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2004年11月21日

ゴールの明確化

顧客企業様の声として次のようなものがあると、スタッフから連絡があった。
「リニューアルを検討しているが、ゴールや課題が明確にできない。それらを明確にするための手段、方法の提案を求められています。」と。

大企業は機能分化しており、全体が見えないことや社内調整が複雑なことからこのような問題が出やすいのではないだろうか? 我々にとってゴールが見えないものは、ソリューション提案が難しい。しかし、顧客企業様自らゴールや課題を明確にするための手法は提供できると思っている。


通常、ゴールの設定は、「本来あるべき姿」と「現状」とのギャップ埋めることにある。従って、ゴールが見えないということは、その両方か片方が把握できない状態ということになる。これらはいくつかの方法論の組み合わせによって見えないものが見えてくる。

1.現状の把握
現状の把握とは、業界の中のポジション、サイトの成熟度が見えないことを意味する。これらはWeb視聴率やアクセスログ解析によって理解できる。また、ワールドクラス(業界トップ)との比較検討を行うことで捉えることができる。
次に、事業全体のビジネスプロセスの把握は、「主要顧客、コア・プロセス、サービス基準、ユーザのアウトプット要求分析&サービス要求分析、競合比較(SWOT)」等シックスΣの手法を使うことによって比較的容易く把握可能だ。

2.本来あるべき姿
本来あるべき姿とは、企業戦略がWeb戦略と同期が取れているかどうかに関わる。経営方針、企業戦略、マーケティング戦略は比較的容易に分析できるツールは多く存在する。それらをバランススコアカードの4つの視点に落とし込むと大概本来あるべき姿が見えて来ると思うし、具体的なアクションプランにブレーダウンしやすい。

3.この二つのギャップを埋めることをWeb戦略のゴールとして設定すればいい。Web戦略はこの2つを把握しないことには、真の施策を実行することはできない。
リニューアルを実際行う上での具体的な施策は、いろいろの方法論が存在するが、僕としては、消費者の商品購入に対する態度を分類したイノベータ理論とWebサイトの成長プロセスの類似性に着目している。

これらの手法をまとめたものを近日公開する予定。顧客企業様のWeb戦略の一助になればと思う。

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