2005年08月23日
関係性マーケティングとCSR
顧客企業だけでなく、パートナー様との良好な関係性を作るにはどのようなスタンスとシステムが必要なのか? 真剣に考え始めている。調べているうちにして、「あれ、もしかして!!」っと主旨とは外れたところで大きな発見。それは・・・
企業の対外活動において、従来の4Pを中心した売り方のマーケティングというべきマネジリアルマーケティングから・・・時代は流れて、「持続的な関係性の構築」がマーケティングの本質であると考える関係性マーケティング(リレーションシップマーケティング)にいたるまでのパラダイムの変遷と、企業の内部的活動を中心とすえた、品質→環境→サステナビリティ→CSR→SIGMAプロジェクトという流れにおいて、そこに使用されるキーワードが非常によく似ている。
特にCSRは「企業の社会的責任」と訳され、企業経営からみれば可能な限り経営資源をその分野につぎ込みたくはない、と考えるのが一般的だが、先進のマーケティング手法の土台を形成するものと思えば、考え方が違ってくるのではないか?
整理して、近々コラム等でその関係性についてまとめてみたい。また、関係性マーケティングの実践とWebサイトの活用は切っても切れない関係があることは、多くの人によって気付かれ始めているが、関係性の成熟度合いによってツールの使い方に変化を加えると、より効果的であると考えている。この辺に関してもおいおい解説して行きたいと思う。
コメント
現実の企業経営を通じて、バブル崩壊後の右肩下がり経済下では特に4Pの有効性は失せて、関係性マーケティングの重要性が増しています。
取引企業との関係強化によって末端消費者選好情報を一定程度確認でき、同時に新商品開発を手掛けることができます。
この関係強化には取引双方のコアコンピタンスの向上が欠かせませんが、競合他社よりも品質・価格で優位に立つことが取引企業との持続的関係強化を強めます。
しかし、この関係強化による相互信頼は一方による他方の下請化の可能性もあり、どこまで信頼を深めて良いか危険性も感じます。
Posted by: 西村盛親 : 2006年03月06日 12:05
西村盛親さま、コメントありがとうございます。
私の狭い環境下の範囲ではありますが、一部コメントさせていただきます。
関係性と申しましても、サービスレベル、事業レベル、経営レベルといろいろありますが、サービスレベルにおける関係性とは何かに関しては、「関係性マーケティングにおける売り手と買い手の関係(http://www.mizuho-ir.co.jp/column/marketing031007.html)」を参考にさせていただいております。特に、「エピソード」の総和が「関係性」であるという考え方、私は好きです。
事業レベル・経営レベルでの関係性強化ということになった場合、なかなか後戻りできないこともあるため、第3者(コンサルティング)に入っていただき、調整役として機能していただくことにしております。私の場合は、双方「合意」ができない部分が少しでもあれば関係性を作らないようにしています。
また、「よい関係性を構築するために最初に行うべき最も重要なことは、関係性を終結するタイミングを定義しておき、双方合意しておくこと」とコンサルティングの方からよく指導を受けます。
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: 高橋 : 2006年03月08日 10:22