黙知」などは、日本文化を体得していないと理解できないのだろう。

ここにきて、またケイレツ重視の流れは、コスト削減にも限界が来てさらに関係性に歪がではじめたということかきっかけか?

強い文化を活用して戦うことが勝利への道であろうからよいことではないかと思う。ただ、従来のような縦割りで従属的なケイレツではなく、それぞれが自立しながら協調を高めるという新しいケイレツ方式になるのでは・・・と漠然と感じる。

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2005年06月26日

UPA - The Usability Professionals' Association

UPA - The Usability Professionals' Association (ユーザビリティ専門家の国際団体)は、14th Annual Conference "Bridging Cultures"と題した第14回年次総会を、6月27日から7月1日の日程で、カナダのモントリオールで開催する。本日、関連部門の担当者がカンファレンス出席のため渡加。

ユーザビリティは奥が深く広いが、技術や思想をしっかり身につけ、あらゆる角度でWeb分野に変換できるようにしたいと思い、団体のスポンサーにもなっている。

帰国後は、会議の内容、感想等、社内外に紹介してくれると思う。楽しみにしたい。

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2005年06月25日

企業の宝

孫子の地形篇にこのような一説がある。
「故進不求名、退不避罪、唯民是保、而利合於主、国之宝也。」
(故に、進みて名を求めず、退きて罪を退けず、唯だ民を是れ保ちて、利を主にあわせるもの《将軍》は、国の宝なり。)

初めてめぐり合ったとき、深く感動した覚えがある。

現代風に訳せばこんな感じだろうか?
「成功に当たっては、個人的栄誉を求めず、失敗に当たっては責任の回避を念頭におくことなく、ただただ組織とステークホルダーの最高利益の為に奉仕することを目的とする人材(幹部)は、企業の宝である。」

自分のために個々が成長していくことは素晴らしいことだが、それだけでは組織は成り立たない。組織を発展させる本当の人材というものはこういう資質の持ち主だと思う。こういう人材というものは一見目立たない場合もあるが、組織の大幹部として相応しい人材であることは間違いない。企業の宝となる人材を見逃しては成らないといつも思う。

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2005年06月25日

組織にとってスピード化とは?

組織にとってスピード化とは、決してアクセスを踏みエンジンの回転を上げるようなものではないと思っている。重心が崩れバランス走行が不可能になるし、前後左右確認という安全走行のためのプロセスを省いてしまい問題が発生する。

一言でいえば、
1.何事も余裕をもって、開始するタイミングを早めること。
2.グライダーの離陸の要領で組織浸透を図り、習慣化できるまではサポートの手をゆるめないこと。(グライダーは、曳航機《=飛行機》とロープでつなぎ、引っ張られながら離陸し、上空でロープを切り離した後は、自然の力を借りて飛んでいく。)
3.習慣化できたら、サポートの手をゆるめ定量的にパフォーマンスをはかり、組織にフィードバックし、継続的な改善を促すこと。
4.次のプロジェクトを開始すること・・・

上記を繰り返すこと。
一見スピード化とはほど遠いと思われるこの方法がスピード化に繋がると僕は思っている。では、どのような方法で「何事も余裕をもって、開始するタイミングを早めること」を可能にするのか?

それは、「他山の石」だと思う。良い意味でも悪い意味でも社会で起こっている些細なこと、我々とは縁が遠いと思えることでも、自分達のことだと思い、自分達の環境に当てはめ、可能なことからスタートしよう!・・・と思う。こうした考え方が大切なのでは。

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2005年06月24日

CSRサイトのリニューアル

関連部門からの進捗報告によると、CSRサイトのリニューアルは7月15日だという。
年間結果報告ができると思う。楽しみにしたい。

ミツエーのCSRに関する考え方は、「企業の社会的責任」をテーマにし、プロセスマネジメントの手法を活用して社内浸透していくのが正しいという立場を取る。持続的な活動こそゴールへの近道と考えるし、持続性を支援する仕組みはプロセスマネジメントの手法だと確信する。したがって報告形式が独特だが、一貫した我々の考え方がそこに存在している。

そんなことがあって今期分のCSRのトップメッセージを書くように依頼されている。僕としては、CSRというマイナス側面の削減は持続的に改善が必要だと考えるが、方向性的には、プラス側面の増大という意識になっている。そのキーワードはやはりシグマ・プロジェクトだと思う。つまり「機会」「価値」「信頼」の増大ということになる。

