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2006年09月11日

「独自性」への前提条件としての「標準化」

「標準化」という言葉はかなり社内浸透しており、新人諸君でさえ抵抗なく使用している。現在、社内において2つの「標準化」プロジェクトが動いており、5つのプロジェクトが準備段階になっており「プロジェクト定義」が完成し次第動き出すことになっている。いずれも6ヵ月から2年かかる重要なプロジェクトだと思っている。

ミツエーが社内において、「標準化」という言葉を使用するときは、それは「ばらつき」の低減を意味する。ばらつきの低減は品質アップにつながる。同時にばらつきの低減は、定義された標準化そのものがはたして正しかったのか?という・・・「有効性の検証」を測定するための前提条件になる。また、プロセス上で発生する品質のダウンを引き起こす根本要因を発見することにも役立つ。さらに作業の標準化は効率化の一歩となり、教育という側面では習得期間の短縮を図ることが可能だ。成果物におけるリードタイムの圧縮は顧客満足につながり、これら一連の効果は、経営品質を高めることになる。したがって、標準化に関しては全社をあげて常に取り組まなければならないテーマだと認識している。

しかし、それだけではない。

我々は常に独自性やクリエイティブを追い求めているが、1から10まですべて斬新なものをと思ってもなかなか時間が許さない。高いクリエイティブ性といわれるものさえ、その80%は、標準化で乗り越えることができる。後の20%が独自性やクリエイティブの勝負ということになる。むしろ、その20%に感性や時間を集中するためにも、土台となる80%はとどまることなく、標準化していかなければならない。
「標準化」とは「独自性」への前提条件と僕は思っている。

コメント

【標準化と独自性】この問題も最近良く考える問題の一つです。下記は自分の理解です。

この問題を少し抽象的に考えると、量的変化と質的変化の相互転化の法則が適用できると思います。標準化と独自性は対立と統一の関係を繰り返し、相互転化しています。

・独自性を生み出すには、量の貯蓄が必要です。【量の貯蓄】を確保するには標準化が欠かせないです。
・標準化するには、前提条件が必要になります。その前提条件【質の変化】こそ【独創性】です。

したがって「標準化」と「独自性」はお互いの前提条件になると思います。標準化の実施は自然に次なる独自性を生み出します。

しかし、出てきた【芽】を【ばらつき】として殺すかそれとも【独自性】として成長させるか?
標準化の基準となるものが果たして正しいなのかを見極めることが経営者のセンスが問われるところだと思います。

Posted by: 祖 : 2006年09月11日 13:49

祖様、コメントありがとうございます。
大変、勉強になります。

>出てきた【芽】を【ばらつき】として殺すかそれとも【独自性】として成長させるか?
:おそらく、企業としての方向性がどこにあるかによって、【芽】と判断するか【ばらつき】と判断するか、変わってくるように思えます。

>標準化の基準となるものが果たして正しいなのかを見極めることが・・・
:私は、成熟度モデル(CMMI)が非常に好きなんですが・・・・・5段階を簡単に解説すれば下記のようになります。
------------
● 成熟度レベル1:
初期段階/組織的な管理を行なっていないレベル。プロジェクト管理は個人に依存している。
● 成熟度レベル2:
 反復できる段階/プロジェクトを計画・管理する手順が存在し、それに基づいて実行している。
● 成熟度レベル3:
定義された段階/組織横断的に遂行する開発プロセスが標準化されており、それを変更しながらプロジェクトを実行し、標準プロセスの改善を行なうことができる。
● 成熟度レベル4:
管理された段階/開発プロセスを定量的に管理し、必要に応じた変更を即座に行なうことができるレベル。
● 成熟度レベル5:
最適化する段階/開発プロセスを自発的に改善できるレベル。
(参考:Capability Maturity Model Integration)
------------
上記を活用してアプローチを試みます。
標準化するということは、その前提として「成熟度レベル3:定義された段階」を経なければなりません。定義し、それをプロセスに落とし込みをしてはじめて標準化することができます。定義するということは、現実的には・・・「正しい」というよりも「正しいだろう」という希望的観測が含まれている場合が多分にありそうです。それを現場で活用し定量的に管理を繰り返しながら変更を加えて行き、「成熟度レベル4:管理された段階」>>>「成熟度レベル5:最適化する段階」と進んでいきます。
このような考え方が前提にありますので、私的には「標準化=正しい」という考えをしません。標準化しなければ、正しいかどうかさえも分からない、という考え方です。標準化とは変化を加え改善を繰り返すための「起点」とでもいいましょうか。
前提として、私の視点は組織活動における最適化であることもこのような考え方になっているかもしれませんが・・・

大変参考になるコメントを頂き返す言葉もありませんが、私なり(概念というよりも現場の声)に考え方を述べさせていただきました。
ありがとうございました。

Posted by: 高橋 : 2006年09月12日 08:08

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