2004年12月02日
ブランドの特殊性
一年を通じてテレビを見ることは滅多にない。それでも今年「冬ソナ」にはまった。たまたま見た第8話を契機にいきなりファンに。勿論チェ・ジウに。物語も面白かったが、ファンになったきっかけは、チェ・ジウが時々見せるほんの些細なしぐさだった。物語の会話の途中で、あごをやや右上に上げ、口を曲げるしぐさがある。その部分。数多い女優から彼女が切り離され特別のものとして認識された。彼女の容姿から想像するイメージから大きなギャップを感じ、それがかえって彼女の人間性、自立性を感じた。
ひとは、全ての事実を捉えてから対象物を評価するものではなく、ほんの些細な動的な事実を元に、対象物全体のイメージを作り上げる。そのイメージを元にしてさらに全体の事実を探ろうとする。それが自分に合っていればファンに。といったところだろうか?
ブランドの特殊性というものがある。「無形性」「間接性」「多層性」「関係性」から成り立っている。非常に勉強になる。
僕は、企業のWebサイトは、量的にも質的にも増やし高める必要があるとスタッフに言い聞かせている。それは単にコンテンツや情報を増やせと言っているのではない。その中に、「動的な事実」を織り込めということ。そしてそれが本当に事実であることを証明するためには「くり返し」がないことにはユーザーは認識できない、ということだ。人形のようなブランド形成は簡単だが、生きたブランド形成でなければ効果は期待できない。企業Webサイト構築時には、ブランドの特殊性に関して一度勉強しておくとためになると思う。