2004年08月31日
クリエイティブ
僅かな隙間から風が家に入り込んだのだろうか?寝室のドアが「コトコト」鳴った。おかげで4時ごろ起こされた。台風のせいだ。面白かったのは音を聞きながら「秋だ!」と感じたこと。
昼間、よく空を眺める。机で考えてもアイデアが出ないが空は何かを教えてくれる。同じ空だが最近「秋だ!」と感じる。
空を見ていると風を感じる。「秋だ!」と感じる。
我々がクリエイティブの仕事をして楽しいのは、文章で説明しなくても暦を見なくても秋になれば「秋だ!」と感じる「五感」の存在があるからだ。
クリエータの諸君。
ひとに何かを感じてもらうためには、まず、自分が感じなければならない。自分が素直に感じた一歩先に万人が感じる「普遍性」が存在する。その「一歩先」への道のりをテクニックだけに頼ってはいけない。自分自身の「感性」を磨くことを実行して欲しい。
テクニックには教科書があるが、感性に教科書はない。教科書を探してはいけない。いい方法があるなどという安直な情報を信じてはいけない。
有ると思うと、外に何かをもとめるからだ。無いと思えば、自分自身の心や五感に何かをもとめはじめる。そこがスタートラインということだ。