2004年10月07日
Flash Communication Server (FCS)
動画関連の取り組みは非常に長い歴史がある。1994年、IBMがGUI対応のパソコン通信サービスを開始した当時に遡る。モデムの通信速度が2400ボーという時代にどのように動画を配信していくかというテーマだった。1ヵ月IBMの本社に通いつづけて何とか配信可能な領域まで高めた。それでも、当時の圧縮技術では、フレームレート4、横160×縦120で15秒の動画を配信するには、ファイルの大きさが800K前後であった。環境の悪いユーザーがそのファイルをダウンロードするには3~4時間かかった。それでも大変人気があった。いや~ 懐かしい。
そんな歴史を背負っているからか、いまでもブロードバンド系の部門は独自に研究開発を行っている。今はインフラ環境がいいからうらやましい。Flash Communication Server (FCS)も実験的に立ち上げた。明日からFCSを活用したコンテンツを公開していく予定。
ブロードバンドコンテンツは作り手やユーザーにとっては楽しいものだが、それだけでなくマーケティング活動にとっても有効な手段だと考えている。特にWebサイトが成熟し満足できる訪問者を獲得した次の段階として、イノベータ理論で言うレイトマジョリティ、ラガードという層をサイトに誘引する仕掛けが必要になってくる。この段階になるとブロードバンドコンテンツは有効だと考えている。
参考:Flash Communication Server (FCS)実験デモコンテンツ(明日公開予定)