2004年10月16日
The Elements of User Experience
優れた考え方にめぐり合った。The Elements of User Experience(ユーザーエクスペリエンスの要素)という本。User-Centered Design for the Web(ウェブのユーザ中心設計)と副題がある。フロントエンド・エンジニアがもっていた本であるが、思わず「借りていい?」と言葉が出てしまった。
僕がこれだと思ったのは、planesといわれる階層の考え方と具体的な設定方法。実に良く出来ている。まず、下記を参考にするとイメージしやすい。
the simple planes poster
the original diagram that started it all
Webを構築する場合、本来、下から上に(abstract-->Concrete)に向かって作業を進めることが重要だ。しかし、実際の作業は上から下に向かう傾向にある。その原因は、Webが「構造物」であることを10年経過してもなかなか社会に浸透していないため、お客様がどうしても表面(Surface)的な最終デザインだけに目が向きやすく、さらに我々もそれに引きずられる傾向にあるからだと思う。
このような考え方が社会浸透していくことは我々にとって嬉しいことである。よりクオリティの高いサービスが提供できるからだ。現状英語版しかないが、近く日本語翻訳されるらしい。期待したい。