一年間、いろいろ試行錯誤してやってきたが、プラス側面への変換への道筋が見えてきたように思う。CSRが単なる広報のひとつと考えるのではなく、持続的発展における直接的なインパクトであることを証明できれば、社会浸透はますます進むものと思われる。微力ながら、自分達の活動を通して証明できるよう努力したい。


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2005年06月21日

演繹的クリエイティブ発想法?

deductionを辞書で引くと差引, 割引, 控除(額); 推論[推定]という意味と共に演繹法(Deductive method)の意味でもある。「コンテンツ制作は引き算」というコラムを読んでひょっとして演繹的発想かなと思った。

演繹法はいろいろな分野でそれぞれ表現や解説がされていて一言でいうのは面倒だが、この業界的にアレンジして、「命題や法則」を「テーマ」に置き換えてみると・・・

・普遍的テーマから、顧客にあった特殊テーマを導き出す方法
・大テーマ→小テーマ→結論の三段論法的手法
このように、まず「テーマ」をつけて、テーマを実際の表現例にあてはめてみるという方法を演繹的クリエイティブ発想法といいます。

・・・という具合になりはしないか?

クリエイティブの世界は最後は個々の汗から出るアイデアに任せなければならないが、その部分は最後の2割程度だろう。その前の8割はこうした手法を研究し、取り入れても面白いのではないか。最終的には「橋本メソッド」としてまとめてみるとか。

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2005年06月20日

「内なる改革力」が目覚める時

大脇氏から贈っていただいた本(「内なる改革力」が目覚める時)、やっと週末読破。この本はチラシ広告の企画・製作を事業の柱とする(株)総合オリコミ社の8年間の軌跡をまとめた本。「自分の気持ちが、社員に全く伝わらない」という経営者の苦悩から始まり、成長期の企業によくある問題を、大脇氏の8年にわたるコンサルティング支援活動を通じて社員が自ら目覚め「内なる改革力」によって解決する様が描かれている。

総合オリコミ社の社長である中島氏には一度お会いしたことがあり親近感を感じる。そんなこともあって本の内容が事実に基づいていることがよく分かる。しかも臨場感が肌に伝わってくる。

大脇氏が提供しているサービスはリクルート社が10年の歳月をかけて開発したとされる「コミュニケーション・エンジニアリング・サービス」、通称「CES」と呼ばれるもの。5年ほど前ミツエー幹部も受けたことがあるのでサービス内容はよく理解している。

経営者と幹部、その考え方のギャップを埋めるコンサルティングサービスとしてこれ以上のサービスにお目にかかったことがない。一見分かり難いサービスにみえるが、一度お願いしてやってみるとびっくりする。素晴らしいサービスだ。弊社もこのサービスに感謝している役員が何人かいるはず。

残念ながらこの本、非売品である。もったいない。

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2005年06月19日

ステップアップ休暇

ステップアップ休暇は、ミツエー独自のシステムかもしれない。内容は勤続年数4年経過すると1ヶ月間の有給休暇の権利が発生する。5年前に導入したもの。一見福利厚生と思われやすいが教育システムの意味合いもある。

今年4人目が休暇に入った。イントラの業務報告を見ていると面白い。休暇中穴埋めをしなければならない同じ部門ではやや不安の声が・・。それに対して他部門がフォローメッセージをだしている。素敵なスタッフが多く在籍しているなあ、とうれしくなる。

このシステムを運用するためには、日頃から業務内容の共有化がされていなければならない。また誰が休んでも代わりがいるようにする必要がある。休み中はシワ寄せが発生するので業務の効率化を日頃から実施しておかなければならない。やり方が違うと引き継げないので作業の標準化は必須になる。

これらは簡単に達成できるものではないが、それを目指していくことに意味がある。うまくいけば、留守のあいだ業務を守った人も、休んだ人も、より一層バージョンアップするだろう。期待したい。

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2005年06月19日

ブレイクスルー思考

「ブレイクスルー思考」は、1990年ナドラー・日比野が世界で初めて提起した新しい思考パラダイムらしい。(参考ブレイクスルー思考

いままで、ブレイクスルーというと、シックスシグマの改善プロセスであるDMAIC={定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、管理(Control)の5つのフェーズから成るプロセス改善、管理システムの略称}と同じ意味で使っていた。違った歴史を持っていたなんて・・・

