2005年03月13日
リーンモデル
ミツエーの場合、オーナー経営のためか、ステークホルダー(利害関係者)である「株主」という概念がやや薄い。経営者=株主が現状の形。経営における重要な視点が顧客や従業員に限定しやすいのはこのためだ。従業員にやさしくしていられるのは外部に株主が存在していないためかもしれない。(これはこれでいいのだが・・・)
最近、社会変動もあり、株主と企業の関係性に関して随分勉強した。企業は株主のものだという偏った考え方はどうも納得することはできないが、重要なステークホルダー(利害関係者)のひとりと考えれば納得する。
いろいろ考えてみたが、それぞれのステークホルダー(顧客、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関・・・)の利害は、一致しにくい関係にあることが分かった。
ひとつだけ、すべてのステークホルダーにとって利害が一致する点があった。それは持続的な「高利益率」経営を達成できたときである。
「高利益率」経営の達成には、技術開発やマーケティング活動等・・よりいっそうの努力は必要であるが、それ以上に内部改善活動がベースにあるべきだと僕は考える。最近自社に関して試算してみたが、企業活動全体を100とした場合、33.3%はムダの活動に費やされているということが分かった。
無理して効率を上げるのではなく、必要でない「ムダ」を省くだけで膨大な経費が浮く。ムダを省けば業務の短縮ができるので従業員のモラルがあがる。おまけに早く帰宅することも可能。勿論報酬も高くなるだろう。また、省いたムダはそのまま利益になる。利益があれば技術開発やマーケティング活動に一層力を入れることが可能だ。さらに、株主にも還元でき、税金やその他活動によって社会に還元できる。
ところで、上記達成するために使用する手法として「リーンモデル」を考えている。別名「トヨタモデル」とも呼ぶ。もう一年以上研究してきた。さらに、課題特定の方法としてシックスシグマ、プロセス改善の手法としてISO。なかには4-5年研究しているものもある。結果論になるがここ4-5年の利益はこれらの手法を学ぶために全て費やしたといっても過言ではない。
「高利益率」経営のためのノウハウは十分身に着けたと思っている。今期もあと2週間で終わる。来期からは、実践ということになる。みなさん、用意はいいですね?