2005年04月16日
心の健康
財団法人「労務行政研究所」は15日、「社員のメンタルヘルス(心の健康)対策」について初めて実施したアンケートの結果を発表した。asahi.com
それによると、この3年間でうつ病や心身症など心の病を抱える社員が「増加している」と答えた企業が52%にのぼった。1カ月以上の休職者がいる企業も50.9%を占めた。
対策として、「心の健康対策を目的とするカウンセリング」と「電話やメールによる相談窓口の設置」がともに42.4%で最多。病気の早期発見や円滑な職場復帰に必要な「管理職に対するメンタルヘルス教育」の実施は39.1%だという。
ミツエーでは、OHSASのプログラムによって毎月アンケートを実施している。このアンケート結果を分析し推移を追うと面白いことに気付く。
たとえば、繁忙期になるとストレスが減る傾向にある。また同時に仕事に対する「満足度」は平行線をたどるが、「不満足度」が減る。
繁忙期は、上司や同僚と気軽なコミュニケーションができなくなる傾向にあり、この辺は不満足要因になりやすい。
従業員の「心の健康」は、人間関係がもっとも大きな要因であることは間違いないようだ。
毎月行われているアンケートの内容は、会社への厳しい指摘事項を入力できることになっており、開始当時は僕自身が難色を示した。しかしOHSASプログラムの担当者が、「このアンケートは自分自身の精神状態を示すバロメータになると共に、自己チェックになるので是非やらせてほしい!」」との強い要望があり受け入れた。6ヶ月継続して、担当者の意見は正しかったことを理解した。
個、同僚、上司、そして会社、それぞれの立場で、腹を割って話すことがなりより大切だし、そのような環境を作ろうとする姿勢こそ、「心の健康」にとって大切のように思う。