2006年05月05日
ゴールディンウイーク
ゴールディンウイーク、久しぶりに帰郷した。帰りは埼玉に甥の就職相談のため立ち寄った。甥のH君は大学院で物理を勉強したようだ。相談内容としては「2社内定頂いている企業があるらしいが、100%一社に絞り込むほど自信がない。決断しかねる」という。随分贅沢な相談。仕方がないので、こう答えた。「大変いい経験だね。大いに悩んで決めたらいいよ。一般的に、決断する局面というのは、50%対50%や51%対49%のときが多いね。どちらがよいかなど誰もわからない。それでも決めなければならないから決断というんだよ」と。
決断のプロセスとしては、「片方を選ぶ」というよりも、「一方の可能性を断ち切り捨てる」が正しいと僕は思っている。ひとつを選べば、もう一方がお名残多い。しかし、一方を断ち切ってしまえば、すでにひとつしか残っていない。つまり、「100%絞り込む」ことができる。選択枝がなくなれば、迷いがなくなる。迷いがなくなれば何事にも専念できる。専念できる環境こそ大切だと思う。
自分にとって都合の良い「環境や刺激」を提供してくれる企業など多く存在していないだろう。そのような他力本願では将来が心配。それよりも、どんな環境であったとしてもその環境を楽しみ、自らの力で人生を切り開こうとする精神こそ幸福や成功の一歩となるのではなかろうか? 立派な社会人になって頂きたいと願っている。