そのほか参考になるものとして、ブレークスルー思考ブレイクスルーするための10プラス1の発想法などは、面白かった。

いずれにしても「ブレイクスルー思考」をビジネスで使う場合、具体的プロセスはDMAICを使うのがベストだなあと思う。少なくてもシックスシグマではそうだ。

ブレイクスルーに関して調べていた理由は新しいソリューションを考えておりその関連で確認しておきたいことがあったから。

ミツエーは商品開発も各部門で開発できる体制であり、いまさら僕が手をかける必要もないわけだが、技術の組み合わせ方が複雑なため開発に協力させていただいている。

「ブレイクスルー思考」の続きを読む

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2005年06月18日

後工程が前工程へ取りに行く

Web構築会社は、デザインのことでも考えていればいいだろう、と簡単に思われる方もいるかもしれないが、ある程度の規模になると、社内でも社外でも多数のひとが介在してくるし、それぞれビジネスの側面もあり、業務改善への取り組みは必須になってくる。

結果だけがすべてだというひとがいる。確かに結果は重要だが、結果=機能(要素1.要素2.・・・・)《Y=F(x)》というわけで、結果をコントロールするためには機能や要素を分解しながら改善を図る必要がある。

昨日、あるプロジェクトチーム(10名程度)のお疲れ様会を実施。目下業務の効率化が顧客要求だという。そこで「後工程が前工程へ取りに行く」方法に切り替えてみてはどうか?とアドバイスした。とっさに自分の口から次の言葉が出てきてびっくり(自分にびっくりしてどうする?)。「前工程が後工程に仕事を渡すと、自分がこれから行う仕事に対して受動的になるが、後工程が前工程へ取りに行くプロセスであれば、すべてのひとが能動的な仕事を行うことになる。さらに能動的な仕事はモチベーションや喜びが違ってくる」。

「後工程が前工程へ取りに行く」はトヨタ方式の受け売りでもあるし、この業界に移植できないかと目下研究しているところであるが・・・・効率化の本質はプロセス以上にひとのモチベーションや喜びというキーワードがそこに存在していなければならないものかもしれないと感じた。

「後工程が前工程へ取りに行く」システムはただ単に業務改善や効率化のためだけでなく、人間の本質が隠されているのかもしれない。すばらしい。

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2005年06月17日

Web Standards Solutions: The Markup and Style Handbook

Web Standards Solutions: The Markup and Style Handbookの日本語訳が発売される。幸いにもミツエースタッフが監修のお手伝いをさせていただいた。監修した本人は随分前から、洋書にいい本があるので日本の技術者に紹介しなければ・・・と言い続けていたが、今回はその一冊か。翻訳版のタイトルは「Web標準デザインテクニック即戦ワークブック」。原書の評価も高いようだ。発売後には、コラム等で本人からのコメントがあると思う。楽しみにしたい。

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2005年06月16日

本質サービスと表層サービス

幹部と立ち話をしている時、「表層サービス」の顧客要求が高くなってきたなあと感じた。顧客要求に合わせて、さらにワンステップ高いサービス展開をしなければならない局面と捉えた方がいい。何をすべきかは理解しているつもり。いい機会なので思い切ってこの分野に力を注いでみよう。
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企業が提供している有形・無形のサービス属性を大きく分けると、本質サービス(機能)と表層サービス(機能)に二分できる。(Swan&Combs,1976)」
解説すると、

本質サービス
顧客が支払う代価に対して当然受けうると期待しているサービス属性。本質サービスを充実することは、不満足をゼロにもっていくことはできても、満足を高めることは出来ない。(例-車 ブレーキが利く、ハンドルを右に切れは右に曲がる、エンストを起こさない・・・・etc)
                                          
1-1.GIF
                                         
表層サービス
代価に対して必ずしも当然と思わないが、あればあるに越したことはない期待サービス。表層サービスは、満足を高めることには貢献するが、前提として本質サービスが出来ていないと成立しない。(例-車 ボディーラインが美しい、デザインがいい、カッコいい・・・・etc)
                                        
1-2.GIF
                                           
参考:コラム「ユーザビリティは顧客満足度を高めるか?(2)」

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2005年06月15日

法則の組み合わせ

アメリカの心理学者アルバート・メラビアン博士が1973年に提唱した理論に「メラビアンの法則」があるがこれがなかなか面白い。コミュニケーションにおいて、話し手が聞き手に与える影響がどのような要素で形成されるか? 測定の結果

らしい。内容よりも見た目ということになる・・・?

