2004年09月12日
プル・マーケティング
Webサイトは、「プル型」のマーケティングだから弱いと言われた時代があった。それは昔の話。Webサイトに代表される顧客主導のプル型マーケティングが個人情報保護法などの後押しによって、今までのようなEメールマーケティングに代表される強引なプッシュ型マーケティングが社会的に認知されなくなって来ていることが要因だ。
ただ、期待値が高いわりには業界全体として課題が多いように思う。
10年前のWeb構築の流れは、顧客企業-->広告代理店-->Web制作会社というのが一般的であった。歴史的にみて仕方がないことではあるが広告代理店の発想は、どうしてもマス・マーケティング的な発想が先にくる。顧客への認知はマスメディアを使い、訪れた顧客に対する最適なコンテンツをWebに求めた。その価値観は誌面の広告であったり、テレビコマーシャルの代理であったりした。
しかし、いまだにこの発想から抜けきれないところが多い。簡単にいってしまえば、サイトを訪れたユーザのためのサイト構築設計は出来ても、サイトに来ていただける仕掛けを構築しようとする発想が乏しい。SEOもあるが一般的に行われている仕掛けだけでは限界がある。
認知->訪問->理解->満足->アクションの一連の流れをトータル的にサポートし、かつ永続的な関係性を築く、「WEBプル・マーケティング」は始まったばかりかもしれない。
スタッフと共に、果敢に挑戦したい。