2006年06月28日
些細な事 と ブランド形成
リフレッシュルームで幹部と雑談しているとき、事務所ビル(新宿スクエアタワー)の管理体制の良さが話題になった。築10年以上は経過していると思うが、ビルがよくメンテナンスされており、どのテナントも満足度が高いという話であった。専門のビル管理会社が管理するビルなどはじめてである僕は、比較するものがないため、ただ「そうなんですか」としか受け答えできなかった。
考えてみると、毎日お願いしている事務所内の朝の清掃なども非常にきれいに行っていただいている。リフレッシュルーム内にある灰皿など、一日3回以上取り替えていただいている。非常に細部まで目が行き届いているなあ、という感想を日ごろからもっていた。
ひとや組織、あるいは対象物に対して、感動したり信頼を寄せるエピソードの瞬間(真実の瞬間)は、決して派手な演出ではなく、かえって些細な事だったりする。一見見逃してしまうようなことだったり、誰もがやろうと思えばできることだったりする場合もあったりする。しかし、それが流れる時間のなかで脈々とかつ自然体で行われていたりすると、「はっ」と気づいたとき、大きな感動が湧き上がる。また、こんな些細な事まできめ細やかに行っているのかと思うと他のサービスもしっかりしているんだろうなあ、などと想像してしまう。
Webの領域でもブランドという言葉を聴くことが多くなってきた。些細な事の連続体、些細な事の積み重ねが、ブランドの基盤を形成することは間違いないように思う。足元の活動、日ごろのサービスに対する姿勢を再点検していただきたい。