2006年01月28日
お袋
田舎のお袋から、会社に電話があった。IT関連の事件が連日TVで放映されているので心配になったらしい。僕に聞くだけでは心配が解消されないと思ったのか電話に出たスタッフにも質問したらしい。いくつになっても親が子を思う気持ちは変わらないものだなと思った。
もしかしてと思って、スタッフに「ご両親から聞かれなかった?」と質問すると、「大丈夫なんでしょうね?」と質問されたらしい。弊社のスタッフは皆若いので多くのご両親に心配かけているかも知れないと思った。
「社会の一員としてのわきまえをもって実業をしておりますのでご安心ください。」
余談になるが、
IT関連企業を社会がどのように評価しているかはわからないが、僕の知る限り比較的地味でコツコツタイプの企業経営者が多い。特に新しい技術を追う企業はこのコツコツ感が必要だと思う。「スピードだ、スピードだ」と言ったところで焦っては新しい技術をサービス化まで高めることは難しい。
本当にスピードを高めたいと思うのであれば、むしろ「組織」に着目して組織を作り上げることだろう。産業として成熟していないこの分野におけるポイントは、組織の中に個々がいるという従来型の考え方ではなく、個々の集合体が組織であるという考え方。
そうすると、個々の持つ才能をいかに引き上げながら、組織として一体化するかというテーマが浮かび上がる。
ベスト・プラクティスも少ない状態ではあるが、焦りのあるスピード感は何か大切なものを置き去りする場合が多く企業の持続性に問題が生じる。持続性を保ちつつ「超高速企業」に仕上げるには、バランスに気を使いながら、目の前にある些細な課題をひとつひとつ真摯に解決し続けること。その積み重ねの延長線にあるように思う。