2004年06月28日
ベンチャー企業
よくベンチャー企業といわれる。僕自身はベンチャー企業だと思ったことはない。
もともと、欧米型のベンチャーは直接金融が中心なので、アイデアが上手くまとまっていれば誰かが資金支援する可能性は高い。日本型のベンチャーは間接金融が中心。おまけにはじめから銀行が支援することはないので、自分の全財産をつぎ込む。つまり命がけということかもしれない。
欧米は起業家志向が強く日本は弱いと断片的な比較だけがされるが、土台となる文化もシステムも違う。日本型の起業家は、強烈な意思と個性は勿論のこと、独自性を追い求め命がけで会社をつくり行動していく。またそれを楽しんでいる。だから強い。
「モノ作り日本」がまた復活する兆しであるが、その技術の土台を支えているのは中小企業である。彼らこそ世界を牽引するベンチャーであり、それに比べれば僕などヒヨコどころか殻さえ破っていない。
海外だけに目をやるのではなく、我々の文化(足元)の中にベストプラクティスが存在する。昔から存在する世界のベンチャー群が日本にはごろごろいる。まずは、そこから学び取るものが多そうだ。