2006年02月05日
コミュニケーション が取れる《環境》を
コラム欄で田口さんが、「プロジェクト・コミュニケーションの課題」について触れている。基本的なことであるが非常に大切なことだと思う。
この分野に関して、幹部の皆さんに最近良くお願いしていることがある。「コミュニケーションが円滑にできるような《環境》を提供せよ」と。
多くのプロジェクトは、特別に編成されたメンバーの場合が多い。場合によっては外部との協業もありうる。その場合、「メンバーの人間としての側面」を知らずしてプロジェクトを開始してしまう場合がある。
どのような問題が生じるかというと、コミュニケーションの大切さはわかってもメンバーがどういう人間かが分からないと、どのように自分を出してよいか躊躇する。お互い相手を知ることに時間をかけると、スタートダッシュで出遅れる結果を生む。たとえプロジェクトの用件定義がしっかりしていたとしてもこのような問題は起こり得る。
みんな一生懸命にやってはいるが、プロジェクトがうまくいかない場合、コミュニケーション不足からくる認識の不一致以上に、そもそもコミュニケーションが取れるような《環境》が提供されているかに着目すべきだろう。
プロジェクトの最初の段階で、食事や一杯等、仕事以外の会話の「場」を提供するだけでも随分違うような気がする。