2005年08月16日
おめでとうございます。
あれこれ8年以上お付き合いになるのだろうか。知り合いのÅ社が株式の上場を承認されたというメールを頂いた。おめでとうございます。かなり難しいビジネスモデルだと思っていたが、さすがだ。
資金調達を必要としない企業が株式公開すること自体、あまり意味のないことだと思っているが、彼の場合、より大きく市場に打って出るためには必要と判断したのだろう。今後の活躍が非常に楽しみ。
ところで、会社法が変わり「有限会社」の制度が廃止される。日本の有限会社法は、昭和13年に制定された。もともと英国の私企業(Private company)をモデルに19世紀にドイツの立法者が創案したと言われる。税制面でも優遇されるし、ゴーイング・プライベートを目指す企業や中小企業にはよい制度だと思うのだが・・・
一方、株式会社法は、ドイツ法系の立法として出発したが戦後アメリカ法の影響を強く受け、変容して今日に至っている。どちらかというと大企業を前提にした仕組みで、中小企業を運営している僕など飲み込みに時間がかかる。たとえば、株式会社の機能的な特質のひとつである「出資者と業務執行者の分離」など、なかなかピンとこない。中小に取ってそれは常に一体である場合が多いから。
いずれにしても、法的な側面からみれば株式会社は生まれた時から大きくなることを運命付けられ、かつ、社会的使命も持っているようだ。法律そのものが公開企業を前提に作られている以上、株式会社を名乗るのであれば、公開を目指すことはある意味自然の流れとも言えるだろう。
余談になってしまったが、最初に戻ると、公開するとステークホルダー(特に株主)からの圧力が高まるだろう。パートナーの一社として、Å社がより大きく展開できるようにサポート体制を構築しておきたい。