2005年11月22日
AISASとAIDMA
西新宿に引っ越す前は、家から会社まで2分だったので出社は随分楽だったが、最近なかなか思うような時間に出社できない。おかげでBlogの休みも多くなった。
本日、久々に朝5時30分に出社すると、企画スタッフが一人残って提案書を作成していた。「お疲れ様!」と声をかけると、下記のような答えがかえってきた。
「実は、AIDMAではなく、AISASを使ってみようと思い踏ん張っているんですが、なかなか思うように行かなくて・・・・」。積極的に新しいものに挑戦していて立派だと思う。
彼はどこに詰まっていたのだろうか? 僕なりに判断すると下記のようになる。
AISASは、ネット時代の消費者の購買(+行動)プロセスをうまく表現したものだが、サイト設計で使用すると、Search(検索)・ Share(意見共有)で詰まってしまう。特定のサイト外の行動である場合が多くコントロールできない。
サイト設計に活用するのであれば、消費者の購買(+心理)プロセスにおもむきがあるAIDMAを活用した方が構築しやすい。
その場合、AIDMAのInterest(関心)→ Desire(欲求)の心理段階で、AISASでいうところのSearch(検索)という行動にでるので、SEOやSEM等の施策を行っておく必要があるという意味に捉える。また、AIDMAのMemory(記憶)というのは、疑似体験やより広い情報を元に確信するという意味もあり、AISASでいうところのShare(意見共有)に近い。したがって、例えばBlogに含まれるRss、コメント、トラックバック等をうまく活用する方法や、よりバイラルマーケティング的な施策も必要だと考えてもいい。第三者の声や使用時のエピソード等も有効だと考えてもいい・・・・等々。
2:8の法則とロングテールの関係もそうだが、最近新しいキーワードが出ると今までのものをすぐ否定したり古いものだと考える傾向があり少し残念だ。どのキーワードも視点や範囲があったりするもので、すべてが変わったということではない。新旧のキーワードをそれぞれの局面でうまく使うとよりアイデアが膨らむように思う。