2007年01月02日
再考 CSR
CSR(企業の社会的責任)に関して再考、再評価し、再度ミツエー内の位置づけを明確にしたい。
きっかけは次のとおり。
ひとつは、年末に、今後お付き合いする新規の顧客企業様が会社見学に来社された。4名来社されたが一名を除く他3名がCSR担当部門の方々であった。CSR部門は日陰のイメージがあり社内で地道な活動をしているイメージをもっていたが(実際ミツエーがそうである)、数千ページの自社サイトのリニューアルを担当したり、積極的に企業に訪問したり・・・・と驚きを隠せなかった。
さらに驚いたことに、CSR担当者いわく「CSRは企業活動そのものと考えている」と。僕の想像以上にCSRが社会や企業に浸透していることに気づいた。(ミツエーは取り組み時期は早かったが、最近遅れ気味であることを認識)
もうひとつは、最近の企業を取り巻く社会現象。数年前のように景気が悪いときは経済活性化のため寛容に見られていたが、景気が上向きバランスを取ろうとしているのか、国や社会が企業に対するプレッシャーが強くなってきているような気がしてならない。特にコンプライアンス関連や不正の摘発など・・・非常に厳しい。ブラント力のある大企業でも一発で大きなダメージになる。実際そういう企業も出てきている。
ベンチャーブームにのって甘やかされ育った我々には、そろそろ大人になれよ!と警告されているようにも感じる。
上記が、CSRの再考、再評価の直接的要因である。また自分自身の心境の変化もある。本来の僕らしい経営スタイルに戻りつつある。それは、組織運営における「マイナス側面」を低減し続ける仕組みがないと、「プラス側面」=持続的成長は難しいという考え方。さらに最近では、将来的にミツエーにとって新たなステークホルダーが出現しても、CSRを基軸にすれば対応できるという自信を部分的ながら持ち始めたのも関係している。
ゴールのないマラソンのようなプロジェクトだが、企業も社会の一員と捉えれば、当たり前のことだし、やった分だけ企業は進化していく。楽しんで取り組んでいきたい。可能であれば、ミツエー独自なものも開発していきたいと思う。