2005年10月09日
議事録
打ち合わせ後は、必ず「議事録を顧客に提出しよう!」と言い出してから、5年以上の歳月が経過した。
我々がどのような努力したところで、顧客企業様のビジネス全体を把握することは難しい。さらに、顧客企業様のニーズを理解しようとしたところで、言葉で表現できる顕在ニーズはわずかなもので、言葉に表現されていない潜在ニーズ(本来のニーズと言ってよいかもしれない)が非常に多い。
失敗するプロジェクトの多くは、顧客企業様とのコミュニケーション不足から来る「認識の不一致」や「合意なきプロジェクト進行」であったりする。
議事録はこうした根本的な問題を削減するための大切な姿勢であるし、行動であると思っている。
5年間、スタッフの議事録提出達成度を個別および全体の集計を行い続けて来たが、先月はじめて全社で96%を達成した。(95%以上を3ヶ月以上継続できたら測定はやめることになっている)。
「つまらないことに時間と経費をかけて測定しているなあ」と思われるかもしれないが、こういう些細なこともしっかりできないようでは、何事もうまくいかない。組織とはそういうものだと思う。顧客企業様だけでなく社内ミーティングも同様だ。習慣化するまでに最も時間のかかった社内プロジェクトではあったが、もう少し。
習慣化の心得とは「どんな難しいことでも慣れてしまえば、朝、無意識のあいだに顔を洗って歯を磨くごとし」