2005年10月31日
危機感
僕は、経営のことなど何も知らないものだから、随分苦労した。したがって、思いついたことはやってみて、やり方が分からない場合は、ツールを研究して取り組んでみたり、専門的なものはそれぞれコンサルの力を借りて教えていただいたりしながら現在に及んでいる。それでも一つ言えることは、自分で「これがいい」と心底思うものでなければ振り向くことはあまりなかったような気がする。したがっていい意味でも悪い意味でもミツエーはそれなりにオリジナルな文化が形成されたように思うし、まだまだ足りないものが山のようにあるように思う。
2年ほど前、ある企業の文化を勉強したいと思い、一年間、その企業出身の方から勉強させて頂いた。人間の原理原則に基づいた企業作りに感動した。
先日、こともあろうにその企業の中枢機能を果たす部門の中堅幹部の方から「企業交流」したいとわざわざ遠方よりお越しいただいた。組織の仕組みの中で、プロジェクト型組織をどのように機能させているのかにご興味があったようだ。その他いろいろ意見交換させていただき、2時間の約束ではあったが、盛り上がってしまい3時間以上になっていた。
僕がその方とお会いし一番感動したのは、「危機感」の持ち方が尋常ではないということ。また、今や世界一と言われる日本を代表される企業でも、おごることなく、良いと思うことは事実を捉えるために「現地」に向かい、そこで確認して何かに活かそうとする謙虚な姿勢。
絶好調でも常に危機感を持ち、どんなに大きくても謙虚な姿勢を忘れることのない企業文化。この姿勢こそ、将来のおいても企業安泰の条件ではなかろうかと、大変勉強させていただいた。