2005年03月05日
石の上にも
ひな祭りの日にある幹部と食事をした。彼が「今日はひな祭りですか? そういえば入社してちょうど9年目になります」と。
「そんなに! 経ったの?」と、僕。
当時は、まだ25名程度の従業員数だと思う。彼は入社に時間がかかったように記憶している。来るとか来ないとか・・散々迷った挙句、入社することに。さらにいろいろ面倒な事件を起こしてくれたという意味では手がかかった人材でもある。
今では30名以上の組織を仕切っている。立派になったものだ。いろいろな面で成長したのだろう。彼には、組織を引っ張る原動力の一人として、より広い視点で業務を行ってほしいものだ。
ひとは、3年を3回繰り返すと一人前になると言われる。つまり一通りの仕事をマスターするということ。
「守・破・離」風に言えば、
最初の3年 守 = 学ぶプロセス
次の3年 破 = 自分を見つけ出すプロセス
その次の3年 離 = 自分を確立するプロセス
そして30前後になると仕事でも社会的にも一人前というか大人として認められる。こんな感じか。
9年は長いという若者は多いが、どこにいても一緒だと思う。ふらふらしているようではいつまで経っても自分を見つけられない。大切なことは32-33歳までに自分をしっかり確立することだと思う。
「石の上にも三年」という諺がある。冷たい石の上でも3年座っておれば暖まる、辛抱して頑張っておれば何時かは報われる時が来るといった意味だが、もしその分野で一流を目指すのであれば、3年を3回繰り返さなければならないと僕は思っている。
コメント
ISMS関連資料を漁っていた頃に幸運にも高橋社長のblogを見つ
け勉強させて頂いております。比較すること自体がおこがまし
いのですが、しばしば(毎度かな)打ちのめされ、重く、多忙
を理由に数週間逃げたりしていますが、舞い戻ってくるとまた
数々の珠玉の文章に身が引き締まります。
経営者としては、”破”の初年度、=自分(自社)を見つけ出
すプロセスの赤子期、本日もまた新しい自己分析の一手法を頂
戴しました。このblogサイトはそのままCSRです。
Posted by: 吉田 : 2005年03月08日 07:56
吉田様
コメントありがとうございます。
まだ、修行中でございます。うっすらと見えたり消えたりするゴールに向かって、暗中模索しているような状態です。ただそれが面白いと思う自分がおります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
高橋
Posted by: 高橋 : 2005年03月10日 08:35