2005年06月18日
後工程が前工程へ取りに行く
Web構築会社は、デザインのことでも考えていればいいだろう、と簡単に思われる方もいるかもしれないが、ある程度の規模になると、社内でも社外でも多数のひとが介在してくるし、それぞれビジネスの側面もあり、業務改善への取り組みは必須になってくる。
結果だけがすべてだというひとがいる。確かに結果は重要だが、結果=機能(要素1.要素2.・・・・)《Y=F(x)》というわけで、結果をコントロールするためには機能や要素を分解しながら改善を図る必要がある。
昨日、あるプロジェクトチーム(10名程度)のお疲れ様会を実施。目下業務の効率化が顧客要求だという。そこで「後工程が前工程へ取りに行く」方法に切り替えてみてはどうか?とアドバイスした。とっさに自分の口から次の言葉が出てきてびっくり(自分にびっくりしてどうする?)。「前工程が後工程に仕事を渡すと、自分がこれから行う仕事に対して受動的になるが、後工程が前工程へ取りに行くプロセスであれば、すべてのひとが能動的な仕事を行うことになる。さらに能動的な仕事はモチベーションや喜びが違ってくる」。
「後工程が前工程へ取りに行く」はトヨタ方式の受け売りでもあるし、この業界に移植できないかと目下研究しているところであるが・・・・効率化の本質はプロセス以上にひとのモチベーションや喜びというキーワードがそこに存在していなければならないものかもしれないと感じた。
「後工程が前工程へ取りに行く」システムはただ単に業務改善や効率化のためだけでなく、人間の本質が隠されているのかもしれない。すばらしい。