2006年05月10日
辻さん登場
ミツエーのアクセシビリティBlogについに、弊社が誇る全盲のアクセシビリティ・エンジニアである辻さんも参戦、エントリーを開始してくれた。今後は中村さんと2名体制になる。健常者では気づくことができない視点も多く刺激的。今後が楽しみ。
先日、辻さんと雑談しているとき、このようにおっしゃっておられた。
「最近、アクセシビリティを謳う企業も増えてきてうれしいことですが、アクセシビリティがファッション化してしまって、それを必要としているハンディーをお持ちの方の視点で物事を考えて実行しているのか、疑問を持つことがあります」
本当に必要としている方々にとっては、Webアクセシビリティもまだまだなんだなあと感じた。現在、アクセシビリティ関連の研究者も徐々に増やしているし、Web標準グループとの連携も開始、また構築グループとはプロセス改善の動きも活発化している。
我々は、辻さんをはじめハンディキャップをお持ちの多くの方に、「よい時代になりました」といわれるように我々のWeb技術にさらに磨きをかけていかなければならない。
コメント
はじめまして。佐藤と申します。
昨日、全盲の経営者、アメディアの望月社長のお手伝いで
ご自宅のPCのセットアップをしてきました。
健常者にとっては簡単な作業でも、目の不自由な方にしてみれば、
とてもお一人ではできない作業です。
そこで学んだことは、健常者の中には
すぐに「知らない、できない」という人がいますが、それはただ単に
「知ろうとしない、やろうとしない」なのだなということです。
望月社長のスタンスはまったく違うものでした。
「知ろうとする、やろうとする」
何でも手に入る時代において、自ら掴み取ろうとする。
その姿勢に大変共感いたしました。
私も、「よい時代」を作り出す企業の一翼となれるよう精進いたします。
Posted by: 佐藤 禎之 : 2006年05月11日 12:37
佐藤様、コメントありがとうございます。アメディアさんにつきましては最近のリリース=「視覚障害者のウェブ閲覧効率が画期的に向上!」を拝読し、サイトにも訪問させていただきました。視覚障害者自身に役立つ商品を数多く提供されておられるんですね。訪問時、代表の望月氏が全盲だと気づきその勢力的な活躍に大変驚きました。
私も望月氏の「何でも手に入る時代において、自ら掴み取ろうとする」姿勢を見習わなければ、と勉強させられました。
貴重な情報、ありがとうございました。
Posted by: 高橋 : 2006年05月11日 13:11