2006年01月22日
倫理と法令
CSR関連において国際的な動きもあり、日本においても「倫理法令」という言葉がよく使われるようになっている。
倫理法令を分解すると、倫理(モラル)+法令(ルール)ということか。
ルールを守ればそれでいいと風潮も多く、最近僕たちは倫理(モラル)という言葉を蔑ろにしている傾向にあるのかもしれない。
たとえば、地球環境の状態がこのまま永遠に続くなどと考えると自分一人ぐらいは、いい加減なことをしてもいいやっという気になってしまう。最近、異常気象を身近に感じるようなり、環境問題に関してはこのように考える人はいなくなった。環境を大切にしないとえらいことになると誰もが考える。
「社会」も同じで、自分が何をしようが社会は存続すると思えば、自分の身に降りかかるような法令(ルール)違反さえしなければ勝手にやっていいやって思ってしまうだろう。
しかし、環境と同じように、「社会」は脆(もろ)いものであり、大切にしないとみんなの生きる場所を失うことさえあると考えれば、倫理(モラル)に対する意識も高まるかもしれない。
倫理は、社会が社会として持続可能なものとなるための大切な規範だと考えてみると、少し意識が前進しそうな気分になる。
社会の一員として、僕たちひとりひとりが「倫理」について一度考えてみる局面ではないだろうか?