2004年10月11日
新サービスの開発プロセス
ミツエーの場合大前提として「経営革新ツール」としてのWebソリューションを目指す。ただし、Webが企業を変えるなどというおこがましいことは考えない。むしろ顧客企業様の経営の意思から生まれる企業戦略、企業戦略から生まれるマーケティング戦略、マーケティング戦略から生まれるWeb戦略を如何に最適化し、経営の意思を満足させるかが大切だと認識している。なぜか? それは単純明快。企業存続と発展は、「企業の独自性」に依存する以上、企業のコアの部分=「企業としての意思」を忘れて我々がWeb戦略はこうあるべきといっても成功するはずがないからである。
新サービス開発においても上記のような考え方を念頭において行う。したがって用途に合わせたサービスが必要になり、結果的に数が多くなる傾向にある。
ミツエーが新サービスを開発する場合のプロセスはこんな具合。まず、経営課題のどの部分を解決するかを抽出するために、バランススコアカードを使用する。それによって得られた課題を解決することによって、最終的な経営インパクト(利益や売上)にどのようにつながりを持たせることが可能かを検証する。この紐付け作業もバランススコアカードを使う。(紐付かない場合は補完するサービスをさらに追加する)。次に、本来あるべき姿と現状のギャップを測定し、CTQ(Critical To Quality=決定的な意味を持つ数少ない要因)をとらえるためにシックスΣを使用する。この作業によって解決すべきツボを明確にする。次に具体的な手法を採用するために各種マーケティング手法や具体的に現場で行っている手法を組み合わせ、アレンジしていく。最後にWebの特性を加味しながら具現化していく。このようにして生まれる新サービスは実効性の高いソリューション(問題解決)だと思っている。
余談になるが、最終的に僕が目指すところは、現場のひとりひとりが新サービス開発を行う環境にしたいと考えている。現場こそ宝の山であるからだ。このように開発プロセスも定義し、教育を行っているのはその日の到来のためだ。