2006年04月16日
アベベチ・コべナさん
羽田→ 関空→ ドバイ→ アディスアベバ(エチオピアの首都)。乗り継ぎの関係で片道20時間かけての長旅だったが、ミツエースタッフ(通訳のMさん、カメラのTさん)の協力のおかげで1週間ぶりに帰国。
今回、最も貧困な国のひとつと言われるエチオピアに訪問した目的は、アフリカのマザー・テレサといわれるアベベチ・コべナさんにお会いすることと、ミツエーのスタッフから預かった支援金を渡すことであった。彼女は、アベベチ・コべナ孤児院〔Abebech Gobena Orphanage〕の創設者として世界的に知られている。
「我々は大きな支援ができるほどの大企業ではないが、・・・どのようなサポートが孤児院にとって必要なのか?」という質問に対しては、アベベチ・コべナさん「無理は必要ない。可能なこと(出来ること)をやっていただければそれでうれしい」と静かに話された。
我々の今後の計画に関してお話させていただいた。
1.ミツエーリンクスのCSRの一環としての社会貢献活動 = 「ミツエーリンクス・エチオピア5年プロジェクト」として今後5年間この施設のために継続的に支援したい。
2.毎年スタッフを派遣し、施設や子供達の様子を写真やビデオに撮り、Webサイトを通じてアベベチ・コべナ孤児院の活動を広く日本に紹介したい。
3.今回のプロジェクトのメインテーマを「Growing Up Together(一緒に成長しよう)」としたい。
この話を切り出すと、アベベチ・コべナさんをはじめ、同席した施設の方々の社交辞令的な態度が一変。施設に関するいろいろなことを丁寧に我々に語りかけてきた。また、施設をひとつひとつ案内していただき、翌日には10Km離れた場所にある幼稚園や小学校を案内していただいた。
施設を視察し、お別れの挨拶に「大変立派な施設なんですね」と僕が切り出すと、アベベチ・コべナさんは「27年間、いろいろあり、辛いこともあった。しかし、神の思し召しがあり・・・・・また、はるか遠い日本から、神があなた達をここに呼んでくれた。本当にうれしい」と。別れ際の握手をした手を数分間離そうとはしなかった。
我々が出来る範囲は十分理解していただいている筈だが、我々の「気持ち」が通じたのかもしれない。握り締めた彼女の手から発せられるぬくもりは、同時に我々にとってもうれしいものだった。
会談や彼女の姿勢を通して社会貢献活動のあり方に関して教えていただいたこと。それは
「出来るところから一歩一歩」
「継続を念頭において支援を」
また、それはビジネス上でも通用することのように思えた。
アベベチ・コべナさんに宣言した「Growing Up Together(一緒に成長しよう)」というテーマは、施設の子供たちへのメッセージであるが、同時にミツエーの若いスタッフへのメッセージでもありたい。そして、豊かな社会環境をつくる共通のメッセージになるように、このプロジェクトを一歩一歩進め、5年かけて形あるものにしていきたい。
コメント
「Growing Up Together」素敵ですね。
早く仕事に戻りたくなって来ました。
Posted by: 育休中 : 2006年04月20日 23:47
育休中さん、コメントありがとうございます。いよいよ一年振りの復帰ですね。子育てお疲れさまでした。みんな待ってますよ。
Posted by: 高橋 : 2006年04月21日 10:26