2005年06月13日
奇正の変
古い書物だが、孫子の兵法はなかなか面白いことが書いてある。勢篇の「奇正の変」などはなるほどね、と思ってしまう。
奇とは奇策のことで、正とは正攻法とでもいっておこうか。奇策もって勝ちに出て(攻める)、正攻法をもって食い止める(守る)。奇は間接的な力で、正は直接的な力とも言っている。また、奇策は側面から攻めて、正攻法は正面から守る。さらに、奇と正を組み合わせることによる変化(変)は無限であるとも言っている。奇正のバランスと組み合わせ方が重要だということね。
戦争論であり物騒だが、人生論やビジネス論として読んでも面白いと思う。皆さんの身近なところで言えば、デザインや提案書にも十分活用できるように思うが。