2004年09月26日
パーソナル化する検索エンジン
先日、アマゾンによって静かにA9がスタートした。Ask Jeevesの「MyJeeves」機能などもそうだが最近の検索エンジンの動きで気になるキーワードは「パーソナル化」であろう。
検索エンジンの歴史を紐解くと実に面白い。1995年スタンフォード大学電気工学科の二人デビッド・ファイロとジェリー・ヤンがYahoo Corporation設立。本格的にサービスを開始して以来、検索エンジン側の効果と効率化、検索する側の効果と効率化のシーソーゲームのようだ。
当初の検索サービスは、登録型のディレクトリサービスが中心で人手によるもの。しかし世界中で爆発的にWebサイトが立ち上がり人手では手におえなくなってきたところに、Altavista が登場。1996年にはインフォシークと、徐々にロボット型の検索エンジンが登場しはじめた。そして1998年にはスタンフォード大学の二人がGoogle を設立し、日本でもヤフー、MSN、インフォシーク、goo、エキサイト、ライコス、フレッシュアイが出揃った。Google の登場でロボット検索の質が飛躍的に向上したことで、今度は、それを最適化しようと2001年頃からSEOと呼ばれる「検索エンジン上位表示」のサービスが出始める。検索エンジンに自社のサイトが上位に表示されることはビジネスに有利だということを市場が気づき始めたのだ。しかし、全てのサイトを上位表示することはかなわないことが分かると検索エンジン側は、リスティング広告(例 オーバーチュア =スポンサードサーチ、Google=アドワーズ)を開始する。凄い動きだった・・・。 そして現在、検索エンジンのパーソナル化が進んでいる。
現在、Googleは4,285,199,774ウェブページから検索し、結果を出す。あまりにも膨大だ。必要な情報を的確に出力するにはある程度テクニックが必要で、一般のユーザではなかなか難しいとところまで来ているのかもしれない。また、顧客の囲い込みに成功しているポータルサイトは自社の顧客層にあった検索を可能にしたいと誰もが考えることだろう。今後、検索エンジンのパーソナル化の動きには目が離せない。
さらに、次の動きとして「個々による検索のパーソナル化」。この動きの中で、注目すべきキーワードのひとつに「RSS」があると僕は思う。