2004年10月23日
CMMI導入
昨日は、肩の荷が下りた感覚だった。脱力感にも似た疲れがあらわれた。足掛け2年近く活動してきたCMMI(Capability Maturity Model Integration)プロジェクトに成果があらわれて公式に発表できたからだ。
ミツエーがシステム部門を持ったのは1995年11月だった。当時慶応の院生だった久世君とPerlの勉強をしたのがはじまり。歴代皆優秀だったが経営者としてニガイ思いを多く経験し、ニつの疑問を持ちつづけた。それは、「技術があるのに、なぜ納品物の品質にばらつきが発生するのか?」「皆、意欲的に仕事に取り組んでも、なぜクレームが発生するのか?」
この課題の突破口となったのが、1999年に編み出した「プロセス」という発想だった。これを具現化し社内浸透するためにISOというマネジメントフレームワークを活用した。その道のりはあまりにも厳しく耐えがたいものがあった。社内浸透してきたなあ、と思うまで何と3年間かかり、その期間は絶えず同じことを言いつづけなければならなかった。
そして最後に残ったシステム部門の改革として最も難解と言われるCMMIにトライすることを決断した。今から約2年前の話である。トライすると言ってくれた高田氏も立派だったし、よく協力してくれたシステム部門、MS部門、全スタッフに感謝したい。全スタッフを誇りに思う。CMMIレベル2の達成は、ミツエーの独特の文化をもって成しえた快挙だと言えるだろう。