2006年03月04日
明日のための組織を
5年前作成した組織設計で、180名前後の段階で最適化するように設計。イントラとか、組織編成の仕組みとか・・・
経験上というか感覚的というか・・・当時とにかく180名に設定したわけだが、理屈は非常に簡単。一人の幹部が自分が管轄する組織を管理できる最大値は、30名(この業界の特性なのか、弊社の特性なのかは不明)。これ以上になると直接部門内にさらに間接部門を新たに作ったり、中間幹部がしっかり育成されていないとコミュニケーションや情報伝達における歩留まり低下が顕著に現れる。つまり、面倒なことを考えたり仕組みを作らなくてもやっていける最大の組織編成が30名前後。非常に経営効率がいい人数ともいえる。僕に言わせるとこれは個々の能力の問題というよりも、限られた時間の中で人がコミュニケーションの品質を維持できる限界値かなあ、と。
その30名の組織を▲(三角形)に見立てて、6個作ると180名になる。この6個の▲(三角形)をあわせると6角形。蜂の巣や雪の結晶は6角形だが、非常に安定した形状として知られている。それと同じくなるという按配。
科学的かどうか知らないが、これがミツエーの組織編成の仕組み。組織編成と情報伝達の仕組みは常にデリケートに反応しなければならないといつも思っている。
その180名に近づいて来たが、仮説が当たったのか安定している。
今後、5年間の設計を行う必要を感じる。基本的には今までの考え方をそれぞれが細胞分裂を繰り返すごとく作っていくことになると思うが、大きくなると動きが鈍くなる傾向にあるので、いくつかは新しい機能を追加してマイナス側面を最小限に食い止めたい。
5年後、組織が拡大しているかそれとも縮小しているか? それはスタッフの皆さん次第だろう。いざというときに準備ができていないようでは組織もビジネスも成り立たない。明日のために日ごろから少しずつ準備を進めていきたい。
コメント
平社員の視点では、とても安定しているとは言いがたいように映っています。もっとも、何をもってして「安定している」と定義するのかが明示されていませんし、そもそも視点が違えばこその意見の相違だとは思いますが……。
Posted by: 平社員 : 2006年03月06日 09:47
平社員さん、コメントありがとうございます。
僕の「視点」が、現在最大のステークホルダーである従業員の視点までレベルが達していなかったということかもしれませんね。一層の努力のもと、それぞれの立場からみても「まずまず・・」というレベルまで高めていきたいと思います。今後とも率直なご意見をお願いいたします。
Posted by: 高橋 : 2006年03月06日 10:21