この法則には専門家の間でも賛否両論があるが、一定の条件下では有効に作用する法則だと思う。

有効な条件とは、コミュニケーションが初期段階である時や対象が大衆(マジョリティ)の場合。

たとえば、「消費行動」のプロセスに関する仮説にアイドマ(AIDMA)の法則がある。アイドマ(AIDMA)の法則には、Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)というコミュニケーションに対する反応プロセスが存在し、マーケティング活動によく利用される。この初期段階のAttention(注意)→ Interest(関心)段階においては、「メラビアンの法則」は有効だと予測する。

また、イノベーター理論では、1.イノベーター=革新的採用者(2.5%)、2.オピニオンリーダー(アーリー・アドプター)=初期少数採用者(13.5%)、3.アーリー・マジョリティ=初期多数採用者(34%)、4.レイト・マジョリティ=後期多数採用者(34%)、5.ラガード=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)の5つのタイプに分類されるが、この中で、レイト・マジョリティ(後期多数採用者)の層には、「メラビアンの法則」は極めて有効だと予測する。

いろいろな法則が世の中には存在するが、どの局面でも使用できる汎用的なものがあるわけではなく、一定の条件下であったり、他とうまく組み合わせることによって有効なマーケティング活動を支援してくれるものだろう。

ちなみに「メラビアンの法則」はWebサイトを構築する上でも非常に参考になる。特に導線を意識した階層設計を行う場合、対象がBtoCの場合等は、念頭に置くべき法則であろう。

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2005年06月13日

奇正のバランス

奇・正のバランスの割合に関して質問が来た。最小で奇=4%、正=96%。中間で奇=7%、正=93%。最大で奇=20%、正=80%。

これが目安だと思っていればいい。あとは状況によって加減する。
理由? 多分そんなところだから。

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2005年06月13日

奇正の変

古い書物だが、孫子の兵法はなかなか面白いことが書いてある。勢篇の「奇正の変」などはなるほどね、と思ってしまう。

奇とは奇策のことで、正とは正攻法とでもいっておこうか。奇策もって勝ちに出て(攻める)、正攻法をもって食い止める(守る)。奇は間接的な力で、正は直接的な力とも言っている。また、奇策は側面から攻めて、正攻法は正面から守る。さらに、奇と正を組み合わせることによる変化(変)は無限であるとも言っている。奇正のバランスと組み合わせ方が重要だということね。

戦争論であり物騒だが、人生論やビジネス論として読んでも面白いと思う。皆さんの身近なところで言えば、デザインや提案書にも十分活用できるように思うが。

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2005年06月12日

小さく産んで大きく育てる

新しい動きが各部門で生まれているようだ。歓迎したい。
「小さく産んで大きく育てる」。よく使われる言葉ではあるが、仕事として新しいことをやるときはこういうスタンスが大切なんだと思う。

●小さいうちに形を整える。
●大きくなっても型崩れしないように、骨組みを整える。
●取り返しのつかないリスクは何かを小さいうちに学んでおく。

あとはチャンスが来たときに取り逃がさないように感度を磨いておく。
チャンスを取り逃がしたら、それを追わないで、もう一歩先の次世代を狙う。
チャンスなどいつの時代でも平等にあると思えば、なんということはない。

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2005年06月12日

マネジメント計画

マネジメントを属人的におこなわないで、システム(プロセス)的に行ってしまうのがミツエースタイルと言えるんだろうなあ。
そんなこともあり、マネジメントシステム本部というユニークな部門が存在するわけだが、これがなかなかの人材がそろっており脱帽してしまう。

僅か140名前後の会社規模で、通常存在しないこの間接部隊に今まで10名近くの人材を在籍させていたのでちょっと多かったが、今期から5名にしてもらった。「少人化」政策の一環ということで。品質をアップさせ、さらに今年のテーマである「効率化」戦略を推し進めて、ついでに割り当てる人材を半分削減するという計画なので、かなり精神的にきついだろうなあ、と予測していた。・・多分一年間は右往左往するかもしれない、って。

ところが先日、計画書を拝見して思った。戦略の角度、アクションプランの具体性といいさすがだ。よくミツエーの現状を正確に把握・分析した内容になっているようだ。残念だがここまでしっかりしていると僕の出る幕がない。

