2004年12月25日
以正合、以奇勝
「正を以て合い、奇を以て勝つ」。(戦闘は)正攻法で敵を食い止める直接的な力(正)を以て構成し、勝敗は敵に意表を衝く間接的な力(奇)を以て決せねばならない。「孫子」
年末も押し迫ると、今年の反省や来年のことを考えるようになる。「以正合、以奇勝」。この言葉の意味を確認したくて、久々に「孫子」を開いた。
もともと、農耕主義的(育てて大きくする)な経営スタイルなので、勝った/負けた、という考え方は好きではない。他社と比べてどうこうというのも好まない。あくまで闘い相手は自身の中にあり、それを克服して成長することをヨシとする。よい時はよいなりに悪い時は悪いなりに前を向いて歩むことが好きだ。
それでも最近、「以正合、以奇勝」という言葉が頭から離れない。自分自身が変わりはじめているのか? 成長しはじめているのか? または後退しているのか? 今のところ捉えきれない。
孫子の言葉を借りれば、僕は「正を以て合い」に力を注いできたことは確かだと思う。守る仕掛けを作ってきたのだ。それも5年という長い歳月をかけた。弊社は優秀なスタッフが多く在籍しており彼らのおかげで概ね仕掛けつくりは終わった。
僕はどのように舵を切ろうとしているのか? 自分自身と会話し続けているもう一人の自分の存在を感じる。