2004年12月18日
お湯が沸くごとく
「お湯が沸くごとく」。この言葉は、ISO等のプロセスマネジメントの手法を組織に導入する時に言い続けた言葉。意味は下記の通り。
水の入っているヤカンに熱を加えても最初は変化がない。しかし、熱を加え続ければいつか沸点がくる。沸点が訪れれば火力を弱めてもヤカンの水は水蒸気として蒸発し続ける。
ISO等のプロセスマネジメントも同じこと。最初は何の効果も見えない。余分な労力がかかっているように錯覚する。やってもやっても効果がでないのであきらめたくなる。しかし、そこが勝負の分かれ目。何事もそうだが、即効果を期待するほうがおかしい。効果を目指すのであれば「お湯が沸くごとく」の精神で行うべきだと思う。効果とは「沸点」と同じように目に見えて変化がわかる段階。沸点に導いたのは、一見変化ないように見えても火力を得て水温を上昇しつづけた結果なのだ。
先週の金曜日、Blogセミナーを開催した。わざわざ奈良県や大阪から参加していただいた企業様もあり恐縮している。またトップ自ら参加していただいている熱心な企業様もあり感謝申し上げたい。(参加された方からトラックバックをいただいた。Blog☆『不動産業戦略e-REVIEW』。ビジネス応用しているすばらしいサイトだと感心した)
実は、企業が活用するBlogも「お湯が沸くごとく」の精神が必要だと思っている。一回だけなら誰もができる。たまにやるのは大概のひとはできる。やり続けるには「熱」が必要だ。その「熱」に市場は反応し始めるということかもしれない。