この計画を成功させるポイントは、ひとつひとつのアクションプランに関して全スタッフの皆さんに「当たり前のこと」と思っていただくように十分な働きかけをすること。次に「休まず継続してやっていただく」こと。簡単のようだがこの辺でつまずくと前進できなくなる。あとは皆さんがいままで培ってきた専門分野のノウハウを駆使し改善していけばよいだろう。全スタッフに協力を要請すると共にこのプロジェクトの成功を祈りたい。

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2005年06月11日

狭く深く

「井の中の蛙、大海を知らず」という言葉は有名だが、どうやら続きがあるようだ。「されど、空の深さを知る」と。

よい言葉だ。大変気に入っている。人間、どんなに知識をつけようが経験を積もうが、広い世界から比べれば「井の中の蛙、大海を知らず」という言葉が当てはまる。水平的に広くという意識を持つことは悪いことではないが、「されど、空の深さを知る」という垂直的な思考はビジネスにとって非常に重要な要素だと思う。

死ぬ瞬間まで答は見つからないように思うが、想像するに、大海を知って得た解と、空の深さを知って得た解は、実は同じのではないかと。

それぞれの部門が新しいことに挑戦しようとしているようだが・・「広さは深さに繋がると共に、深さは広さに繋がっている」。こういう意識をしっかりもっていれば、専門性を高める意義もさらに増すだろう。

映像部隊が開発したサービスの原稿を昨日拝見した。僕にとっては古くて新しいサービスになる。91年にビデオの制作、94年にパソコン通信への映像配信、97年にストリーム関連の制作・・・と。いま、インフラ環境がしっかり整ってきたので思い切ってできると思う。既存概念に縛られることなく、Webという狭い領域の中で、深さと独自性を追い求めてほしい。きっとその中から思いもよらぬ新しいアイデアがわきあがってくると思う。期待している。

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2005年06月10日

1万メートル上空の味噌汁&カップめん

エールフランスはなかなかユニーク。帰国の便では、味噌汁を希望者に配ってくれる。さらに最後尾にはセルフサービスコーナがあり、サンドイッチや飲み物に混じって、カップめんが常備されている。これがなかなかの人気のようで、日本人の多くはカップめんを食べる。ついつい、僕も1万メートル上空でカップめんをいただく。

うまいな!と思う(エールフランスのサービスが)。おまけにエールフランスのファンになっている自分を発見。手前味噌のサービスを提供するのではなく、相手の文化を十分把握し、必要に応じて文化に則したサービスを提供することは「表層サービス(満足度を高めるサービス区分)」の質が一段高いということを意味することになるだろう。

我々もこういうサービスを提供しなければならないなあ、と大変参考になった。

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2005年06月07日

自分達の力で歩む

2日目、午前の会議には参加した。Webの発明者で知られるTim Berners-Lee氏が目の前の席だった。遠いと思っていたものが近くに存在するとなんだかうれしい。午後の会議は同行した藤田さんに任せて、南フランスに位置する Sophia Antipolis リサーチパークの経営管理応用研究教育センター(CERAM)からカンヌのマルティネスホテルまで、コートダジュールの海岸を歩いた。時速6.5kmで1時間半かかったので約10kmあったことになる。なんと美しい海岸なのだろうと思った。夕食はイタリア料理。サラダとパスタを注文したが量が多くて食べ切れない。

夕食を食べながら藤田さんから会議の内容を整理していただく。課題が多い。われわれの出来ることは限られているが、われわれの領域に関してはしっかり準備しなければならないと思った。

部屋に戻って関連部門の責任者に1-2年の計画を打診。とにかく自分達の力でいけるところまでは・・・・努力したいものだ。

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2005年06月06日

地中海を眺めながら・・・

スタッフが出席予定の会議に同行。ということで、南フランスは国際映画祭の舞台でもあるカンヌという場所に。せっかくだからと思いレンタカーを借り、ニース、モナコ公国まで足をのばす。エズ村では哲学者ニーチェにちなんで名づけられた「ニーチェの小道」と呼ばれる場所を歩いて感動、モナコでは、F1グランプリのコースを一周したり・・・普段にはない新鮮な体験。

遠くから仕事のことを見直してみるのも、なかなかいい感じ。美しい地中海を眺めながら、いろいろレビューをしたいと思う。

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2005年06月04日

自立と協調

過去5年間のスローガンは、「10%のプロセス、90%の自由」。社内の皆さんに理解していただくまで1.5年かかったが現在は満足できる段階まで達している。10%のプロセス部分をISO等のプロセスマネジメントという手法を使った。幸い優秀なスタッフに囲まれ、量的&質的にも世界的と言われるまでに成長した。

