2005年07月05日
機会の平等
目標管理制度(MBO)とは成果主義的な色合いが濃く、最終的には「結果に基づく平等」の仕組みを創り出すことだと思っていた。これを人事制度に組み込むために、5年前、ISO14001の取得までした。(ISO14001=環境マネジメントシステムの管理フレームワークは目標管理制度そのもの)
一年前に、ある方から言われたことがある。「ヨーロッパ文化では、結果に基づく平等もさることながら、機会(チャンス)の平等が存在している」と。
結果に対して平等をうたったところで、機会が無ければ結果はうまれないではないか?という指摘。ごもっともだ。
昨日、ミツエーの採用プロセスに対してご指摘を受けた。創業間もないころは、応募者も少なかったせいもあり採用は「ご縁」という意識が強かった。したがってご応募の早い方を優先していたように記憶している。現在、年間数千名の方にご応募していただいている。そのような歴史の流れもあり一次では書類選考にさせていただいている。
しかしながら、経歴書だけで何が分かる?と自問すれば、ほとんど分からない、という結論になる。「機会の平等」いう側面で考えてみると、進化した情報インフラを使用すればいろいろなことが可能だ。今回のご指摘を見直しのよいきっかけにしたい。