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2005年01月25日

マトリックス組織

多くの企業は、マトリックス組織に興味があるのだろうか?アクセスログを見ながらこのように思った。欧米の考え方からいうと「マトリックス組織」などトンでもないということになるらしい。つまり、ひとりの人材が2名の上司を持つことになるからだ。

実は、4年前からマトリックス組織という考え方に興味をもっていた。一般に良く使われるヒエラルキー組織は「守り」の組織形態だというのが僕の考え方。市場の状況が良くて勝手に業績が上がるときはこれでも機能する。ところが、ある程度権限を渡し、攻める形態を作り上げるには、ヒエラルキー組織ではどうも按配がわるい。アクションプランを実行する場合時間がかかりすぎるからだ。またひとりのスタッフがひとりの上司の基準だけで評価されてしまうと潜在的な才能を見逃すこともある。

案件の進め方に関してはマトリックス組織という、いわば機能を重視した考え方を2年以上前から導入していた。可能であれば全社規模でマトリックス組織にしたかったが、これがなかなか実行できなかった。理由は、概念をうまく説明したものがなかなか存在しておらず、スタッフに説明しきれないという状態が続いた。また横軸と縦軸の機能のあり方に「定義」しきれない一種の迷いがあったからだ。

ところが、この迷いの脱却を可能にしたある事が起こった。それは期待もしていないときに突然起こった。トヨタの考え方を学び始めてから約1年近くになる。まだ続いている。コンサルティングの方が、突然「トヨタはマトリックス組織だ」と言い始めた。また、考え方も僕が実践を通して感じていた考え方とほとんど同じであった。

「やっぱりか!」と感動にも似た、自信がこみ上げてきた。その席にはミツエーの主要幹部もいたので、僕から改めて説明は必要なかった。迷っていた横軸と縦軸の機能と権限の仕組みはトヨタの考え方で概ね納得した。それを自社組織用にアレンジした。

現在、ミツエーは表向きはヒエラルキーを使用しているが、内部は6ヶ月前から全社マトリックス組織になっている。なかなかいい。もっともこれらが本当の意味で社内に理解され根付き、最適化されるには時間がかかる。辛抱づよくことにあたらなければならないと覚悟している。

経営システムに置き換えて考えると現状下記のような縦横の関係になる。

・意思決定システム 横軸・縦軸に存在 (方針管理・・・・)
・人事システム   横軸 (人材の供給、教育、人事・・・)
・予算管理システム 縦軸 (売上、経費、利益・・・)

実践を踏まえながらまだまだ改造が必要だと認識している。

これからの時代は、「個」の時代だという。それは決して市場や顧客だけではない。組織に視線を移しても同じだと考える。内にも外にも「個」を生かすシステムを作る上げることがこれからの企業のあるべき姿だと認識している。そういう意味で「マトリックス組織」という考え方は世の中に広がるのではないかと思う。

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