2005年12月30日
EAP(Employee Assistance Program)
EAP(Employee Assistance Program)は、一般的に従業員支援プログラムと訳されている。一言で言えば「心の健康診断」。このプログラムに興味をもっている。
2006年4月より労働安全衛生法改正により、残業時間が100時間を超える社員に対して医師による面談指導が義務付けられるなど、「身体の健康管理」と「心の健康管理」を同等に位置づけられる傾向にある。これらの背景には、職場においてストレス等が原因とされる何らかの障害が高まる傾向があるからだと推測できる。
「心の健康管理」という意味ではミツエーは2年前から取り組んできた。ミツエーの場合OHSAS8001という国際な規格をフレームワークに使っている。いまでも毎月アンケートを取り、ストレス因子の究明とその対策を地道に行っている。
いろいろな傾向はつかんでいる。例えば忙しさとストレスは相関関係が見当たらないこと。ただ、持続的に続く「無理」が3ヶ月以上になるとなんらかの変調が出てくるが周りには分からない。さらに6ヶ月以上続くと何らかの形で表に出てくる。本人から変調を訴えることもあるし、周りが気付く場合もある。
しかし、今の方法だけだと限界を感じはじめている。全体的な傾向は捉えることが出来ても個別の問題に対して解決し難い。また、非常にプライベートな部分に立ち入る場合もあり企業としてのフォローには限界がある。
こんなこともあり関連部門に研究して頂いた結果、EAP(Employee Assistance Program)を紹介していただいた。このプログラムは年2回のEAPアンケートを実施。問題があれば医師がカウンセリングを受けるように薦めてくれる。また、従業員は会社の相談することなく直接専門医に相談することも可能なのでプライベートも守られる。さらに最悪通院するような事態になった場合でも、医療機関の紹介もしてくれるので非常にありがたい。
実はこのプログラムを来年から導入することを最近決め、基本契約書にサインした。現状使っているシステムOHSAS8001の追加支援システムとして機能させるつもり。
なんでもかんでもという訳にはいかないが、できるところから一歩ずつ。