2004年07月16日
シックスシグマ
一般的に言われている言葉の意味(表の意味)と本当の意味(裏の意味)は実は正反対であったりすることは意外とあるものだ。シックスシグマもいい例だ。
もともとシックスシグマ(6Σ)は標準偏差の値からきており、3.4/100万を意味する。シックスシグマを導入すると、100万個の製品に対して3.4個の欠品になるかのように解説される。実は僕も2年前までそう思っていた。まさにマジックの世界だ。しかし、本当の意味は違っていた。
シックスシグマに潜む本当の意味は、「人間がつくりだすものは100%完璧というわけには行かない。しかし、努力によって改善を繰り返せば3.4/100万まで近づけることは可能であろう。その精度をめざそう!」という、いわば精神論だった。しかし精神論だけでは何も進まないので、シックスシグマでは「考え方」と「科学的なツール」が用意されている。
どのような素晴らしい考え方やツールが存在しても、最後は人間の高い精神力と行動力が成功のカギを握るものだとつくづく感じる。
シックスシグマ