2004年12月17日
個人情報保護の意識の高まり
個人情報保護法が完全施行される2005年4月まで、あと3ヶ月となった。顧客企業様に少しでも情報を提供しようと、スタッフがセミナーを企画した。そのセミナーの反響の大きさに個人情報保護に対する意識の高まりが着実に社会浸透していることを感じた。12月14日、Webサイトに告知をしたが1月21日開催分に関しては翌日15日に満席、スタッフ同士が検討して24日に追加セミナーを急遽決定したが、それも16日には満席という事態に。さらに、追加セミナーを要望するメールもいただいている。
ミツエーはWeb構築とセキュリティの対策は切っても切れない関係にあるという考え方から、この分野の取り組みは非常に早く着手した経緯がある。2001年9月に情報セキュリティ管理の英国規格[BS7799]の認証を日本で初めて取得し、Pマークも比較的早く取得した。また、運用を通じて得たノウハウを顧客企業様に提供するために、BS7799/ISMSやPマークの認証取得支援コンサルティングも行っている。あまりも要望が多く既存顧客企業様中心にならざるを得ない状態であるが、リソースが許す限り支援していこうと思っている。
情報セキュリティや個人情報保護関連のマネジメントシステムは、いずれもISOファミリーの流れを汲むものであり、構築方法や運用方法は思想が似通っている。この視点で僕から一言アドバイスを申し上げるとすれば、認証取得をゴールに据えるのではなく、運用システムの最適化をゴールに据えて経営層自らコミットメントしない限り、たとえ認証取得できたとしても、ただの紙切れになってしまうということだ。言い換えればゴールとは「ゴールのないマラソン」という認識をもったとき、はじめてこのマネジメントシステムは社内に有効に機能しはじめるということ。
経営者の皆様に理解できるような言葉に言い換えれば、「商い(あきない)」とは「飽きない(あきない)」と同義語に使うのと同じようなもの、ということができる。