2004年08月11日
変革と進化
企業展開の方法の一つにスクラップ・アンド・ビルド方式というものがある。「撤退と参入」ということになる。欧米型といえるのかもしれない。日本でも最近はこの考え方を支持する人が多い。洗脳されているような気もする。
大企業が多角化戦略を実行しており、その部門が全体の中で一部の機能を受け持つ場合、スクラップ・アンド・ビルド方式は有効に機能するのではないかと思う。
しかし企業本体の変革にスクラップ・アンド・ビルド方式を安易に使用することはあまりにもリスクが大きい。企業は形だけ一気に環境適応すればそれで成功するということではない。企業はそれだけでは成り立っていない。経営資源(ひと、もの、かね)をリフレッシュするだけでなく、市場浸透や新たな市場開発、さらに製品開発には莫大な時間と研究が必要だからである。
スクラップ・アンド・ビルド方式と対峙するものが、「継続的改善」方式だ。継続的改善のゴールは、企業が環境変化に合わせて「進化し続ける」ことにある。
日本文化である「継続的改善」方式こそ、我々は追及しなければならないことだと思っている。
Webサイトのリニューアルでも同じ。作り変えれば上手くいくというものではない。表層的なデザインを変更したぐらいではリニューアルの成功はないことはだれでも分かりきっている。このような妄想から脱却して、事実を捉え、ゴールを定義し、永遠に進化しつづけるWebサイトソリューションこそ、我々の使命だ。