2006年08月06日
企業文化
サンデープロジェクトというTV番組で田原総一朗氏が、「20世紀で最も優れた経営者」と言われたあのGE前会長・ジャック・ウェルチ氏にインタビューをしていた。
その中でウェルチ氏は、企業文化の大切さを力説しておられた。たとえば、GEが金融部門に新規参入したときは、GEの製造部門経験者(GEの企業文化をもっている人材)を割り当てた。だから成功したと。一方、田原氏の「一時優良企業といわれたエンロンはなぜ失敗したか?」の質問に対しては、ウェルチ氏は下記のようにこたえていた。
「エンロンはパイプライン関連では素晴らしい企業であった。彼らは次第に商社を目指すようになった。しかし商社のノウハウがないため、外部から人材をどんどん招き入れた。しかし、それは企業としてまとまりのないものになっていった」と。
同じように、ベンツとダイムラーの合併に関しても、どちらがイニシアティブを取るかを決定するために2年も費やしたことがうまくいかなかった要因だと話しておられた。
ところで、ジャック・ウェルチ氏といえばシックスシグマで有名。昔の話だが、GEはシックスシグマを経営手法に使用した以上に、企業文化の統一という意味で非常に効果があったと語っている。つまり、シックスシグマというキーワードによって、企業の価値観、文化、行動規範、共通言語をつくっていったのだ。
企業活動にとって、企業文化を育てることの重要さを改めて認識した。