2005年10月20日
分類法
茄子の漬物の味を引き立てるものとして味の素がある。素材の良い茄子とおいしい漬け方が前提にあり、その上で食べる直前に調味料を加えることではじめて味を引き立てることが可能になる。出来の悪い漬物の味をごまかす手段として調味料を活用し続ければいつか飽きられる。
Webサイトの構築においても見栄えとテクニックだけでユーザの流入を増やそうとしても限界がある。はやり素材とよい構築方法が必要だと思う。
原点に戻り、もう一度「情報の組織化」に注目して、その部分は気を使おうという意味で最近のエントリーに「情報の組織化」について触れているつもり。
「情報の組織化」を一言でいえば、情報を分類してグループを作り、それを関連付けていくこと。ではどのように分類するのか。
答えがあるわけではなくそれぞれ自分のスタイルでよいと思う。それでも新人は迷うひともいるかも知れないので、ふたつの手法を紹介してみようと思う。
ひとつは、図書館分類法を参考にするといい。情報の組織化という意味では歴史的に最も研究されている。代表的なものに、日本十進分類法、デューイ十進分類法がある。
要は、分類項目をはじめに定義しておき、個別の要素を振り分けていく。
もうひとつは、カードを使う。要素ひとつひとつをカードに書き込み、関連するものをまとめていく。非常に簡単だが効果は絶大。ミツエーサイトは、カードを使い「あーでもない、こうでもない」と協議しながらまとめていった。
僕は、カード型をお薦めしたい。なぜかというと、カードを使う方法は、情報の組織化のための分類のみならず、「発想法」そのものだということを最近気付いたからだ。一言でいえば、作業プロセスが発想法で有名なKJ法に近い。
存在する要素郡を分類してまとめていくと、不足している要素が見えてくるし、Web構築の次にテーマになる「ラベリング」が非常に楽になる。斬新なアイデアが出る場合もある。さらに顧客企業様がこの作業に参加していただければ、一層の効果が期待できるだろう。共有化と認識の一致が何よりも大切だから。
この分野はいくら研究しても損にはならない。各自自分なりに研究してみては。