2005年06月19日
ブレイクスルー思考
「ブレイクスルー思考」は、1990年ナドラー・日比野が世界で初めて提起した新しい思考パラダイムらしい。(参考ブレイクスルー思考)
いままで、ブレイクスルーというと、シックスシグマの改善プロセスであるDMAIC={定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、管理(Control)の5つのフェーズから成るプロセス改善、管理システムの略称}と同じ意味で使っていた。違った歴史を持っていたなんて・・・
そのほか参考になるものとして、ブレークスルー思考やブレイクスルーするための10プラス1の発想法などは、面白かった。
いずれにしても「ブレイクスルー思考」をビジネスで使う場合、具体的プロセスはDMAICを使うのがベストだなあと思う。少なくてもシックスシグマではそうだ。
ブレイクスルーに関して調べていた理由は新しいソリューションを考えておりその関連で確認しておきたいことがあったから。
ミツエーは商品開発も各部門で開発できる体制であり、いまさら僕が手をかける必要もないわけだが、技術の組み合わせ方が複雑なため開発に協力させていただいている。
要はこうだ。Web構築や運用にもビジネスの本質=利益直結への要望が増えている。しかしその前段階として、
1.企業やサービス(商品)の価値の増大
2.企業やサービス(商品)の信頼の増大
3.潜在顧客との機会の増大
が、まずもって達成されなければ最終目的を達成するとはできない。しかしこの3つのテーマを達成するためには、Web技術、マーケティング技術、また良質なコンテンツや情報が必要であり、さらに最適化するためにはこれらを企業ニーズに合わせてうまく組み合わせる必要がある。
その中でも、潜在顧客との機会の増大(訪問者の増大)は最初にくる最重要項目だといえるだろう。この部分はどの企業も頭を悩ませているところだが、価値や信頼の増大よりも楽勝に解決する性格のものだ。
この解決には、一定のWeb技術、マーケティング技術、良質なコンテンツ生成プロセス、さらにWebサイトの構造に変化を与える必要があるが、考え方は特に難しくない。それは、機会の増大(訪問者の増大)を確率論的に考えてしまえばいい。とてもシンプルだ。アクセスログを細部にわたってチェックしなくても全体を時系列的に長い期間チェックしているひとであれば、「確かに!」と思っていただける方もいるだろう。
機会の増大(訪問者の増大)に関してだけ言えば、確率論的に考えるということ。あとはブレイクスルー思考=『単に物事を善悪で判断するのではなく、まず、現状を受け入れ、そこに何らか意味を見出し、未来へとつなげていく』という思考法があれば、よほど大型企業サイトでない限り、2倍や3倍の増加に長い時間を費やす必要はない。内容の充実で解決することに越したことはないが、この領域はWeb構築法の「技」をもっても制することができる。
実験結果を検証中だが、結果を待ってサービス化に踏み切りたい。期待して頂きたい。