2004年10月14日
キャズムとWebサイト
キャズムという言葉にはまっている。この言葉はいろいろな局面で使うことが出来ると感心する。キャズムは超えがたい深い溝を意味する。
個人でもある。ある一定のレベルまではとんとん拍子で成長するが次のステップが目の前にあってもなかなか超えられない。
組織でもある。100名の壁というものが有るらしく、なかなか超えられないという。事実ミツエーも100名の壁を超えるためには苦闘の連続だった。いままでの延長線では超えられないのだ。不思議だった。社内の全てを整理し、システム化し、制度を整え、仕事のやり方も定義してはじめて壁を超えることができた。
実はWebサイトも同じなのだ。訪問者が13万人/月(45万PV/月)に届いたかなと思った瞬間に伸びがとまった。不思議だった。いろいろ分析すると・・・今までの考え方・やり方では次の段階にはいけないものがあることを発見した。正にキャズムだった。
Webサイトに訪れるユーザーには「層」があり、この層を明確に定義し、それぞれの層に適したサービスが必要であること。それぞれのコーナーには明確なミッションを持たせ、その機能を達成できるように支援すること。さらにWebサイトという構造物をより多元的構造物ととらえてユーザー層に合わせたエントランスを作ること。つまりマルチエントランス方式を組み込むこと。このように複合的な施策によってこのキャズムを超えることが出来ることを発見した。そして一端キャズムを超えてしまえば、普通に運用していても上がりつづけることも。
BtoBの企業でありながらミツエーサイトに訪れる外部からの訪問者数は、200万人/年(650万PV/年)ペースで推移する。スタッフによってさらに改善されて行くだろう。ミツエーの全スタッフが自ら実践によって証明したミツエーリンクスらしいソリューションを顧客企業様に提供していかなければならないと考えている。