今後5年間の組織的スローガンは「自立と協調」。すでに多くのスタッフの皆さんが理解しはじめているようだ。うれしい。
我々は個、チーム間、ユニット間、関連会社間、またパートナーとの関係性においても同じキーワードを使おうという計画。

これらを具現化するために「マトリックス組織」という大技を使うことになる。思い描いていた組織論にトヨタ方式の研究から学んだ具体的な役割方式を組み入れることになる。

一見、面倒そうだなあ、と思うかもしれないが、僕の基本的な考え方は「ひとの心の原理原則に基づいた組織戦略」を目指している。したがって形にしてしまうと実にシンプルで分かりやすい。

「技術」というものは研究や実践によって成長するものだが、「心」というものは「環境と刺激」がないと成長しないものだと思っている。
皆さん。準備はよろしいでしょうか? それでは、行くぜ!「自立と協調」戦略。

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2005年06月03日

宇宙観の創造

なんでも早ければいいという性格ではないが、自分の宇宙観に照らし合わせて、やや遅れ気味かなあ・・・と思うことがある。
そんなときは、ここは耐えて次の一手にて! と思うこともあるし、よい機会だから一気に改善! などと思うこともある。あまり法則性があるとはいえないが、15年もやっていると自分自身の判断メカニズムを理解するようになってしまう。

たとえば、ある問題が発生したとする。それを突発的なものと思わないで「時間軸」のなかでおかしくなりはじめた「真」の出発点を必死で探そうとする自分がいる。その出発点から直さないとまた繰り返してしまうと思うタイプだからだと思う。改善のタイミングは「気(空気)」によるものが多い。
「気(空気)」といっても分かり難いわけだが、たとえば、朝起きて外気に触れると目を閉じていても今日の天候が理解できるものだ。目には見えなくても肌で感じる。こんな感覚に近い。直感的ですね。とよく言われるが、会社にとって重要なことは案外、慎重にかつ時間をかけて・・・といったところか。

スピード化は勿論大切だが、たとえ時間がかかったとしても自分達の「宇宙観」を創造していくというプロセスは非常に大切で価値のあることのように思える。

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2005年06月02日

ビジネスBlog

ミツエーは1年半前より、ビジネスBlogに関する研究開発を進めその企業が使うための可能性について一定の方向性を示した。夏には独自のサービスもリリースした。それ以降ビジネスBlogセミナーを開催しているが、いつも告知すると1日で満席になってしまう。Web標準Blogでも「Blogの流行とWeb標準」について触れているが、いずれにしても市場のBlogに関する関心は非常に高いことを伺わせている。

加熱しすぎて、Blogを使えばすべてが解決するかのような危ない論調もあるが、あまりあおりに乗らないようにしたほうが良いように思う。

Blogは極めて優れたツールであるが、それ自体では効果を生むことはない。何のためにどの部分で使用するかを明確にし、はじめから大成功などという妄想をもたないで、地道に情報を発信しながら、その結果を踏まえて、内容ややり方の改善を図るというスタンスであれば、1年も続ければ当初思ってもみなかった効果と新たなアイデアが自ずと湧き上がってくる。

同時に大切なことがある。躊躇しないで一刻もはやく導入し、テストを繰り返すことだ。次第になれてきて自信がもてるようになる。Blogは発信者自ら実行しないかぎり、本当のノウハウを得ることはできない性質のものだと思う。

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2005年06月01日

氷山

最近、ミツエースタッフの活動が表に出始めている。取材、講演、雑誌への寄稿等いろいろ目にする。それはそれでありがたいことだ。

氷山の一角という言葉ある。海水の上に姿を現している氷山はほんの数パーセントでありその下には膨大に氷塊が存在すると言われる。

姿を現した氷山が自分の力であるとか、少しそれが大きくなったから自分の実力が高まったとか思ってはならない。海水に沈む氷塊が大きくなった結果として姿をあらわしただけだと考えるべきだ。

世の中の評価というものは上がったり下がったりするものだ。Webに対する深い愛着とWeb技術に関する真摯な取り組みこそ、磐石な地位を確立できるものと思われる。心して日々の活動に取り組んでほしい。

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