2005年10月22日
ダイバシティ・マネジメント
お笑いネタになるが、あるクイズでこんなものがある。「沈没しそうな豪華船で、お客様に海に飛び込むようにお願いする時、英国人には“紳士の名において”と呼びかけ、ドイツ人には“上官の命令だ”と、米国人には“保険に入っています”と、イタリア人には“飛び降りるなっ”と、では日本人には?」。答えは、“みんなが飛び降りています”らしい。国民性というものは実に多様で面白い。
最近、ダイバシティ・マネジメントという言葉があることを知った。意味は、多様性(ダイバシティ)のマネジメントで、目指すものは、様々な切り口から個人の良さを再発見し、その多様性を組織のパフォーマンス向上へ活かしていくことらしい。初期段階としては女性や外国人の登用も含まれるという。
グローバル化により、異なった文化出身の方々が同じ企業文化で働く多国籍企業がまず着手したのではないかと推測するが、今後、一般企業においてもダイバシティ・マネジメントは避けて通れないのではないかと思う。
ダイバシティ・マネジメントと聞いて、6年前に「10%のプロセス、90%の自由」というスローガンを掲げてISO9001の取得を目指した時のことを思い出してしまった。スローガンはプロセスマネジメントの手法を社内に如何にしても導入しようとする僕の信念が形になったものであるが、その当時、将来、外国人も多く入社し皆と一緒に仕事をする時代が必ずやってくると思っていた。それぞれの文化の多様性を受け入れながら個々がハツラツと業務を行い、さらに組織がひとつにまとまる為には、「10%のプロセス、90%の自由」の精神が必要だと、直感的に思ったものだ。ダイバシティ・マネジメントという言葉をはじめて知ったにも関わらず、何か懐かしい言葉に思えてしまった。
ダイバシティ・マネジメント。僕に取ってはまだまだ遠い道のりだ。