2008年04月11日
本質は常にシンプル
あと数時間でフェレンツェのBAGLIONIホテルをあとにして帰国の途につく。昨日は、スタッフと市内観光をした。印象的だったものに Institute and Museum of the History of Science(学術科学歴史博物館と訳せばいいのだろうか?)の訪問がある。天文学の父を称されたガリレオ・ガリレイが当時発明し使用していたと思われる数々の装置を見学することができた。
僕のような素人でも装置の構造がよくわかる。現在世の中で見かけるあらゆる装置は複雑にできており、そこに興味を注ぐ前に研究することをあきらめて しまいたくなることがよくある。しかし、歴史をさかのぼり原点に接したとき、目的を達成するためにだけに存在するシンプルな構造だけが存在する。
我々の業界でも同じことがいえる。どんどん高度な技術や機能が追加され、あらゆることに対応できそうな雰囲気になるが、目的とゴールを見失うことがたびたびある。
複雑なものを難しく説明することはだれでもできる。相手にわかるように(シンプル)に説明できる技術の習得こそいま我々が修得しなければならない技術ではないだろうか?
本質は常にシンプル。いろいろな意味で、今回のイタリア・フェレンツェ訪問は勉強になった。